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WOODEN STRUCTURE中大規模木造

【熊本県】中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例まとめ

  • 【熊本県】中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例まとめ -

脱炭素社会への移行に向けて、木造化・木質化への流れが加速しています。日本国内においても、各都道府県で県産材の活用などの取り組みを進めています。

熊本県では、県が施工または補助する3階建て以下の公共施設等については原則木造という方針(熊本県建築物等木材利用促進基本方針)の下、木材利用を推進しています。

この記事では、熊本県における中大規模木造の実務ポイントとSE構法事例についてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

中大規模木造の普及が進む熊本県の特徴

熊本県の熊本県建築物等木材利用促進基本方針

熊本県における公共建築物等木材利用

熊本県中大規模木造に最適なSE構法概要

熊本県のSE構法事例】事務所「アクシスホールディングス新社屋」

熊本県のSE構法事例】店舗「色彩空間:COROLLE(ショールーム)」

SE構法へのお問合せ、ご相談について

・まとめ

 

 

中大規模木造の普及が進む熊本県の特徴

中大規模木造の普及が進む熊本県の特徴

熊本県は九州本島の中央部に位置し、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県と境を接しており、県北・県央・県南の3つに大きく分けられ、さらに11の地域に区分されます。

熊本県は、気候は県内全域が太平洋側気候に属し温暖ですが、冬と夏で寒暑の差が激しいです。

半導体の受託生産で世界最大手の企業が日本の企業と共に、半導体の新しい工場を熊本県内に建設しています。

熊本県にとっては大きな経済効果が見込まれており、大量の雇用が生まれることも予想されています。

相次ぐ関連企業の進出によって、住宅や工業用地の獲得競争も起きており、地価の高騰が進む地域もあります。

熊本県では「くまもとアートポリス」と呼ばれる建築文化事業があり、多数の著名建築家による建物、構造物が県内に多く建設されています。

関連記事:熊本県公式ホームページ

 

 

熊本県の「熊本県建築物等木材利用促進基本方針」

熊本県の「熊本県建築物等木材利用促進基本方針」

熊本県では、県が施工または補助する3階建て以下の公共施設等については原則木造という方針(熊本県建築物等木材利用促進基本方針)の下、木材利用を推進しています。

熊本県は中大規模木造建築物の現状や木材利用の意義等についてイラストを交えて解説したパンフレットを作成しており、中大規模木造建築物の魅力や木造建築を検討するうえでのポイントを理解しやすい内容になっています。

熊本県では、建築士や市町村等が、公共建築物をはじめとする様々な建築物の木造化・木質化を積極的に進めていくことを目的として、木材の特性や調達、建築の際の法規制や維持管理等についてまとめた「くまもと県産木材による中大規模建築物の木造化・木質化の手引き」を作成しています。


この手引きは、木造建築物は耐震性能及び防耐火性能について、鉄筋コンクリート造や鉄骨造等の建物に劣るものでないこと、また、建設コストについても、他の構造と比較して一概に高いとはいえないことも理解しやすい資料となっています。

また「熊本県木材利用優良施設コンクール」という県産材使用に関するイベントがあるなど、熊本県は木材利用に活発な県と言えます。

関連記事:熊本県建築物等木材利用促進基本方針

 

 

熊本県における公共建築物等の木材利用

公共建築物等の木材利用

公共建築物は、広く国民一般の利用に供するものであることから、木材を用いることにより、木と触れ合い、木の良さを実感する機会を幅広く提供することができます。

このため、建築物木材利用促進基本方針では、公共建築物について、積極的に木造化を促進することとしています。

 

林野庁の資料「森林・林業白書」によると、熊本県では木造率が下記のように推移しています。

・2017年度:建築物全体(46.4%)、公共建築物(17.6%)、うち低層の公共建築物(39.5%)

・2019年度:建築物全体(47.9%)、公共建築物(16.3%)、うち低層の公共建築物(32.6%)

・2021年度:建築物全体(55.7%)、公共建築物(19.6%)、うち低層の公共建築物(34.0%)

 

2022年度以降に整備に着手する国の公共建築物については、建築物木材利用促進基本方針に基づき、計画時点においてコストや技術の面で木造化が困難であるものを除き、原則として全て木造化を図ることになっています。

関連記事:森林・林業白書

 

 

熊本県の中大規模木造に最適なSE構法の概要

中大規模木造に最適なSE構法の概要

耐震構法SE構法(以下、SE構法)は、大規模木造建築物の技術を基に開発された技術です。

SE構法は構造計算された耐震性の高い木造建築を実現する、独自の建築システムです。

SE構法は耐震性の高さ、設計の自由度、コストパフォーマンスの良さ、ワンストップサービス等で高い評価を受けており、さまざまな大規模木造の実績が増えています。

SE構法は、単純に「剛性のある木質フレーム」というだけではなく、さまざまな利点を追求し、大規模木造で求められる大空間・大開口を可能にして、意匠設計者の創造性を活かせる設計の自由度を提供しています。

関連記事:耐震構法SE構法は全棟で立体解析による構造計算を実施

 

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。その合理的なシステムが、設計・施工のプロセスにおいて納期や工期の短縮につながります。

関連記事:「ウッドショック等のリスクにSE構法のワンストップサービスが強い理由」

 

 

【熊本県のSE構法事例】事務所「アクシスホールディングス新社屋」

【熊本県のSE構法事例】事務所「アクシスホールディングス新社屋」

アクシスホールディングス様の事業展開を意図した設計により、SE構法を用いた木造オフィスが実現されました。

新社屋従業員の働きやすさを追求しつつ、お客様とつながるコミュニティスペースを大胆に取り入れたオフィスで、アクシスホールディングスが大切にしていることを映し出した空間です。

アクシスホールディングス様の事業展開を意図した設計により、SE構法を用いた木造オフィスが実現されました。   新社屋は従業員の働きやすさを追求しつつ、お客様とつながるコミュニティスペースを大胆に取り入れたオフィスで、アクシスホールディングス様が大切にしていることを映し出した空間です。  <画像>   <「アクシスホールディングス新社屋」の概要> ・用途:事務所 ・構造:木造(SE構法) ・階数:2階建て ・延床面積:621.57㎡  関連記事:アクシスホールディングス新社屋

<「アクシスホールディングス新社屋」の概要>

・用途:事務所

・構造:木造(SE構法)

・階数:2階建て

・延床面積:621.57㎡

関連記事:アクシスホールディングス新社屋

 

 

【熊本県のSE構法事例】店舗「色彩空間:COROLLE(ショールーム)」

【熊本県のSE構法事例】店舗「色彩空間:COROLLE(ショールーム)」

熊本県熊本市で建てられた店舗です。

SE構法が採用され、大空間・大開口の店舗が実現されました。

熊本県熊本市で建てられた店舗です。  SE構法が採用され、大空間・大開口の店舗が実現されました。  <画像>   <「色彩空間:COROLLE(ショールーム)」の概要> ・用途:店舗 ・構造:木造(SE構法) ・階数:平屋建て ・延床面積:150㎡  関連記事:色彩空間:COROLLE(ショールーム)

<「色彩空間:COROLLE(ショールーム)」の概要>

・用途:店舗

・構造:木造(SE構法)

・階数:平屋建て

・延床面積:150㎡

関連記事:色彩空間:COROLLE(ショールーム)

 

 

SE構法へのお問合せ、ご相談について

SE構法へのお問合せ、ご相談について

大規模木造をSE構法で実現するための流れは下記となります。

 

1.構造設計

SE構法を活用した構造提案を行います。企画段階の無料の構造提案・見積りから、実施設計での伏図・計算書作成、確認申請の指摘対応等を行っております。また、BIMにも対応可能です。

 

2.概算見積り

SE構法は構造設計と同時に積算・見積りが可能です。そのため躯体費用をリアルタイムで確認可能で、大規模木造の設計において気になる躯体予算を押さえつつ設計を進めることが可能です。

 

3.調達

物件規模、用途、使用材料を適切に判断して、条件に応じた最短納期で現場にお届けします。また、地域産材の手配にも対応しております。

 

4.加工

構造設計と直結したCAD/CAMシステムにより、高精度なプレカットが可能です。また、多角形状、曲面形状などの複雑な加工形状にも対応可能です。

 

5.施工

SE構法の登録施工店ネットワークを活用し、計画に最適な施工店を紹介します。(元請け・建方施工等)

 

6.非住宅版SE構法構造性能保証

業界初の非住宅木造建築に対応した構造性能保証により安心安全を担保し、中大規模木造建築の計画の実現を後押しします。

 

↓SE構法へのお問合せ、ご相談は下記よりお願いします。

https://www.ncn-se.co.jp/large/contact/

 

 

まとめ

非住宅木造においては、SE構法の構造躯体の強みを活かした構造設計により、コスト減、施工性向上を実現することができます。

SE構法は構造用集成材の中断面部材(柱は120mm角、梁は120mm幅)が標準なため、住宅と同等の部材寸法でスパン8m程度までの空間を構成できるコストパフォーマンスをうまく活用していただければと考えております。

スパンが10mを超える空間は、特注材やトラス、張弦梁などを活用することも可能です。

計画段階からNCNの特建事業部に相談することで、木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談することで、合理的に設計実務を進めることが可能です。

 

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。