〜なぜ木造住宅は構造計算をしないのか?〜【3匹の子ぶたvol.023】

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 あなたの家は「構造計算」されていますか?(20)

なぜ木造住宅は構造計算をしないのか?


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 ここまで見てくると素朴な疑問がわいてくるのではないだろうか? この地震大国で「なぜ木造住宅では構造計算をしていないのか?」という疑問である。

 歴史的な背景については後述するので、ここでは現状を分析したい。

 「もちろん法律で決められていないから」というのが一番大きな要因である。業界保護体質であった行政の問題も否めない。

 最近は、すべての新築住宅の基本構造部分について10年間瑕疵(かし)担保責任を持つことなどを定めた「住宅品質確保促進法」の制定や、

宅地または建物に契約の締結当時に隠れた瑕疵(欠陥やキズ)があった場合には売主が買主に対して負わなければならない「瑕疵担保責任の業者に対する義務化」など、

徐々に業界保護体質から消費者保護体質へと変わりつつあるが、木造の構造に関してはまだ未着手である。

 しかしながら、読者のなかには、

「企業は、法律に定められていなくても、当然、自社基準として構造計算ぐらいのことは行なっているにちがいない」

と考える人もいるだろう。

 残念ながら木造住宅業界で20年活動している私の経験で申し上げるが、絶望的に少ない。 まずは「コスト」である。

 

 


このコラムは、2007年に発刊された「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」【ダイヤモンド社】の内容から、 弊社代表取締役田鎖郁男の記事を抜粋して掲載しています。詳細については、書籍をご覧下さい。 ………………………………………………………………………………………………………………………………

sanbiki「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」 田鎖郁男・金谷年展(共著)

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