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株式会社エヌ・シー・エヌ

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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

耐震構法SE構法はシステム化された木造ラーメン構法

  • 耐震構法SE構法はシステム化された木造ラーメン構法 -

「耐震構法 SE 構法」。このSE という名称は「工学的に安全な構法」(Engineering for Safety)に由来するものです。近年、「木造」が再び注目を集めていますが、現在広く普及している在来工法の木造は、その耐震性を詳細に検討することなく建てられているため、わが国に住む以上、避けては通れない大地震や自然災害において、確実に安全とはいえません。これまで経験や勘に頼ってつくられてきた日本の木造に、新しい可能性を拓くことができる構法として、SE構法は「システム化された木造ラーメン構法」として誕生しました。

<このコラムでわかること>

・SE構法は木造にラーメン構法を導入

・SE構法の構成と部材

・SE構法は建築の生産プロセスを管理

SE構法は木造にラーメン構法を導入

耐震構法 SE 構法(以下、SE 構法)は、日本の木造建築にラーメン構法を取り入れたものです。

柱や梁を互いに剛に接合することで強固な躯体をつくり上げるラーメン構法は信頼性が極めて高く、近代構法の主役ともいうべき役割を果たしてきました。

しかし、ラーメン構法は鉄やコンクリートといった強度計算できる部材を前提としているため、従来、日本の木造建築にこれを取り入れるという発想自体、存在しませんでした。

SE構法は、性能が明らかな接合部や安定した品質の部材を用いることで、構造計算や施工チェック、性能保証までを実現した「システム化された木造ラーメン構法」です。

これまで経験や勘に頼ってつくられてきた日本の木の家に、構造計算等の確かな裏付けを与えたSE 構法は、木造建築の新しい可能性を拓きます。

SE構法の構成と部材

システム

SE 構法はコンピュータ制御によって生産される高精度プレカット部材を、独自開発のSE金物で接合する柱勝ちのラーメン構法です。

使用する集成材はその全てが含水率15%以下で製造され、JAS 規格及びエヌ・シー・エヌの基準を満たす高品質なものです。

無垢材と異なり、集成材は強度が明確なため構造計算が可能であり、また同樹種の無垢材に比べて非常に安定した強度性能を備えています。

また、接合部に用いるSE 金物は、実験において日本の標準地域で168年、塩害地域で100.8 年分の負荷をかけた状態でもその品質レベルを維持しており、その強度を持続します。

SE構法では接合強度の高いS ボルトを採用しています。表面に凹凸加工を施したS ボルトは、木材にねじ込むことによって、通常のボルトに比べて引張耐力を約2倍に向上させます。

このSボルトが柱と梁の接合部にしっかり食い込み、定着することによって、SE構法は経年変化による木の収縮に対しても剛性を確保します。

SE構法は建築の生産プロセスを管理

システム

SE 構法の建物を設計する際には、設計者の皆さまが制作した意匠図を当社の「SE-CAD」に入力して構造計算することで、構造設計したCAD データがそのまま当社指定のプレカット工場に送られます。

そしてコンピュータ制御の下、各部材が設計図通りに加工されるため、極めて精度の高い施工が可能となります。

このようにSE構法は構法だけのシステムではありません。専用のCAD・CAMや構造計算プログラム、そして指定工場、登録施工店、SE 構法施工管理技士等、独自の技術や制度によって、構造設計から供給、施工までの建築生産プロセスを確実に管理して、安全な建物を提供します。

まとめ

SE 構法は独自開発したSE 金物と、CAD・CAMと連動する構造計算ソフトによって、木造で構造計算を可能とした画期的な構法です。しかし、その真価はハード・ソフト両面に渡る個々の技術ではなく、構造設計、供給、そして施工に至る木造建築の重要な生産プロセスを確実に管理することで、設計者の皆様のデザインを最大限に活かしながら安全な建物をご提供できる点にあります。

NCNへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。