温もりの質感|キリガヤ

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木構造の中に生まれたオープンスぺース。近隣の人々が気軽に立ち寄れる場所に。

JR横須賀線の車内からも目に止まる、線路際の黒い木の箱。それを見る者すべてに強い印象を残すのが、キリガヤの新社屋です。

キリガヤは逗子市内で創業して130年もの歴史があり、逗子駅南側の商店街沿いに本社を設けてから90年以上も同じ場所で営業を続けてきました。もともと林業からスタートしたこともあり、材木店として実績を重ねる一方で、1998年には住宅部門も設立。以来、旧社屋では、専門業者と一般の施主とが交互に出入りするような状態になっていました。

そこで5代目社長の桐ヶ谷覚さんは、材木・資材販売とは別に、住宅事業の拠点として新社屋の建設を決意。「地元とさらに密着し、認知度を高めていきたい」という思いから、1階は地域に開放した多目的なギャラリー、ホールとなるオープンスペースに。2階は事務室としたほか、3階にもセミナーなどに使える会議室を設けました。

「なるべく多くの人に立ち寄ってもらえる場にしたかったので、大空間を確保できるSE構法で建てることは最初から決めていました」と桐ヶ谷さん。

建物にはこだわりの内外装に家具、植栽といった自社得意のノウハウが盛り込まれたほか、旧社屋の欄間や看板なども要所にあしらい、会社の過去と現在がほどよく調和した空間に仕上げられました。