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WOODEN STRUCTURE中大規模木造

中大規模木造と鉄骨造を徹底比較その1:構造用集成材と鉄の特性の違い

  • 中大規模木造と鉄骨造を徹底比較その1:構造用集成材と鉄の特性の違い -

鉄骨造から木造に転換することを考えた時に、木造の特性を活かした設計変更が求められます。鉄骨造と同じ設計内容を木造で実現することは現実的には困難ですし、木造の魅力を発揮することもできません。このコラムでは、中大規模木造で主に使用される構造用集成材と鉄の特性が比較できるポイントをお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

・構造用集成材は木の風合いを残しながらも優れた強度性能を実現

・構造用集成材は木が原料になるため、木の特性や性質がそのまま活かされる

・構造用集成材は実は燃えにくい

 

構造用集成材は木の風合いを残しながらも優れた強度性能を実現

構造用集成材とは、木を原材料に工場で二次加工された木質部材のうち特に強度特性が計算・評価・保証された木材製品です。ラミナや単板を積層接着することで、寸法上の制約が少ない均質の部材を製造することが可能となり、製部材にありがちな木の割れ、節、乾燥による反り、ねじれ等の欠点が分散され、強度や精度が高い部材に仕上がります。

また、人工林等が製造原料に使用されるため、木材の有効利用が可能となり、製造段階でもエネルギー消費が少なく、地球環境に優しい構造部材です。

 

構造用集成材は木が原料になるため、木の特性や性質がそのまま活かされる

構造用集成材は、鉄と比較して比重が軽く、建物の重量を軽減できますので、基礎断面を小さくすることができ、工期短縮やコストダウンにつながります。

構造用集成材は、酸・アルカリに耐候性があり、海岸近くの施設にも使用可能です。また熱伝導率が低く保湿性も良いため、結露が生じにくいです。

構造用集成材は、加工が容易でいろいろな形状に成形が可能です。材料自体は柔らかく、質感があり、体にも優しい材料です。

 

構造用集成材は実は燃えにくい

構造用集成材は、断面も大きくすることで逆に燃えにくくなります。

鉄は500〜800度で軟化するため建物も構造自体が崩れてしまいますが、大断面の構造用集成材は表面が燃えても中心部までは燃えにくくすぐには倒壊しません。それは表面に炭化層ができ、それが断熱材の役割をして熱を伝えにくく炭化速度を失速させるという特性を持っているためです。

 

まとめ

木材は省エネルギー材料でもあります。木材は、材料製造時の炭素放出量が鉄と比べると少なくてすむので、コンクリートや鉄の代わりに木材を利用すれば環境への負荷を低減できます。

NCNへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。