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鈴野浩一・禿真哉インタビュー Vol.002

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たくさん建ったときに町がよくなる家をつくろうと思った

トラフ建築設計事務所が提案する「開かれた家」は、2つの意味があります。
1つは、町へ開く家。
もう1つは、家の構造やつくり方が住み手に開かれた家。
開くことで生まれる、さまざまなストーリーが描かれています。

<インタビュー/文:木藤阿由子(建築知識ビルダーズ編集長) 写真・渡辺慎一>

― 展示模型は、とても精密につくられていて、この家の暮らし方が分かりやすく伝わってきます。特に1階が楽しそうですね

鈴野・禿 「開かれた家」には、2つの意味があって、1つは町へ開く家という意味があります。1階をギャラリーにしたり、教室や店にしたり、いつでも町に開放できる家です。今回のテーマがSE構法のパーツ化ということで、大量量産が前提になります。そこでたくさんできていくと、町がよくなる家って何だろうと考えました。住んでいる人だけにいい家ではなく、数を生かし、大量生産をメリットに変えられるような家――これが出発点です。
「開かれた家」は、1階をいつでも開放できるつくりにしています。昔の駄菓子屋さんのように町に開いた家が増えれば、町にコミュニケーションが生まれます。