浮遊する階段 K邸|山栄ホーム

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最大限に確保されたオープンリビングに”石柱”と木の階段が存在感を示す。line_lite

施主のKさんが新築にあたって山栄ホームに求めたのは「自然な空間」。京都という地に馴染みの深い素材や和風のテイストなどを盛り込みつつ、自分たちがストレス無く暮らせるようにすっきりと整理された住まいが目標でした。隣地に囲まれた敷地の中で開放感を得られるよう、1階は可能な限り最大限のスペースを確保したワンルームのLDKに。大きな吹き抜けでまず目を引くのは、東側の壁に屹立する3本の石柱です。これは、石膏ボードの上に下地として合板を張り、大谷石を仕上げとしたもの。バーチ材の床、イタリア漆喰の壁とともに、空間にアクセントを付けながらも自然素材ならではの調和を醸し出しています。

階段は吹き抜けを縁取るように設置されました。踏み板の幅は1100mm。ゆったりとした存在感を漂わせながら、角度を変えてリズミカルにステップを刻んでいます。「人工物としての違和感が生まれないように、柱や梁などは自然に”生えている”ような雰囲気にしてほしい」というご主人の要望があり、階段や床、壁などの取り合いは突き付けで仕上げられました。
こだわりのディテールを持つ空間には整然とした建築美が表現されています。
SE構法で確保された大空間を生かす工夫で、限られた床面積の中でもゆとりある雰囲気に。
敷地の三方に隣家が迫り、ともすれば狭苦しくなりがちな条件のもと、K邸ではSE構法を採用することで、耐力壁を最小限にとどめ、リビングにおける視界を広く確保することに成功しました。

8er89h02 山栄ホーム営業課の竹ノ内昭範課長は「当初はキッチン回りなどに耐力壁が必要だったのですが、NCNの構造設計担当の方と打ち合わせを重ねて、現在のようなオープンな空間が実現できました」と振り返ります。リビング北側の開口部も構造設計の検討により、90cm 幅の耐力壁を入れずに済んだので、その分、採光が図れるようになりました。
2階は、浴室・洗面室のほか、3つの個室を配置。個室をつなぐホールは広々と設け、家族の触れ合いの場所に。

個室の小屋裏は約14 畳の収納スペースとなりました。SE構法では小屋組みに必要な束などの構造材を最小限に抑えられるので、その分、広く空間を利用することができます。
また、吹き抜け回りに配された階段は、踏み板を支える鉄板を板に埋め込んで印象を軽いものにし、階段を支える柱も最小限に。

そのほか、大谷石が張られた壁の間には半透明のLow-E ガラスが入れられて採光を図っていますが、その枠は壁内に隠され、室内の引き戸も建具枠を埋込として引き込みとなっています。空間における邪魔な「線」は丁寧にその存在を消され、ゆったりとした雰囲気が生まれることになりました。

line_lite通り庭に格子戸など和のテイストが各所にあしらわれて独特の落ち着きに。line_lite
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全体的にモダンスタイルでまとめられたK邸ですが、要所にご主人の希望だった和のテイストも盛り込まれています。たとえば外観では、瓦屋根を採用し、窓には木の格子を設置。玄関には、踏み石を配して、京町家における「通り土間」のような仕上がりに。

地窓やスリット窓、高窓など各種の開口部から巧みに取り込んだ陽光は、左官壁と無垢の床に趣深い陰影を映し出します。吹き抜けを中心としたオープンな室内空間は風通しも抜群。天候の変化や四季の移り変わり、素材の質感を五感で味わえる住まいとなりました。夜には、間接照明を中心に壁や床を照らす明かりで満ちた空間に。「照明器具を目立たせず、家全体が光るようにしてほしい」というご主人の意向が反映されています。和洋それぞれのよさを生かした、オリジナルデザイン。その大空間は、施主の強い思い入れと設計者の工夫、施工者の技術によって整然とした美しさをたたえています。

■施主様コメント
「最初は素材など細部にこだわりがあったのですが、山栄ホームとの打ち合わせを重ねるうちに空間そのものをデザインする面白さに気がつきました。SE構法はとても合理的だと思います。” この壁を取りたい”と伝えると、可・不可問わず、納得のいく回答をもらえました」(ご主人)

「間仕切りなくオープンに広いので、子どもがリビングのあちこちに自分の居場所をつくって遊んでいます。小屋裏の収納量も多くて、暮らしやすい家になりました」(奥様)

設計・施工 山栄ホーム株式会社
京都府長岡京市野添1-11-5 Tel 075-955-7311