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藤原徹平インタビュー vol.001

「内と外の家」 藤原徹平

SE構法の原点に戻り、必要なパーツを見直し、柱と梁の2種類に。

室内に現れる大黒柱が、新しい暮らしのよりどころになります。

四季のある日本では、季節や時間の変化を感じながら生活することは当たり前でした。それが家は閉ざされた箱のようになってしまい、外を感じる機会を失ってしまいました。藤原徹平さんの「内と外の家」は、プライバシーや快適性を確保しつつ、自然を無理なく内に取り込む構造パーツの考え方を提案します。

方法論は、グリッドを二重線で描いてみること。たとえば、田の字型プランを、2本の線でなぞるとそこに道ができます。その道を中間領域と考え、風が通ったり、光が差し込んだり、外を感じられる場所とするのです。冗長的なグリッドになり、木造軸組みで剛接合な構造パーツでなくては実現できないつくりです。