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WOODEN STRUCTURE中大規模木造

中大規模木造は設計から生産までシステムが確立した構法が使いやすい理由

  • 中大規模木造は設計から生産までシステムが確立した構法が使いやすい理由 -

中大規模木造建築を計画する際、大きなハードルとなるのが構造計画です。中大規模木造建築の構造計画には2通りの考え方があります。1つは木造住宅の技術の延長としての構造計画、もう一つは鉄骨造や鉄筋コンクリート造に代わるものとしての木を用いる構造計画です。木造は材料に関する知見や接合部の設計などに課題が多く、設計内容を忠実に再現できる加工や施工の問題も解決しなくてはなりません。

<このコラムでわかること>

・中大規模木造の構造計画を「住宅の技術の延長」で考えた場合の課題

・中大規模木造の構造計画を「鉄骨造やRC造に変わるもの」で考えた場合の課題

 

 

中大規模木造の構造計画を「住宅の技術の延長」で考えた場合の課題

中大規模木造建築の構造計画には2通りの考え方があります。1つは木造住宅の技術の延長としての構造計画、もう一つは鉄骨造や鉄筋コンクリート造に代わるものとしての木を用いる構造計画です。

木造住宅の技術の延長として考える場合、住宅用で一般的に流通している木材、金物、プレカット加工が基本になります。住宅用に整備された仕組みなので、部材の断面や長さ、接合金物の強度はあまり大きくありません。

中大規模木造建築の構造を成立させるには、構造設計者の架構や接合に関する知見が必要となります。構造設計者には、接合部ごとに詳細図を書き、選択した接合金物の寸法、配置等を記入しなければなりません。しかし「木造建築に精通している構造設計者」は限られているのが実情です。

 

中大規模木造の構造計画を「鉄骨造やRC造に変わるもの」で考えた場合の課題

一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造に代わるものとしての木を用いる場合は、相応の材料強度が必要となりますので、大断面の構造用集成材などで構成する必要があります。

そこで大きな問題となるのが接合部の設計です。鉄骨造の場合は、規格のH型鋼にはその寸法にあった標準接合が含まれていますので、部材断面が決まれば記号をつけるだけで、設計者、製造者、施工者が情報を共有できます。

木造の場合、接合部については規定の規格がないため、建物ごとに各箇所の接合強度を検討する必要があります。構造計算は汎用立体解析ソフトなどで行うことが可能ですが、中大規模木造建築の接合部の設計では解析だけではなく、実験検証が必要となる場合もあります。プロジェクト単位でこうしたプロセスを実現することはあまり現実的ではありません。

 

まとめ

木造で中大規模木造建築をつくる方法は、一般的な技術としてはまだ普及の途上にあります。中大規模木造では、設計システム、生産システムが正しく確立されて共に連動することで、安心で強い構造性能が実現できます。NCNが提供する耐震構法SE構法は、構造設計からプレカット、施工方法までワンストップサービスを確立しておりますので、「木造による構造の弱点」を意識することなく、さまざまな中大規模木造建築に対応することが可能です。

NCNへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。