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株式会社エヌ・シー・エヌ

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エヌ・シー・エヌ、「SE 構法」による木造5階建対応の構造評定を取得
高強度な耐力壁と高耐力柱脚金物を開発、大規模木造建築の普及型を目指す

株式会社エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区、代表取締役社長:田鎖郁男、以下エヌ・シー・エヌ)の独自工法で
ある「SE 構法」が 5 階建に対応し、一般財団法人日本建築センターの構造評定(※1)を取得しました。
2021 年に「SE 構法」は 4 階建の構造評定を取得することで、年々多様化し増加する中層大規模木造建築に対応し
ています。(※2)。今回の 5 階建対応の構造評定取得することで、これまでは住宅建築を手掛けてきた工務店や地
方ゼネコンなどが木造の中・高層建築物へと事業参画するサポート体制を強化するとともに、全国の木造建築の普及を目指してまいります。


 

■開発の経緯

世界的な脱炭素社会の実現に向けた活動の加速によって、建築物の木造化は重要な施策の一つとして掲げられてい
ます。さらに建築基準法が 2023 年に改正され、5 階建以上の建築物の耐火基準が従来の 120 分耐火から 90 分耐火
に緩和されたこともあり、中・高層建築の木造化への期待が高まっています。
今回の取得に関しては、2022 年に開設したエヌ・シー・エヌの研究施設「木構造技術センター(Timber Structure
Lab.)」(※3)を活用し、5 階建建物の要求性能を満足する高強度な耐力壁とそれに対応する高耐力柱脚金物を
開発、従来の仕様では困難であった木造5階建に対応する仕様を追加し、2023 年 5 月 19 日に評定を取得しました。
「SE 構法」の標準システムで対応できる 5 階建木造建築の普及型として、また、今回の 5 階建対応によって4階
建の設計自由度もさらに向上し、今後木造 4 階建の商品力強化へとつながっていきます。

 


■開発実験

今回の5階建対応は、5 階建て事務所ビルのモデルプランを作成し要求性能を確認した後、木構造技術センターで
高耐力壁と柱脚金物の開発を進めました。実験は数回に分けて実施し、試行錯誤を繰り返すことで要求性能を満足
する高耐力壁と柱脚金物を開発しました。両者共、SE 構法の生産システムが活用できるディテールとすることでコ
ストパフォーマンスに優れた仕様となっています。


 

■評定概要
□件名:SE 構法木質フレームシステム(SE 構法 Ver.2 Plus)
□評定番号:BCJ 評定 LW0020-07
□評定取得日:令和 5 年 5 月 19 日

 


※1:国が指定する建築技術の評価機関である(財)日本建築センターの木質構造評定委員会において、建築構法等について建築
基準法令その他の技術基準等に照らして性能評価すること。そして、性能評価されたものに対して「評定書」が交付され評定取得となる。
※2:大規模木造建築受付累計数:2354 件(2023 年 3 月末現在)
「SE 構法大規模木造建築」ホームページ:https://www.ncn-se.co.jp/large/
※3:木構造技術センター(Timber Structure Lab.)
「SE 構法の追求」「あらゆ る木構造の開発」「未来に 向けた基礎研究開発」を目的に、住宅規模か ら中層大規模木造建築物までの木構造に関する基礎研究、応用研究、開発研究を行う施設。
「木構造技術センター(Timber Structure Lab.)」ホ ームページ:https://www.ncn-se.co.jp/timberlab/