~nDKやnLDK。nが大きければよいという幻想と誤解~【3匹の子ぶたvol.047】

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第2章 あなたの家の値段はいくらですか?


あなたの家の値段はいくらですか?(12

nDKやnLDK。nが大きければよいという幻想と誤解

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家を建てるとき、多くの人がまず考えるのは敷地や建坪、間取り。
そして、内装、キッチンやお風呂の仕様、
リビングや寝室のつくりを快適で夢のあるものにしたい、
それらすべてが無理なら、せめて優先順位の高いいくつかの点にこだわりたいと考える。
そして、どういった間取りにするかを考えるときに誰もがまず考えるのは、
食堂(D)と台所(K)これに居間(L)が加わったnLDKという間取りである。
玄関を入ると廊下に沿ってトイレ、バスルームなどがあり、
その奥にLDKともう一~二部屋がある。
二階建てなら、階段を上がるといくつかの個室があるという形である。
情報誌のプランや新聞の折り込みチラシの建売住宅を見ても、
ほとんどがこのパターンでできている。そして、敷地が広ければ広いほど、
LDKの前につく数字が大きくなり、住みよい家になると考える。
しかし、本当にそれで自分が、家族が満足できる家になっているのかというと、案外そうではない。
たとえば、大人でも子どもでも一人になりたいときがあるのは当たり前なのに、
子どもには個室があるのに親には個室がない。あるのはいつも夫婦一緒の寝室である。
家が狭いから、子どもは勉強しなければいけないからというが、本当にそうなのだろうか。
東大に入学する子は茶の間で勉強している……なんて説もある。
父親の我慢によって支えられているnLDK……。
家を建てるときはこれがまるで大昔からの決まりごとのように思われているが、
nLDKという間取りの歴史はそれほど古いことではない。
その原型ができたのは、たった五〇年ほど前のことで、
実際にLDKという間取りが日本に普及してから三〇年程度の歴史しかない。
だから、築三〇年以上のLDK住宅はほとんどない。
現在四〇歳以上の方で、子どものころからLDK(リビングダイニングキッチン)の
生活をしていたという人はいないはずである。

 


このコラムは、2007年に発刊された「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」【ダイヤモンド社】の内容から、 弊社代表取締役田鎖郁男の記事を抜粋して掲載しています。詳細については、書籍をご覧下さい。 ………………………………………………………………………………………………………………………………

sanbiki「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」 田鎖郁男・金谷年展(共著)

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