私たちは明治43年に左官業として創業し、以来110年以上にわたり京都の町に育てられてきた企業です。創業以来、左官をはじめとするさまざまな職人とのつながりを大切にし、職人の技が光る住まいづくりに励んでまいりました。
京都は日本の伝統文化を支えてきた「ものづくり」の技術が集積した街です。私たちは建築という仕事を通じて、これからも「ひと」「まち」「わざ」をつなぎ、「ものづくり」の精神を継承していきます。そうすることで、京都の暮らしと社会に貢献し、「京都に求められる工務店」をめざしていきます。
私たちのめざす住まいづくりは、SE構法や高断熱・高気密、そしてパッシブデザインなど最新の構法や設計技術と、日本の木造建築が長年にわたり培ってきたものづくりの技術との融合です。堅牢で安全な構造でありながら、京都の町の景観に溶け込むようなしっとりとした和のたたずまいを持つ建築が私たちの理想です。
そのためには、新しい設計技術の習得とともに、日本建築の伝統的な意匠についての勉強も怠りません。さらに、建築だけでなく、美術や工芸、お作法など日本の伝統的な文化を広く学ぶことにより、お客様にとって真に心安らぐ空間を提供することを目指しています。
また、京都市中心部特有の課題にも積極的に取り組んでいます。この地域は「うなぎの寝床」と呼ばれる狭小で細長い敷地や、南面が塞がっている敷地が多いことが特徴です。このような一般的に住宅建築が難しい条件下でも、明るく快適な住まいづくりを実現することが、「京都に求められる工務店」としての私たちの使命だと考えています。そのため、常に設計技術の向上に励んでいます。