〜安全な家を建てるための三つの条件〜【3匹の子ぶたvol.031】

system-1024x660

 あなたの家は「構造計算」されていますか?(28)

安全な家を建てるための三つの条件


system-1024x660

安全な家を建てるためには三つの条件がそろうことが必要である。

一つ目は、科学的な根拠に基づいた構造計算をしっかりすること。

二つ目は、材料がそれぞれ強度基準を満たしていること。

三つ目には、設計どおりの施工が確実にできる業者が施工すること。


木造住宅の現状は、基準が曖昧だから地震のたびにいくら壁の量を増やしても本質的な意味での解決策にはなっていないし、チェックする人(組織)がまったくないので、本当にうまくいっているのかは誰にもわからない。これではいくらいい業者が真面目にがんばっても本当に安全な家であるかは保証できない。たまたま良心的ないい業者に巡りあえたら安全な家が建つかもしれない、という程度にすぎない前提はすでに申し述べたとおりである。

 それでは、それぞれをどのようにクリアしていけば安心できるのか? 第一に「構造計算書」を受け取ること。住宅という高価な買い物をするときに、その説明書というべき構造計算書を受け取ることは当然である。もしわからなくても、受け取っておくことで第三者の意見も受けられる。 次に、第三者による検査を受けておくことである。建築の現場検査を専門に行なう業者が存在する。費用としては一件当たり五万円程度の負担で、第三者機関が施工を監視してくれる制度もある。ぜひ実行していただきたい。 (注意:2015年現在では、長期優良住宅認定など、様々な制度が整っています)
 また、保険会社によって保証を担保してもらうことも必要だろう。ただし、現在は地震に対して免責であったり、全壊しないと保険金が出ないというまがい物も多いため、この分野はまだ研究の余地が多いと思われる。個人的な見解だが、構造計算をしてあることを前提として、たとえば、家が〇・三度以上傾いたら保険金がおりるなどの具体的現象について保証する保険であれば、十分であると考えている。


このコラムは、2007年に発刊された「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」【ダイヤモンド社】の内容から、 弊社代表取締役田鎖郁男の記事を抜粋して掲載しています。詳細については、書籍をご覧下さい。 ………………………………………………………………………………………………………………………………

sanbiki「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」 田鎖郁男・金谷年展(共著)

大地震のたびに繰り返される悲劇の本当の原因は何か?本書に、その答えのすべてがある。「日本の二階建て木造住宅の97%以上が構造計算されていない」という事実を知っていますか?“家”の考え方が180°変わる目からウロコの書。 単行本 213ページ 発刊:2007年11月 発行:ダイヤモンド社 →書籍のご購入はこちらから