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SE CONSTRUCTION耐震構法SE構法

SE構法による高齢者施設の事例まとめ

  • SE構法による高齢者施設の事例まとめ -

高齢者施設を計画する際に、鉄骨造ではコストや工期に対応できない場合は、木造(SE構法)が有効な選択肢となります。高齢者施設を木造で計画する際には、耐火建築物・準耐火建築物の要件を満たすことが求められることが多いですが、SE構法であれば木造のメリットを活かしながら対応可能です。このコラムでは構造躯体にSE構法を採用した高齢者施設の事例紹介をしながら、高齢者施設における木造のメリットやSE構法が適している理由等についてお伝えします。

 

<このコラムでわかること>

SE構法による介護付き有料老人ホームの事例

SE構法による特別養護有料老人ホームの事例

SE構法によるデイサービスセンターの事例

SE構法によるグループホームの事例

SE構法による小規模多機能型居宅介護事業所の事例

中大規模木造による高齢者施設を建てるためのポイント

高齢者施設の建設にSE構法が適している理由

・まとめ

 

SE構法による介護付き有料老人ホームの事例

木造耐火建築物

介護付き有料老人ホームでは、プライベートな空間である「居室」と、食堂、浴室、リビングなどの「共有スペース」で構成されています。

医務室又は健康管理室、機能訓練室も設けられています。看護・介護職員室、厨房、洗濯室、汚物処理室など、入居者の生活を支えるための様々な設備も備えられています。

 

SE構法による介護付き有料老人ホーム「ベストライフ杉並」の概要>

・建設地:東京都杉並区

・階数/延床面積:3階建/997m2

・特徴:木造の耐火建築物

 

関連情報:SE構法による介護付き有料老人ホーム「ベストライフ杉並」の詳細はこちらです。

 

SE構法による特別養護有料老人ホームの事例

木造で高齢者施設を計画するための関連法規まとめ

特別養護老人ホームは、地方公共団体や社会福祉法人が運営母体となっている、公的な高齢者施設です。低料金で利用でき、介護サービスも充実しているため、人気の高い施設です。

特別養護老人ホームは、食事・入浴・排せつ介助などの身体介護、清掃・洗濯など日常的な生活支援、リハビリ、レクリエーションなどの介護サービスを受けることができます。部屋のタイプがユニット型個室となっている「新型」と、従来型の個室・多床室からなる「旧型」があります。

 

SE構法による特別養護有料老人ホーム「風の街みやびら」の概要>

・建設地:広島県庄原市

・階数/延床面積:1階建/3,329m2

・特徴:延床面積3,000m2超えの大規模木造建築

 

関連情報:SE構法による特別養護有料老人ホーム「風の街みやびら」の詳細はこちらです。

 

SE構法によるデイサービスセンターの事例

中大規模木造として高齢者施設をSE構法で実現するポイント

デイサービスセンターは、65歳以上で身体上、または精神上の障害があるため、日常生活を営むのに支障がある人などが日中通い、入浴や食事、機能訓練、介護方法の指導などを提供することを目的とする施設です。また、健康チェックや日常生活動作(ADL)訓練、生活指導、レクリエーション、アクティビティなどのサービスを行っています。

デイサービスセンターの設置主体は市町村や社会福祉法人などで、介護保険の通所介護の多くは単独、または社会福祉法人の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などで提供されています。

 

SE構法によるデイサービスセンター「倉敷医療生活協同組合デイサービスセンター レインボー」の概要>

・建設地:岡山県倉敷市

・階数/延床面積:1階建/283m2

・特徴:木質感を感じさせる外観デザイン、登り梁による勾配天井の開放的な空間

 

関連情報:SE構法によるデイサービスセンター「倉敷医療生活協同組合デイサービスセンター レインボー」の詳細はこちらです。

 

SE構法によるグループホームの事例

高齢者施設を木造で建てるメリット5:耐火・準耐火も木造で対応可能

グループホームは、要支援2以上で原則65歳以上の認知症高齢者で、施設がある自治体に住民票を持つ方が入居できる施設です。

5~9人を1ユニットとする少人数で、専門スタッフから介護サービス、機能訓練等を受けながら、料理や掃除などの家事を分担し共同生活を送ります。家庭的な環境で自立支援と精神的安定を図り、症状の進行を遅らせることを目指しています。

 

SE構法によるグループホーム「チアフル小牧」の概要>

・建設地:愛知県小牧市

・階数/延床面積:2階建/1,063m2

・特徴:梁の現しなど木質感あふれる内部空間

 

関連情報:SE構法によるグループホーム「チアフル小牧」の詳細はこちらです。

 

SE構法による小規模多機能型居宅介護事業所の事例

小規模多機能型居宅介護事業所は、同一の介護事業者が「通所(デイサービス)」を中心に、「訪問(ホームヘルプ)」や「泊まり(ショートステイ)」を一体的に提供する小規模多機能型居宅介護の施設です。

利用者の状況は日々変化しますので、その都度利用するサービスを変更することは、介護事業所を新たに探す手間や、信頼関係の築けたスタッフや利用者と離れることへの不安など、利用者やその家族ともに大きな負担が生じることが課題でした。このような負担や不安を解消しサービス選択の自由度が高いところが、この小規模多機能型居宅介護の大きな特徴です。

 

SE構法による小規模多機能型居宅介護事業所「しんぐう」の概要>

・建設地:滋賀県東近江市

・階数/延床面積:1階建/403m2

・特徴:切妻屋根の形状に合わせた勾配天井を現しの棟木・登り梁が支える大空間

 

関連情報:小規模多機能型居宅介護事業所「しんぐう」の詳細はこちらです。

 

中大規模木造による高齢者施設を建てるためのポイント

木造建築は「SDGs」や「ESG投資」でも企業価値を高められる

建築実務者にとって、中大規模木造で高齢者施設を建てるための主なポイントは下記です。

 

1.高齢者施設の種類や役割、運営の考え方を理解する

高齢者施設の計画や設計を行うには、高齢者施設の種類や役割を正しく理解した上で、発注者ごとに異なる施設の運営方針、医療体制、食事の内容など、施設の考え方を正しく理解することが必要です。

関連情報:「中大規模木造が実は最適!高齢者施設の種類と特徴」の詳細はこちらです。

 

2.高齢者施設の建設に必要な法規関連を理解する

高齢者施設の多くは、建築基準法27条による特殊建築物です。高齢者施設を計画する際に注意すべきことは、建築基準法以外に定められる各施設ごとの設置基準によって規定されている項目を遵守することです。高齢者施設は、さまざまな種類があり、その各施設ごとに設置基準等の規定が異なります。

関連情報:「木造で高齢者施設を計画するための関連法規まとめ」の詳細はこちらです。

 

3.高齢者施設の建設には木造ならではの魅力、メリットを活かす

木造の高齢者施設は、木の持つ魅力や特性により、他工法と比較して高齢者、高齢者を訪ねる家族、さらにはそこで働く方々に優しいと言えます。木造の強みを活かすことにより、コスト減、工期短縮、施工性向上を実現することができます。

関連情報:「高齢者施設を木造で計画するメリット」の詳細はこちらです。

 

高齢者施設の建設にSE構法が適している理由

高齢者施設の建設にSE構法が適している理由

建築実務者にとって、高齢者施設の建設にSE構法が適している主な理由は下記です。

 

1.高齢者施設にはSE構法の構造設計が適している

SE構法は、単純に「剛性のある木質フレーム」というだけではなく、さまざまな利点を追求し、中大規模木造で求められる大空間・大開口を可能にして、意匠設計者の創造性を活かせる設計の自由度を提供しています。

関連情報:「中大規模木造に適した技術と自由があるSE構法の構造設計」の詳細はこちらです。

 

2.高齢者施設にはSE構法のワンストップサービスが有利

SE構法は「木造の構造設計」と「構造躯体材料のプレカット」そして施工というプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。その合理的なシステムが、設計・施工のプロセスにおいて納期や工期の短縮につながります。

関連情報:「SE構法はワンストップサービスが魅力!各プロセスごとに徹底解説」の詳細はこちらです。

 

3.補助金事業の入札による施工者選定に「建て方施工」で対応できる

SE構法であれば、構造躯体の施工だけをSE構法登録施工店に依頼する「建て方施工」という方法が可能です。補助金事業による入札においても、通常のプロセスで施工者選定を行うことができます。公共・民間工事を問わず、施工会社選定の選択肢が大きく広がります。

関連情報:「SE構法の施工体制は「全て元請け」と「建て方施工」が選択できる」の詳細はこちらです。

 

まとめ

高齢者施設のような用途の建築においては、SE構法の構造躯体の強みを活かした構造設計により、コスト減、納期短縮、施工性向上を実現することができます。

SE構法は構造用集成材の中段面部材(柱は120mm角、梁は120mm幅)が標準なため、住宅と同等の部材寸法でスパン8m程度までの空間を構成できるコストパフォーマンスをうまく活用していただければと考えております。スパンが10mを超える空間は、特注材やトラス、張弦梁などを活用することも可能です。

計画段階からNCNの特建事業部に相談することで、木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談することで、合理的に設計実務を進めることが可能です。

 

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。