「木構造の新時代~木造非住宅『構造・耐火』~」セミナーを開催
2010年の「公共建築物等の木材利用促進法」施行以降、建築基準法改正やCLT告示化などを受け、住宅以外の建築が木造化される機会が増加しております。新国立競技場にも木材が利用され、この傾向はさらに強まることが予想されます。しかしながら木造は、RC造やS造に比べて耐火規定など複雑な基準も多く設計のハードルが高い印象が強いのではないでしょうか。そこで今回は木造に取り組みたいとお考えの設計者・施工者を対象に、木造化に取り組む際の重要ポイントとなる構造及び耐火をテーマに講習会を開催しましたので、そのレポートをお伝えします。
「木構造の新時代~木造非住宅『構造・耐火』~」セミナーを開催
「木構造の新時代~木造非住宅『構造・耐火』~」セミナーを開催しました。
おかげさまで、多くの方に参加していただきました。(お忙しいところ、本当にありがたいです)
今回のテーマは「構造及び耐火」です。
木造はRC造やS造に比べて耐火規定など複雑な基準も多く、木造の設計経験の少ない設計者にとってはハードルが高い印象が強いのではないかと思われます。そこで今回は木造に取り組みたいとお考えの設計者・施工者を対象に、木造化に取り組む際の重要ポイントとなる構造及び耐火をテーマに講習会を開催しました。
本セミナーを受講して、参加者の皆様に木造の構造及び耐火のポイントをご理解していただければと考えております。
構造については、NCNの特建事業部よりお伝えさせていただきました。
耐火については、吉野石膏株式会社様よりお伝えしていただきました。
今回のセミナーで参加者の皆様にお伝えした耐火のポイントは下記です。
<︎木造耐火構造のつくり方>
- 耐火構造の選定
- 耐火構造の実例:燃え止まり型、被覆型、
- 告示の概要:間仕切壁、外壁、柱、梁、床、屋根、階段の仕様
- 石膏ボードの仕様
<設計のポイント>
- 木造防・耐火設計指針の案内
- 被覆:天井、二重床
- 施工の手順
- 納まり
- 貫通処理
<実例のご紹介>
- 内部の間仕切りにLGSを採用
- 竪穴区画に乾式耐火間仕切り壁
最後の質疑応答では、受講者の皆様から積極的に質問が出るなど、とても充実したセミナーでした。
今後もこうしたセミナーを開催していきたいと思います。