SE構法は、高い耐震性能を維持したまま
大胆な空間の使い方を可能にする、
木造住宅の構造技術です。
SE構法は、自由な空間デザインと高い耐震性能を両立する木造建築技術です。
強い構造躯体と厳密な構造計算で、「安心できる家づくり」と「理想の暮らし」の両立を実現します。
地震に強い
大空間が作れる
SE構法は、「壁量規定」という大まかな規定によって耐震性を検証する在来工法とは異なり、数々の実験から導き出された性能数値をベースに、「許容応力度計算」というロジカルな設計プロセスを行うことで、「耐震等級」とともに数値的な裏づけのある安心・安全な住宅を実現することができます。
在来工法は壁や筋交いで耐震性を確保するため、大開口や大空間、吹き抜けなどを設けると、耐震性を大きく損なう恐れがあります。それに対してSE構法は、強い接合部をもったラーメン構造の強みを生かして、開放的な空間でありながら高い耐震性を確保した住宅を実現することが可能です。
快適な家の条件として「断熱性能」があります。断熱性能の高い家は部屋ごとではなく建物全体を暖かくすることができ、吹き抜けや間仕切りのない大きな空間を実現できるSE構法の強みが発揮されます。さらに、自然のエネルギーである太陽の光を室内に多く取り込むためには南側に大きな開口が必要。その点においても、大開口を実現できるSE構法の強みが生かされます。
時とともに家族構成は変化し、ライフスタイルはステージごとに変わるもの。それに伴って必要な部屋数、各部屋の使い方や役割も変化していきます。長いスパンで見て、大規模な間取り変更に対応できることが重要になります。スケルトン・インフィルで建てるSE構法なら、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
日本の木造住宅が中古市場で建物価値を保ったまま流通するためには、その価値が第三者に評価される必要があります。長期優良住宅は、そのために生まれた制度。構造計算によってロジカルな耐震性の裏づけをもつSE構法は、問題なく認定を受けられる性能を持っています。また、間取り変更を自由にできる点も高い評価を得られる理由です。
注文住宅の依頼先として、全国規模の大手ハウスメーカーだけでなく、地域の中小規模の住宅会社を選択肢に考える人も多いでしょう。その際は、大手にも負けない安全性や施工性をもつSE構法登録施工店が相談を承ります。
耐震等級3が取得可能
性能表示における最高等級の等級3を取得可能です。構造計算の数値に裏付けられた圧倒的な耐震性能は、東日本大震災でも倒壊ゼロの実績を誇ります。
資産価値の維持
木造ラーメン構法が可能にするスケルトン・インフィル。住まい方が変わっても自由に間取りを変更できることでその資産価値が維持できます。
長期優良住宅
長く住まえる家は、資産価値も下がりづらい。国が認めた長期居優良住宅がその証となります。
確かな品質保証制度
構造設計から部材加工・施工体制まで一気通貫のシステム。保証は最長20年間で確かな品質保証制度をご用意しています。
安心の登録施工店制度
確かな技術でSE構法を施工するための制度。SE構法は資格を持った「登録施工店」によって建てることができます。
「耐震等級」は、2000年に制定された「住宅品質確保促進法(品確法)」という法律に基づいて決められており、3つの基準があります。実は、建築基準法で定められているのは最も基準の低い「等級1」。これはあくまで最低限守るレベルであり、この基準をギリギリでクリアするような家は決して安全だとは言えません。SE構法では、最も高い「等級3」を標準としています。
「長期優良住宅」とは、長期にわたり快適かつ安心して住める住宅であり、国が定める長期優良住宅認定制度の基準をクリアした住宅のことです。認定条件には「耐震性」「省エネルギー性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」など10の項目があり、耐震性については耐震等級2以上(壁量規定で立証する場合は等級3)が求められ、SE構法なら耐震等級3を実現することができます。さらに、省エネルギー計算も実施しており、間取りも変更しやすいなど、SE構法はさまざまな面で長期優良住宅の認定に有利です。
スケルトンは構造など家の強さを担い、断熱性などの基礎性能を決める部分です。一方のインフィルは、間仕切り壁や設備などライフスタイルを決める部分。木造ラーメン構造のSE構法はスケルトン・インフィルの考えを取り入れているため、耐震性を損なうことなく、ライフスタイルの変化に合わせてインフィルを大きく変えることが可能です。在来工法は構造上多くの壁や梁が必要となるため、スケルトン・インフィルによるリフォームは難しいと言えます。
日本では築20年以上の木造住宅は資産価値がゼロと言われていますが、SE構法は間取りの自由度が高く、リフォームの容易さ、高い耐震性などにより、資産価値を保つことができます。SE構法施工管理技士により性能報告書の提出が構造躯体の完成後に義務づけられており、建物の引き渡しから10年間の無償保証も行っています。この無償保証の10年経過後に指定の検査、メンテナンスを実施することで、さらに10年間の保証延長が可能になります。
SE構法は独自の施工管理技術が必要なため、どの施工会社でも建てられるわけではありません。試験に合格したSE構法施工技士が在籍し、一定の技術水準を有すると認められた「SE構法登録施工店」だけが施工できます。彼らは地域の気候風土を知り尽くしており、設計・施行後も常に身近なパートナーとして見守り続けてくれます。
SE構法は、大手住宅メーカーと同等、もしくはそれ以上の設計精算システムによって、品質が保証された構造部材を供給しています。構造設計のデータを専用に開発した生産CADに高精度に連携し、生産情報を確認したうえでプレカット工場へ連携することで、正確に加工情報が反映されます。プレカットはコンピュータ制御で、設計図通りにミリ単位の精度で加工されるため、水平・垂直を寸分違わぬように組み立てることが可能。構造計算から供給、施工までのプロセスを確実に管理し、安全な建物を提供しています。