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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

耐震構法SE構法と鉄骨造を徹底比較(施工・コスト編)

  • 耐震構法SE構法と鉄骨造を徹底比較(施工・コスト編) -

SE構法と鉄骨造を比較するときに、最も検討すべきことは施工の実現性とコスト差です。鉄骨造を今までのように設計、施工することが、鋼材高騰や職人不足などの構造的な問題により、とても困難になっています。SE構法は木造ですので、鉄骨造と比較して、住宅関連のインフラを活用することで施工者の確保や材料コスト、納期等に優位性があります。このコラムでは、SE構法と鉄骨造の施工とコストについて比較します。

 

<このコラムでわかること>

・躯体の施工性はSE構法は平準化されており鉄骨造は溶接に注意

SE構法鉄骨造も材料品質は安定している

・基礎の施工はSE構法鉄骨造よりも施工性が良くコストも抑えられる

SE構法は納期が短く、鉄骨造は納期が長い

構造躯体コストSE構法は変動が少なく鉄骨造は鋼材価格が高騰

施工費コストSE構法は変動が少なく鉄骨造は価格高騰が継続中

 

躯体の施工性はSE構法は平準化されており鉄骨造は溶接に注意

SE構法の施工方法は、柱の面に梁受け金物を取り付け、梁を落とし込み、ドリフトピンを打ち込んで接合します。SE構法は施工方法が明快なため、施工者による差が出にくい工法です。施工はSE構法登録施工店に限定されますので、品質管理も徹底しており、品質は高いと言えます。

鉄骨造は、接合部に溶接となりますが、職人の技術差により強度に差が出ます。

 

SE構法も鉄骨造も材料品質は安定している

SE構法(木造)は、構造躯体の建て方時にはレッカーで材料を運びますが、基本的には大きな音などは発生しません。施工者がドリフトピンを打つ音や、床の構造用合板を釘で打つ程度の音ですので、工事の騒音や振動は少ないです。

鉄骨造は建て方の作業時にレッカーで鉄骨を運び、ボルトを締めたりするので、木造と比較して大きい音が生じます。

 

基礎の施工はSE構法は鉄骨造よりも施工性が良くコストも抑えられる

SE構法の基礎は、木造住宅程度の基礎断面なので、配筋量も型枠も比較的少ないです。基礎を施工する際に発生する残土も少ないので、残土処分費などのコストも有利です。

鉄骨造の基礎は、基礎断面が木造よりも大きくなるため、配筋量も型枠も多くなります。基礎を施工する際に発生する残土も多いため、残土処分費などのコストは不利になります。

 

SE構法は納期が短く、鉄骨造は納期が長い

SE構法は、一般に流通している構造用集成材を採用している工法のため、原則構造材発注後4560日間で構造材を現場に搬入することが可能です。構造躯体の加工も全て提携するプレカット工場で加工後に現場に搬入しますので、工事着工から建て方まで短期間にスムーズに進められます。

鉄骨造は鋼材の納期が大きな問題です。鋼材は設計に合わせた受注生産となるため、発注から納入までの期間が数ヶ月かかりますが、鋼材の品薄が続いていることからこれまで以上の期間がかかるという状態が続いています。

 

構造躯体のコストはSE構法は変動が少なく鉄骨造は鋼材価格が高騰

SE構法で標準で使用する構造用集成材の材種は、オウシュウアカマツなので北欧から輸入する材料です。為替などにより構造用集成材の単価は変動しますが、変動する単価の幅は数%程度のため、構造材の価格の変動幅は小さいと言えます。

鉄骨造の鋼材価格の高騰が続いています。大規模な建築の場合、工事の受注から資材調達までの期間が長く、最終の資材価格を確定できないことから、施工者はコストの見通しが立てにくくなります。結果として、鉄骨造の見積り金額は「高めの金額」にならざるを得ません。

 

施工費のコストはSE構法は変動が少なく鉄骨造は価格高騰が継続中

SE構法(木造)は、大工による施工が中心のため、施工費の変動はほとんどありません。大工は、地域によって施工費の相場も決まっています。大工は住宅に関する仕事がメインということもあり、仕事の取引先である工務店の考え方によっても大工の手間代に変動はあります。

鉄骨造は、職人不足が深刻な状態で、要求品質(性能・コスト・工期)を満足させるためには配慮が必要になります。

 

まとめ

鉄骨造の施工で注意すべきことは、納期の遅れが全体の工期に影響を及ぼすため、事業計画が立てにくいということです。鉄骨特有の事前の納まり検討や施工図作成にも十分な時間が必要になります。コストについては市況や為替などの影響もありますので、社会の状況をふまえて判断する必要があります。

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