株式会社ウエブリーディング注文住宅でもわかりやすく建てられる物差しが必要だと思ったんです。

「奈良県人はね、保守的なのに隣人には負けたくないっていう意識が強いんです。だから建て売りの場合はドアや窓なんかの部材を少しずつ変えないと納得してくれない。私自身は、奈良県人こそ注文住宅が最適だと思っているんですよ」

 同県の特色を尋ねると、ユニークな回答をしてくれたのがウエブリーディング代表取締役の清水正実さんだ。

 「おまけにここにはあちこちに遺跡がありますから、指定エリアに家を建てようとすれば発掘調査が義務になっているんです。調査費は所有者が出すことになっていますから、分譲地にしたくても二の足を踏む要因になっていたりする。いろいろな意味で大変な県なんです( 笑)」

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同社は奈良県の葛城市、大和高田市、香芝市を主要エリアとして、注文住宅と分譲住宅を扱っている。
 「分譲といえども建て売りではなく、更地からのスタートです。お施主さんと一から作り上げていくことになるので、注文住宅とほとんど変わらない手順を踏んでいます」

web02.jpg 同社の物件の特徴は、耐震等級3(相当)を備えた躯体構造を持ち、ウレタン吹き付け断熱材を使用する、窓ガラスにはペアガラス、屋根にはセラミック瓦を採用する、これらを標準仕様としているところだ。
 誕生したきっかけは社員一同で“ 自分が建てるとしたらどんな家にするか” を検討した際に、一致した答えが地震に強く、断熱性に優れた家だったから。

 「これに“ 絆の家”という名前を付けて、坪単価46万円で提案しています。家を建てる人のほとんどが初体験です。いきなり好きなようにと言われても難しい。ですので、誰にでも分かりやすく家を作るときの物差しを作りたいと思ったんですね。いまはこれをベースにしてプランを提案しています」と説明してくれたのがデザイン・企画室の葛城勲さんだ。写真をふんだんに使い、丁寧に作られた説明書により、顧客の理解も深まっているという。

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 「構造躯体にSE 構法を採用した場合は“ 凛の家”という名前を付けました。これは坪単価56 万円です」
 実にお手頃な価格である。とはいえ同地で標準的な延床30 坪の場合、300 万円の価格差となる。SE 構法を知らない一般顧客には高値の華と映るようだ。

web03.jpg 「残念ながら構造まで熟知している顧客は少ない。SE 構法も100 人中1人が知っているかどうか……。もっと認知度が上がれば意識も変わると思います」と清水さん。
“ 凛の家” をベースに企画され、今春、葛城市に完成したのが子育てママ応援住宅『楽ちんママの家』だ。母親の動線を熟慮し、裏口や風呂場、洗濯場などを効率よく配置。子どもの物で煩雑にならないよう、収納スペースを各所に備えている。わかりやすいネーミングも主婦層に好評という。

思い切ってイメージ広告を打ったら
従来にない潜在顧客を見つけられました。

現在、この家はモデルハウスとして一般に公開(予約制)されている。そこで同社は4月に、2 度に分けて15 万枚以上の折り込み広告にチャレンジ。ネーミングの分かりやすさが受けたようで見学会には40 組以上の来場があったそうだ。

web04.jpg 「以前、イメージ写真を使ったチラシを見たことがあったんです。こういうスタイルは奈良県にはなかった。そこで思い切って同じ家を『200 年を紡ぐ家』として、価格や間取りを一切入れない注文住宅用のデザインにして、6 月に4 回、計20 万枚を配布してみたんです。今度はこれまでの顧客にはいなかったタイプ、いわゆる高級外車に乗っているような方々が7 組も来られた。潜在的な需要の掘り起こしができたと思っています」

 葛城さんは広告効果に驚くとともに、次なる広告作りに意欲web05.jpgを燃やしている。
 「物件のチラシを並べて見ると似たようなタイプが多いのがわかります。作るうえで大切なのはわかった気にならないことでしょうね。つねに素人目線を忘れないようにと、自分に言い聞かせています。いまは試作をうちの奥さんや、うちのスタッフの奥さんに見てもらって、感想を聞きながら作っているところです。実は『楽ちんママの家』のコンセプトをまねた、似たような広告が増えてきちゃったんですよ。いかに違いを見せるかに頭を悩ませています」

 その一方で、新聞を取らない人が増えているという現実もある。そのため同社では折り込みだけでは不十分と考え、奈良県下に配布されるタブロイド紙『ウーマンライフ』( 週1回発行/32 万部) へ、月2 回、広告出稿を始めたそうだ。
 「広告の多い冊子なのですが、女性はこういう紙面にも丁寧に目を通すそうですね。そのため『楽ちんママの家』をメインにした内容の広告を作りました。ウエブリーディングの認知度を上げるのが第一の目的です。いろいろなフックを用意して、ホームページに誘導することは、新しい顧客の開拓として必須でしょう。今後の営業活動のひとつとして欠かせないところです」
 そう清水さんは語る。ウエブリーディングの広告への挑戦は始まったばかりだ。

株式会社ウエブリーディング
奈良県大和高田市蔵之宮町10-28
TEL:0745-24-5655