~日本にも近い将来、住宅の中古市場が生まれる~【3匹の子ぶたvol.043】

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第2章 あなたの家の値段はいくらですか?


あなたの家の値段はいくらですか?(10

日本にも近い将来、住宅の中古市場が生まれる

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日本の住宅数は一九六八年に総世帯数を上回って以来、
いまや余っている住宅の数が六〇〇万戸もある(土地住宅統計調査)。

そして、新築住宅の着工数がピーク時の一六〇万戸から一二〇万戸へ、
そして近い将来には一〇〇万戸を下回るのは確実との予測もあり、
もはや「新築主導型」の政策では実情に合わなくなっているという状況がある。

自民党の住宅土地調査会長の福田康夫衆院議員(現首相)も
二〇〇七年七月六日の朝日新聞朝刊で
「今後、少子高齢化の進展で税金など国民負担率は必ず上がっていく。

長持ちする家を増やして国民全体の住宅費負担を減らし、
若い人たちが将来に希望を持てるようにする必要がある」と述べている。

こうした住宅の基本的な政策の転換は、
住宅とその周辺の産業に大きな変化をもたらす。

これまで「最後は庭付き一戸建て」という「持ち家信仰」をよりどころとする
「新築需要=フロー市場」を前提としていたため、
国の政策面でも持ち家取得への金融的な優遇措置を講じて誘導してきたが、
これが変わり、住宅の中古市場が成立するようになるはずだ。

現在の日本には住宅の中古市場などないのと同じだからピンとこない。
しかし、国はかなり本気で動き出しているようだ。

年金や福祉で財政が逼迫しているいま、税制改革を進めるなかで、
中古住宅市場を展開しなければ国民の生活がもたないのだ。

日本の住宅を変えるということは、
単にその強度や見た目を変えるということではなく、
そのシステム全体を変えることでなければならないのである。


このコラムは、2007年に発刊された「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」【ダイヤモンド社】の内容から、 弊社代表取締役田鎖郁男の記事を抜粋して掲載しています。詳細については、書籍をご覧下さい。 ………………………………………………………………………………………………………………………………

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