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株式会社エヌ・シー・エヌ

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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

SE構法はワンストップサービスが魅力!各プロセスごとに徹底解説

  • SE構法はワンストップサービスが魅力!各プロセスごとに徹底解説 -

非住宅のプロジェクトを木造で計画する際には、選択した木造の工法に関わらず、「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」というプロセスが必要になります。SE構法で大規模木造建築の設計を進める際には、初回相談から確認申請提出までの時間軸は、目安として3ヶ月程度必要となります。構造設計側の図面作成や構造計算の他に、意匠設計側との調整も必要だからです。確認申請の対応やプレカット関連業務、工事監理も重要な要素です。このコラムでは、SE構法で設計を進める場合の実務フローを、意匠設計のプロセスに応じてNCNがサービスを提供する視点でお伝えします。

<このコラムでわかること>

・SE構法は企画段階から構造計画を依頼することがベスト!

・SE構法は構造伏図で意匠と構造の整合を終えた後に構造計算を依頼

・SE構法構造設計プレカットがデータ連動しており実務が楽

・SE構法プレカット精度が高く合理化された施工により品質が高い

・まとめ

 

SE構法は企画段階から構造計画を依頼することがベスト!

SE構法 構造計画

計画のスタートにはいろいろなケースが想定されますが、基本的には発注者から建築を建てる相談を受け、企画案を計画することから始めることが多いと思われます。

発注者から単独で設計の相談を受ける場合もあれば、コンペティションやプロポーザルによる設計者選定を経て、設計者に指名されることもあります。どちらの場合でもNCNへの相談は可能です。

計画の初期段階では、工法が決定していないことも多いと思われます。鉄筋コンクリート造や鉄骨造で設計を進めても何らかの理由で木造を検討することもあるでしょう。そのような「工法未定」の状態でもNCNへお気軽にご相談ください。

具体的な計画案がある場合には、まずはSE構法による「構造計画」をご提案し、「この計画はSE構法であればこのように実現できる」というイメージをお伝えします。

コンペティションやプロポーザルの場合は、設計者として選定される前の「応募段階」からのサポートも可能です。木造でどのような建築を実現したいかのイメージを共有しながら、そのプロジェクトに最適な構造計画、構造躯体の施工面、構造材の供給体制などをトータルにご提案します。

SE構法の構造計画は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造など他工法で言うところの「仮定断面」に近いイメージと捉えてください。構造的な柱、梁の計画、耐力壁の位置、構造としての要望などをスケッチでご提案します。

基本設計段階では、設計案がどんどんブラッシュアップされていくため変更も多いと思われますが、何案でも遠慮なくご相談ください。木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較すると、スパンや高さ、壁量などの構造のスペックに限界があることも事実です。そのため、計画の初期段階から意匠設計と構造設計を並行して進めることが、大規模木造建築の設計のポイントになります。

設計の初期段階(スケッチやエスキース段階)から、「SE構法だったら、どんな木構造が可能なのか」という視点でお気軽にご相談ください。NCNの構造設計スタッフが、意匠設計者のニーズを汲みとりながら、最適な構造計画をご提案します。

 

SE構法は構造伏図で意匠と構造の整合を終えた後に構造計算を依頼

SE構法 構造伏せ図 構造計算

基本設計から実施設計に進む段階では、構造的に必要な柱や壁の位置、梁せいなどの情報が必要になってきます。その段階でNCNへSE構法による「構造伏図」をご依頼ください。もちろん、その前の基本設計段階からでも構いません。

頂いた意匠図を元にSE構法による各階伏図、軸組図、構造パース等を作成します。構造図面をメールで受領したら、各階伏図、軸組図で構造の計画内容や意匠設計への要望などをご確認ください。

屋根形状などは構造パースでもイメージを共有できるようになっています。SE構法の構造設計は、プレカットとも連動した独自の3次元CADを使っておりますので、設計者の希望のアングルで構造パースを提出することも可能です。

この構造伏図の段階から、設計者と電話やメールでのやり取り、打合せなどを実施して、チェックバックを頂きながら、意匠と構造の整合性を高めて構造設計をまとめていきます。

実施設計もまとまり、確認申請を提出する3週間以上前にはNCNへ「構造計算」をご依頼ください。設計者より、最終の意匠図をいただき、その内容をもとに構造計算を実施します。構造計算図書には、確認申請に必要な情報を記載しますので、正確な情報提供をお願いします。

SE構法の構造計算は、まず木造部分の構造計算を実施します。木造部分の構造計算後図面を設計者にご承認いただいた後に、基礎計算に着手します。次に基礎部分の構造計算後図面を設計者にご承認いただいた後に、確認申請に必要な構造図、構造計算書等を出荷します。

SE構法の構造計算書が出荷されたら、確認申請の構造資料として添付して申請機関にご提出をお願いします。確認申請の構造に関する質疑は、NCNが対応します。一般の構造設計事務所様と同じ役割とお考えください。

 

SE構法は構造設計とプレカットがデータ連動しており実務が楽

SE構法 プレカット発注

NCNはSE構法の構造設計を全て自社で実施しております。SE構法では独自に構築したシステムにより構造設計と連携した正確な構造材の積算が可能ですので、設計内容に基づく構造材の精度の高い見積書を作成できます。元請けの施工会社がSE構法登録施工店の場合、見積り依頼先のSE構法登録施工店に見積書を提出します。

元請けの建設会社がSE構法登録施工店以外の場合は、SE構法の構造躯体部分を施工する「建て方施工」の担い手となるSE構法登録施工店を紹介し、施工面で協働してもらうようにします。SE構法登録施工店がSE構法の施工に必要な「建て方費用」を積算した上で、「材工共」の建て方施工費を元請けの建設会社に提出します。

施工会社が決定して工事契約が完了した段階で、まずは施工会社からNCNにプレカット発注をお願いします。プレカット発注後、NCNの提携するプレカット工場からプレカット図が施工会社に送られます。

SE構法では構造設計とプレカットのCADが連動しており、「構造図=プレカット図」となっておりますので、プレカット図承認などの実務もとても効率的に実施することができます。施工者と共に設計者もプレカット図の最終チェックをお願いします。

NCNでは年間で1,600棟以上のプレカット実績があり、早めにプレカット発注をいただくことで構造用集成材の手配に関しては全く問題ありません。

構造材の納期については、全国各地に提携するプレカット工場があり、プレカット発注から現場納品まで1~1.5ヶ月程度(特注材がある場合でも2ヶ月程度)で納品が可能です。

大規模木造建築の現場では、工事規模にもよりますが、工事着工から基礎工事完了までが1.5~2ヶ月程度(地盤改良工事の有無で変動)となりますので、木造躯体工事の予定から逆算してプレカット発注をお願いしております。

 

SE構法はプレカット精度が高く合理化された施工により品質が高い

SE構法 プレカット出荷

SE構法の構造躯体部分の施工については、詳細までマニュアル化されており作業性は良く、プレカット精度も非常に高いため、構造躯体の品質の担保がされております。

SE構法の構造躯体を施工する場合には、2通りの選択肢があります。基本は、元請けの施工会社が構造躯体を含めて施工することですが、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の施工を主体とした建設会社では、大工さんがいないことやノウハウの不足により、木造の構造躯体の施工が困難なことがあります。

その場合には、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法があります。SE構法登録施工店では、SE構法の施工の経験のある大工さんが必ず存在しますので、施工面をしっかり任せることができます。

設計者の工事監理のポイントについては、下記のコラムにまとめておりますのでご確認ください。

・【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(基礎編)

・【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(木工事:建て方前編)

・【動画で解説】SE構法の工事監理のポイント(木工事:上棟編)

 

まとめ

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。SE構法が持つ構造スペックをNCNの構造設計スタッフは熟知しておりますので、構造計画の相談においてはレスポンスよく数日で回答、提案します。空間やデザインの可能性を広げるためにも早めの相談がおすすめです。中大規模木造建築では工法に関わらず、「木造の構造躯体の施工の担い手」を確保する必要があります。SE構法であれば、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法で、施工会社選定の選択肢が大きく広がります。

NCNへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。