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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

耐震構法SE構法では張弦梁を採用して軽快な印象の大空間を実現できる

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中大規模木造で大空間を実現するために特注の「大断面部材」を用いて大スパンを実現することも可能ですが、一般的な建築物において、コストや納期、搬入等を考えると、あまり現実的な選択肢ではありません。SE構法で設計を行う場合には、張弦梁を有効に活用し、軽快な印象の大空間を、コストパフォーマンス高く実現することができます。

 

<このコラムでわかること>

・中大規模木造における張弦梁の概要

・SE構法による中大規模木造における張弦梁の実例

 

 

中大規模木造における張弦梁の概要

張弦梁構造は、梁と引張材を組み合せた、軽快で安全性の高いハイブリット構造です。張弦梁構造は、「曲げ剛性を持った梁(圧縮材)と、引張材とが束材を介して結合された混合構造」であり、ビームの持つアーチ効果あるいは引張材の持つサスペンション効果が期待される形態抵抗構造のひとつです。

張弦梁構造の特徴、メリットは下記となります。

  • 梁と引張材を組み合わせた構造で、軽量で安全性の高い大屋根を実現できます。
  • 下部構造への負担を最小限にできるため、建物デザインの自由度を高めます。
  • 中小規模のものから、大規模なものまで、幅広い大空間ニーズに対応できます。

SE構法による中大規模木造における張弦梁の実例1

張弦梁

上の写真はSE構法による2階建ての校舎の教室です。基本的に9×9mという大きなスパン割りで計画されています。大人数で使用する建物であり、積載荷重も大きいことから、構造材は170mm角の柱と170mm幅の梁で構成されています。屋根勾配を見せ、登り梁には鋼製の張弦梁を組み合わせて軽快にまとめられています。

 

張弦梁

上の写真はSE構法による平屋建ての大空間です。この大空間を成立させるために、登り梁をつなぐように束材で受けて、その束材の下部に金物を設置して鋼製の張弦梁を組み合わせています。この建物では、鋼製のロッドの周りに木を被せた仕上げとして、木質感を感じられる空間を実現しています。

 

まとめ

SE構法では、一般的に流通している中断面の構造用集成材と鋼材ロッドを用いて張弦梁を構成することで、大断面の特注材を用いるよりもコストダウンを実現し、軽快な印象の空間を実現できます。

SE構法では様々な張弦梁の設計、施工実績がございますので、お気軽にご相談ください。