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鈴野浩一・禿真哉インタビュー vol.001

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「開かれた家」 鈴野浩一、禿真哉

生活の変化に合わせて部屋を増やせる、減らせる。

多様なライフスタイルを許容する骨格と、家具のようにつくれる部屋。

もし、家具を買い足すように気軽に部屋を増やしたり、減らしたりできたら、「家族が増えたときに…」とか「老後のために…」といった将来のことを心配せずに、今、自分がほしいと思う間取りを素直につくることができるでしょう。トラフ建築設計事務所が提案する「開かれた家」は、家をつくる柱・梁・外装の基本パーツと、部屋をつくる床や小梁などの追加パーツに分け、増床・減床を容易にしています。基本パーツによって骨組みがしっかりつくられるため、部屋の数や配置、広さや高さなどは、構造強度の制約を受けずに自由に決めることができ、改変も簡単です。家の内外の境界も自由。たとえば将来は、1階を外へと開放し、ギャラリーや教室として使うこともできます。町に対していつでも開くことができる家なのです。ポイントは、基本パーツである柱や梁の断面寸法を120×300mmで統一している点。シンプルな構成のため、住み手にも家のつくりが理解しやすいのです。家をつくる行為そのものが、開かれたものになる――、そんな想いも「開かれた家」には込められています。