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コウゾウノハナシ

【コウゾウノハナシvol.014】〜プロジェクトへの挑戦〜 格子の美学/大阪・東京海上ビル

建築デザインと構造

〜プロジェクトへの挑戦〜 格子の美学/大阪・東京海上ビル

この高層建築をミースのシーグラムビルを引き合いに出して、非合理主義だという人もいる。
確かに、この建築は平面でみる限り、機能主義的な建築だが、外壁から離れた格子は、見方によっては非合理に思える。
しかし構造的な視点でみる限り、広大な無柱空間と足元の三層吹抜けを実現するためのシステムとしては合理的な解答の一つだと考えている。ここで組柱を用いたのは、荷重を分散させ、格子ですべてを構成したいという美的なこだわりがあったからである。

建築には機能と技術の合理性のほかに、もう一つの大切な要素としてデザインがあると思う。
立体格子のデザインは、格子のプロポーションの美しさとリズムが日本的なイメージと未来的な表情を創り出す。
デザインの価値をどのように感じるかは、人によって違うだろうが、いつも難度の高いテーマである。

播 繁

播 繁

長年鹿島建設に勤務し丹下健三氏との協働で赤坂プリンスホテル新館、フジテレビ本社ビル、また、長野オリンピック記念アリーナなど大規模建築の構造設計を手掛ける。
1997年の独立後​は岡山ドーム、埼玉県立武道館等の公共施設のほか「SE構法」の開発など、木造住宅の耐震化にも取り組んだ。
平成29年9月5日没 享年79歳

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