【理想の家づくりvol.005】 〜インフィルの家具化ということ〜

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スケルトン・インフィルを考える(4)

インフィルの家具化ということ

〜家具をレイアウトするのではなく、インフィルを移動する〜


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今回はインフィルと家具の関係について考えてみようと思います。このコラムでは1回目はスケルトンインフィルの定義、2回目はミリグラムの内海さんの設計したスケルトンだけを作って引き渡す住宅の紹介、そして前回3回目は、京都の町家の話、江戸時代のインフィルショップの話をしました。今回はスケルトン&インフィルの、インフィルとその周辺についてもう少し考えてみようと思います。

06 スケルトン&インフィルを簡単に言うとスケルトンは建築の躯体、インフィルは間仕切りや風呂やキッチンといった住宅設備そしてインフラである配管類などです。できるだけスケルトンを減らしインフィル化していく部分を多くするということが重要なポイントでした。
では家具とうのはどういう位置づけでしょうか、スケルトンとインフィルの関係のように、インフィルと家具を対比して考える事が出来ます。ここでのポイントはインフィルを少なくして家具を多くすることで暮らしの自由度をあげていくと考えられます。
たとえばキッチンやお風呂、寝室や書斎など壁について固定化していたものを家具のようにして動かしてしまうのはどうでしょうか

10 ここでもう一度整理すると、
①前回までのスケルトンとインフィルの対比では、
:インフィルを多くして暮らしの自由度を上げるという事
②今回の考え方のインフィルと家具の対比では
:家具を多くしてインフィルを少なくすることで暮らしの自由度をあげる事
という上の2つの考えかたがあるのです
ではインフィルを少なくして家具を多くする、またはインフィルを家具化するというのはどういうことでしょうか
トップの絵をご覧ください。この写真は寝室を家具化しています。インフィルを家具化することで、移動可能なものとして考えることができるのです。つまり大きな家具のように考えていくということです。
さらにインフィルを家具化するためには、あらかじめ作って置くというのが考えられますが、かなり大きな家具になってしまうので、その設置や作成の仕組みを、自分で作れることができればとも思います。
15日常の暮らしで、自由に動かすとまではいきませんが、簡単な工具を使って自分で、ほんの数時間かけて壁をつくり、その中に機能を埋め込む事が可能ですし、壊して組み直す事で移動も可能です。
いかがでしょうか。インフィルと家具の対比からその可能性について考えてみました。みなさんのご意見をお寄せください。