第5回 木の建築賞 NCN木骨構造賞発表

第5回 木の建築賞 NCN木骨構造賞に、「三重県立熊野古道センター」が選ばれました。

 

「木の建築賞」はNPO木の建築フォラムが主催しており、年1回全国を4年かけて一巡する。今回、近畿・中部地区で開催され、厳選な審査の結果、最終選考会には13点の入賞が決定され、その中で第五回木の建築賞NCN木骨構造賞』として、「三重県立熊野古道センター」が選ばれました。

 

 

「三重県立熊野古道センター」は、平成16年ユネスコの世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」を記念し建設されました。計画にあたり、熊野古道を象徴する建物として、次の3点を考慮している。

 

1、  地場産の樹齢80年以下の尾鷲ヒノキを地場で流通している規格のままで使用

2、  構造的に可能な限り木造とし、同一断面の芯持ちの無垢材の集積による、簡素な新しい木造の構造システムで大空間を実現すること

3、  敷地を取り囲む山々や海を、直接感じ取れる環境と一体となった施設とする

 

 

この建物はコンペによる設計者選定の後、設計者と地元素材生産者との協議による断面寸法の決定、広く地元から集められた100%トレサビリティーされた尾鷲ひのき、その性質を読み込んだ合わせ梁の形式の実現、その合わせ梁の素材感や意匠を見事に生かした構造計画と空間デザインなど地域に根付いた木の建築となりました。

 

また、建物の特徴として、雨の多い尾鷲で陸屋根が挙げられ、選考会にてそれに関する意地悪な質問が多数あったが、どの質問にも深い考察と検証を行われた回答で十分に納得でき、NCN木骨構造賞』にふさわしい建築として選ばれました。

 

 

尚、表彰式は2009年6月7日(日)午後、東京大学農学部弥生講堂にて行われます。

 

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