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WOODEN STRUCTURE中大規模木造

【広島県】中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例まとめ

  • 【広島県】中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例まとめ -

脱炭素社会への移行に向けて、木造化・木質化への流れが加速しています。日本国内においても、各都道府県で県産材の活用などの取り組みを進めています。

広島県内のスギ・ヒノキ人工林は、戦後植林期から半世紀以上を経て、その6割が伐採適期に達しています。新しいニーズとしての非住宅分野での木材利用にも、次の森づくりが約束された身近な森林から、優良な木材が調達可能です。

この記事では、広島県における中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例についてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

中大規模木造の普及が進む広島県の特徴

広島県「県産木材の利用の促進に関する指針」

広島県建築物等木材利用促進方針

広島県における公共建築物等木材利用

広島県中大規模木造に最適なSE構法概要

【広島県のSE構法事例】中大規模木造特別養護老人ホーム 風の街みやびら」

SE構法へのお問合せ、ご相談について

・まとめ

 

 

中大規模木造の普及が進む広島県の特徴

中大規模木造の普及が進む広島県の特徴

広島県は、臨海部を中心に自動車産業、製鉄、造船などの工業が発展しています。

一方で海・山の豊富な自然にも恵まれ、農業・漁業も盛んです。

瀬戸内海沿岸部に向かって、中国山地と平行に高地から低地へ階段状の地形を形成している点が特徴で、基本的には北(島根・鳥取県側)へ行くほど海抜が高くなります。

県庁所在地の広島市は政令指定都市であり、中国・四国地方最大の都市です。

瀬戸内海に面し、古くより城下町として栄えたことから、多種多様な建築や、歴史に育まれた水辺の風景がいたるところで見られます。

下記のような有名な建築物も多数あります。

◾️「広島平和記念資料館」(設計:丹下健三氏)

◾️「広島市環境局 施設部 中工場」(設計:谷口吉生氏)

◾️「世界平和記念聖堂」(設計:村野藤吾氏)

関連記事:広島県公式ホームページ

 

 

広島県の「県産木材の利用の促進に関する指針」

広島県の「県産木材の利用の促進に関する指針」

広島県では、林業及び木材産業の振興による本県経済の活性化、循環型社会の形成並びに豊かな県民生活の実現に寄与するため「広島県県産木材利用促進条例」が制定されています。

この条例に基づき、県産木材の利用促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、基本的な事項を定める「県産木材の利用の促進に関する指針(第2期)」が策定されています。

関連記事:県産木材の利用の促進に関する指針

 

<広島県の県産材製品開発支援事業>

広島県の県産材製品開発支援事業は、事業者がスギ・ヒノキ県産材を利用した製品を開発する場合に、その経費の一部を助成し、付加価値の高い新たな県産材の需要先を創出することで、生産された県産材が用途に応じて適切に利用される資源の循環利用を構築するとともに、森林整備を促進し、森林の適切な管理が図られることを目的としています。

県産材(スギ、ヒノキ)を利用した製品を企画・製造しようとする事業者に対し、製品デザイン・試作品製作・強度試験等の、企画段階における経費の一部を支援しています。

関連記事:県産材製品開発支援事業

 

 

広島県建築物等木材利用促進方針

広島県建築物等木材利用促進方針

広島県における建築物等への木材利用を促進するため、「広島県建築物等木材利用促進方針」が策定されています。


◾️建築物等における木材の利用の促進のための施策に関する基本的事項
県産材の利用拡大は、森林の適正な整備,地域経済の活性化に寄与するとともに、脱炭素社会の実現に資すること等から、広島県は、市町、事業者等と連携・協力を図りつつ、民間建築物を含む建築物全体での木材利用を促進しています。

 

◾️県が整備する公共建築物等における木材の利用の目標
県が整備する公共建築物においては、コスト・技術面の工夫をした上で、原則木造化、内装等の木質化を推進しています。

 

◾️建築用木材の適切かつ安定的な供給の確保に関する基本的事項
木材の供給に携わる者による木材の適切かつ安定的な供給に向けた取組み、建築用木材の製造技術の開発等を促進しています。

 

◾️その他建築物等における木材の利用の促進に関し必要な事項
既に設置している県関係部局で構成する木材利用推進会議において、公共建築物の木造化等の協議に加え、民間建築物を含む建築物一般における木材の利用促進に向けた検討等が行われています。

関連記事:広島県建築物等木材利用促進方針

 

 

広島県における公共建築物等の木材利用

 

大規模木造の鍵となるのが木構造メーカー

公共建築物は、広く国民一般の利用に供するものであることから、木材を用いることにより、木と触れ合い、木の良さを実感する機会を幅広く提供することができます。

このため、建築物木材利用促進基本方針では、公共建築物について、積極的に木造化を促進することとしています。

林野庁の資料「森林・林業白書」によると、広島県では下記の推移で木造率が増えています。

・2017年度:建築物全体(39.0%)、公共建築物(8.7%)、うち低層の公共建築物(19.0%)

・2019年度:建築物全体(44.2%)、公共建築物(8.6%)、うち低層の公共建築物(23.2%)

・2021年度:建築物全体(48.9%)、公共建築物(6.0%)、うち低層の公共建築物(13.4%)

2022年度以降に整備に着手する国の公共建築物については、建築物木材利用促進基本方針に基づき、計画時点においてコストや技術の面で木造化が困難であるものを除き、原則として全て木造化を図ることになっています。

関連記事:森林・林業白書

 

 

広島県の中大規模木造に最適なSE構法の概要

広島県の中大規模木造に最適なSE構法の概要

耐震構法SE構法(以下、SE構法)は、大規模木造建築物の技術を基に開発された技術です。

SE構法は構造計算された耐震性の高い木造建築を実現する、独自の建築システムです。

SE構法は耐震性の高さ、設計の自由度、コストパフォーマンスの良さ、ワンストップサービス等で高い評価を受けており、さまざまな大規模木造の実績が増えています。

SE構法は、単純に「剛性のある木質フレーム」というだけではなく、さまざまな利点を追求し、大規模木造で求められる大空間・大開口を可能にして、意匠設計者の創造性を活かせる設計の自由度を提供しています。

関連記事:耐震構法SE構法は全棟で立体解析による構造計算を実施

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。その合理的なシステムが、設計・施工のプロセスにおいて納期や工期の短縮につながります。

関連記事:「ウッドショック等のリスクにSE構法のワンストップサービスが強い理由」

 

 

【広島県のSE構法事例】中大規模木造「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」

【広島県のSE構法事例】中大規模木造「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」

SE構法を用いた平屋の特別養護老人ホームです。

この施設は、5つに分けられたユニットを一つの街として見立てた構成になっています。

SE構法を用いた平屋の特別養護老人ホームです。   この施設は、5つに分けられたユニットを一つの街として見立てた構成になっています。   <画像>  <「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」の概要> ・用途:特別養護老人ホーム ・構造:木造(SE構法) ・階数:平屋建 ・延床面積:3,329㎡  関連記事:「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」

「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」の概要>

・用途:特別養護老人ホーム

・構造:木造(SE構法)

・階数:平屋建

・延床面積:3,329㎡

関連記事:「特別養護老人ホーム 風の街みやびら」

 

 

SE構法へのお問合せ、ご相談について

SE構法へのお問合せ、ご相談について

大規模木造をSE構法で実現するための流れは下記となります。

 

1.構造設計

SE構法を活用した構造提案を行います。企画段階の無料の構造提案・見積りから、実施設計での伏図・計算書作成、確認申請の指摘対応等を行っております。また、BIMにも対応可能です。

 

2.概算見積り

SE構法は構造設計と同時に積算・見積りが可能です。そのため躯体費用をリアルタイムで確認可能で、大規模木造の設計において気になる躯体予算を押さえつつ設計を進めることが可能です。

 

3.調達

物件規模、用途、使用材料を適切に判断して、条件に応じた最短納期で現場にお届けします。また、地域産材の手配にも対応しております。

 

4.加工

構造設計と直結したCAD/CAMシステムにより、高精度なプレカットが可能です。また、多角形状、曲面形状などの複雑な加工形状にも対応可能です。

 

5.施工

SE構法の登録施工店ネットワークを活用し、計画に最適な施工店を紹介します。(元請け・建方施工等)

 

6.非住宅版SE構法構造性能保証

業界初の非住宅木造建築に対応した構造性能保証により安心安全を担保し、中大規模木造建築の計画の実現を後押しします。

 

↓SE構法へのお問合せ、ご相談は下記よりお願いします。

https://www.ncn-se.co.jp/large/contact/

 

 

まとめ

非住宅木造においては、SE構法の構造躯体の強みを活かした構造設計により、コスト減、施工性向上を実現することができます。

SE構法は構造用集成材の中断面部材(柱は120mm角、梁は120mm幅)が標準なため、住宅と同等の部材寸法でスパン8m程度までの空間を構成できるコストパフォーマンスをうまく活用していただければと考えております。

スパンが10mを超える空間は、特注材やトラス、張弦梁などを活用することも可能です。

計画段階からNCNの特建事業部に相談することで、木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談することで、合理的に設計実務を進めることが可能です。

 

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。

構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。