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WOODEN STRUCTURE中大規模木造

低層の中大規模木造は住宅用の一般流通材を使うと鉄骨造より安くなる理由

  • 低層の中大規模木造は住宅用の一般流通材を使うと鉄骨造より安くなる理由 -

2010年に公共建築物等木材利用促進法が施行されました。木造を巡る動きは活発化していますが、期待される中大規模木造の普及は十分ではありません。その要因として指摘される理由の一つが「コスト」です。低層の中大規模木造のコストを抑えるためには「住宅用の一般流通材」の活用が鍵となります。

<このコラムでわかること>

・住宅用に一般に流通する木材でも中大規模木造を建てられる

・中大規模木造のコストを抑えるためには柔軟な発想が必要

住宅用に一般に流通する木材でも中大規模木造を建てられる

中大規模木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造よりもコストが高いという印象が強いようです。

しかし、戸建て住宅の場合、最も安い構造は木造です。一般流通材をプレカットして使う在来木造のシステムが確立しているからです。

4階建以上の中高層は困難ですが、3階以下の低層の建物ならば、住宅用に一般に流通する木材を

使って中大規模木造を安価に建てることができます。

中大規模木造においても防火、耐火の規定をクリアすることが課題となりますが、低層の建物ならば床面積1,000m2ごとに分棟化、または防火区画を設ければ、建築基準法の規定上は準耐火構造や耐火構造にする必要はありません。

実際、床面積1,000m2以下の建物のほうが市場の規模も大きいので、そのあたりの規模の建物をターゲットに木造で提案してみてはいかがでしょうか。

中大規模木造のコストを抑えるためには柔軟な発想が必要

木造の設計に取り組む場合、各地域において地域材の利用を期待する声も強くなっています。

しかし、大量の木材の供給が必要な中大規模木造で、構造材を地域材に限定すると、構造部材のコスト高を招く恐れがあります。

構造材に関しては、無垢材では国産材、もしくは構造用集成材というくらい広い範囲でとらえ、仕上げ材を地域材にするなど柔軟な考え方があってもいいのではないでしょうか。

まとめ

「住宅用の一般流通材」は断面寸法や長さが限られます。でもそうした部材でも大空間を作れる工法やディテールは存在します。木造の大断面を採用すると、コストはとても高く、納期も必要なため、現実的な選択ではありません。そして規模によっては、地域の工務店でも施工することが可能ですので、結果として工事費も安くなります。

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