tanijiri

谷尻誠インタビュー vol.001

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterPin on Pinterest0Share on Google+0

「高床の低い家」 谷尻誠

斜面にも水上にも。高床だから様々な敷地に建てられる。

天井高を抑えてエネルギー効率を高め、コンパクトで豊かな空間を安価に。

景色を眺めながら暮らす――、現代生活のなかで最も豊かな住まい方といえるかもしれません。建築家・谷尻誠の「高床の低い家」は、高床式の構造パーツをつくることによって、足元がどのような場所でも‘ほしい景色’のあるところに家を建てることを提案しています。眺めのよい傾斜地や、川・湖など水面の上にも建てられます。都市部のような土地では、床下がピロティとなり、町に開かれた自由な空間を生み出します。畑にしたり、広場にしたり、お店やギャラリーにしたり、使い方は住み手次第。風が抜けるので、床下に湿気がこもる心配はなく、土台や床の腐朽も防ぐことができるのです。家そのものはシンプルなプランで、天井も低く抑えています。そうすることでエネルギー消費量も減らすことができるからです。また、基礎の面積がぐっと減るので、コンクリートや鉄筋の量も少なくなり、コストダウンにもつながります。