2025.10.15ニュース
グッドデザイン賞を受賞(エヌ・シー・エヌ × 三菱地所レジデンス)
株式会社エヌ・シー・エヌは、三菱地所レジデンス株式会社と
共同でグッドデザイン賞を受賞しました。

カテゴリ
産業向け意識改善・マネジメント・取り組み
受賞企業
三菱地所レジデンス株式会社/株式会社エヌ・シー・エヌ
受賞対象の詳細
中古マンションは新築と比べて情報が少ない状態で販売されている為、お客様が中古住宅の「省エネ性能」を選ぶことができないのが現状だ。新築マンション事業者である三菱地所レジデンスが省エネ計算の先駆者であるエヌ・シー・エヌと協業し、新築で当たり前に行っている省エネの取り組みを中古でも当たり前にしたい!と業界に先駆け取り組んだ。
デザインのポイント
1.中古マンションの価値を守る!お客さまが中古マンションを省エネ性能で選べるようにする新しい取り組み。
2.中古マンションで省エネ性能を高めることは難しいというリノベーション業界の常識を覆す。
3.経済合理性や工事のしやすさも考慮し、比較的手頃な投資で省エネ基準またはZEH水準を達成している。
背景
社会課題として住宅の省エネ化が加速している。政府は2025年から新築住宅に省エネ基準を満たすことを義務付け、さらに2030年までに省エネ性能基準をZEH水準に引き上げる方針だ。また、販売・賃貸する事業者に対して、物件の広告をする際に、省エネ性能を表示することを義務とした。一方、中古マンションは現在その多くが省エネ基準の水準を満たしておらず、買取再販業者(中古を買取り、リノベーションして再販する業者)もリノベーションをしてZEH水準・省エネ基準にまで引き上げるのは難易度が高いとの思い込みがあり、また費用がかかる為、普及していないのが現状だ。そもそも中古マンションの販売担当者にとって、は省エネ性能を正しく理解し説明をすることはひと手間加わることになり説明を省略されることも、中古業界に省エネ性能を表示することが浸透しない理由の1つである。はじめの一歩、私たちが業界に先駆けて取り組むことにした。
経緯とその結果
中古マンションをリノベーションによりZEH水準・省エネ基準にすることは意外に簡単であることを、他の買取再販業者はまだ気づいていない。本取り組みには新築時の資料(竣工図等)が必要となる。必要な情報はたいてい各マンションの管理室の奥の方にある書棚に保管されており、製本化された重く膨大な資料の中から見つけ出す必要があったり、狭い管理室を必死に探しても見つからないケースもある。ZEH水準・省エネ基準の達成にかかるコストも見当がついていない為、この取組を進めようとする業者はいないのが現状だ。当社は60年にわたり約20万戸の新築マンションを供給しており、リノベーション事業でも自社旧分譲物件も多く取り扱っている。その為、必要な資料を容易に入手でき、簡単に難易度やコストの目安を見据えることができた。少しの労力と投資で誰でもできる取り組みであることを業界に広げて、中古マンションの省エネ化を進めていきたい。
仕様
中古マンションを買取り、リノベーションを施して再販売する際に、必要な箇所に適切な省エネルギー設備等を導入することで、省エネ基準またはZEH水準を確保する取り組み。また、お客様にその性能をわかりやすく説明するための独自の「省エネルギー性能報告書」を発行。新築住宅では省エネ基準が必須となり、更にレベルが高い性能のZEH水準に移りつつある。ZEHとは住宅で消費するエネルギーをゼロ以下にしようとするもの。
お問い合わせ
株式会社エヌ・シー・エヌ 環境設計部:前田・東(あずま)
TEL:050-1780-0264 mail : press@ncn-se.co.jp

