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中山英之 MAKEHOUSE Concept

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「大中小の家」 中山英之

巨大なテーブル、大きなテーブル、ふつうのテーブル。

大きな屋根の下で、家具を並べるように生活の場をつくる。

 SE構法の特徴のひとつに、いろいろなスパンに対応できる部材バリエーシ ョンの豊富さがあります。大断面の部材はとても頼りがいのある感じがするし、木造らしい軽快な部材もあります。そうしたそれぞれの素質そのもので「家」という多様な場をつくることに挑戦してみたいと思いました。
 柱や梁をパーツにする代わりに、異なるデザインのテーブルを3型だけ準備しておくと、それぞれのテーブルを何脚ずつ買うのかによって誰でも自分なりの「家」を定義することができるようになります。一番小さなテーブルをひとつだけ買って、今住んでいる部屋を敷地に見立てれば、「家の中にもうひとつ小さな家を持つ」なんてこともできます。そのようにして、 家をつくることをもっともっと身近な行為にしたいと考えています。
 大きな屋根で守られた、光や 風の吹き抜ける場所を手に入れて 、その下で自分の家の輪郭を思い描きながら次の家具を選ぶ。家という複雑な存在を、家具を買い足していくような感覚で考えていく。そんなつくり方、暮らし方を提案したいと思います。