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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

SE構法の施工体制は「全て元請け」と「建て方施工」が選択できる

  • SE構法の施工体制は「全て元請け」と「建て方施工」が選択できる -

SE構法の構造躯体を施工する場合には、2通りの選択肢があります。基本は、元請けの施工会社が構造躯体を含めて施工することですが、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の施工を主体とした建設会社では、大工さんがいないことやノウハウの不足により、木造の構造躯体の施工が困難なことがあります。その場合には、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法もあります。このコラムでは、SE構法の構造躯体に関する施工体制についてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

SE構法施工体制1:SE構法登録施工店が全工事を施工

SE構法施工体制2:構造躯体のみSE構法登録施工店が建て方施工

 

SE構法の施工体制1:SE構法登録施工店が全工事を施工

SE構法では、NCNと技術提携をした建設会社や工務店を対象とした「SE構法登録施工店」という制度があります。SE構法登録施工店には、必ず一名以上の「SE構法施工管理技士」という資格を持つ技術者がおります。

SE構法施工管理技士の取得には2日間の技術研修を受講する必要があり、修了考査に合格した人のみライセンスが与えられます。資格の更新研修なども実施しており、技術力の研鑽に努めていただいております。

SE構法登録施工店には、さまざまな規模や業務内容の建設会社、工務店が登録しています。

大きく分類すると、下記の3つに分かれます。

①木造の戸建住宅を主体に事業を展開する会社(木造系の工務店)

②住宅、非住宅共に実績があり、木造、RC造、鉄骨造の施工が可能な会社(地域の小規模な建設会社)

③建設会社として非住宅の施工を主体に事業を展開する会社(地域の中・大規模な建設会社)

SE構法で中大規模木造の施工会社を選定する場合には、下記のパターンが想定されます。

・パターンA:一般の建設会社(SE構法登録施工店を除く)から選定

・パターンBSE構法登録施工店の中から選定

工事の規模や内容により、上記のいずれかの選択を行うことになります。

パターンAのように、発注者や設計者が自由に建設会社を選定し、その建設会社が全ての施工を行うことが理想的です。その際に問題になるのは、一般の建設会社は鉄筋コンクリート造や鉄骨造の施工を主体としており、大工さんがいないことやノウハウの不足により、木造の施工が困難な会社が多いことです。

パターンBのようにSE構法登録施工店の中から元請け会社を選定していただくことも可能です。注意点として上記のような3つの分類の中で③の建設会社は限定的であり、工事の規模や建設地によってはSE構法登録施工店の中で施工に対応できる会社が存在しないこともあります。

 

SE構法の施工体制2:構造躯体のみSE構法登録施工店が建て方施工

中大規模木造建築では工法に関わらず、「木造の構造躯体の施工の担い手」を確保する必要があります。SE構法は独自の技術があり、施工にはSE構法登録施工店としての登録やノウハウも必要になります。

そうした課題に現実的で有効な手段が、元請けの建設会社に、SE構法の構造躯体部分を施工する「建て方施工」の担い手となるSE構法登録施工店を紹介し、施工面で協働してもらう方法です。

木造の施工は「大工さん」が中心になりますので、大工さんをきちんと確保している建設会社、工務店の存在が必須となります。SE構法登録施工店では、SE構法の施工の経験のある大工さんが必ず存在しますので、施工面をしっかり任せることができます。

施工会社の選定は、工事金額の見積りを行なった上での決定となります。見積りに参加される建設会社の「木造(SE構法)の施工が可能な体制があるかどうか」を確認した上で、「建て方施工」を選択するかを判断してもらいます。

NCNSE構法の構造設計を全て自社で実施しておりますので、設計内容に基づく構造材の見積書をSE構法登録施工店に送り、SE構法登録施工店がSE構法の施工に必要な「建て方費用」を積算した上で、「材工共」の建て方施工費を元請けの建設会社に提出します。

 

まとめ

中大規模木造建築では工法に関わらず、「木造の構造躯体の施工の担い手」を確保する必要があります。SE構法であれば、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法で、施工会社選定の選択肢が大きく広がります。

NCNへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。