耐震住宅コラム

【耐震住宅コラム vol.12】長期優良住宅とは?

  • Facebook
  • twitter
  • Pocket

【耐震住宅コラム vol.12】長期優良住宅とは?のインデックス

「長期優良住宅」という言葉を耳にしたことがありますか?
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が、その構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。
また、長期優良住宅として国から認定を受けることは、税金の面でも多くのメリットがあります。

ここでは長期優良住宅のメリットから認定を受けるための条件まで、詳しくご紹介していきます。自宅で長く快適に暮らしていきたい方や税金の優遇をお考え方は、ぜひ参考にしてください。

 

長期優良住宅のメリット

税金面でのメリットは主に以下の5つになります。

1. 住宅ローン控除が受けられる
2. 不動産取得税の控除が受けられる
3. 登録免許税の控除が受けられる
4. 固定資産税の減額期間が長くなる
5. 補助金が出る

認定を受けることで、一般的な一戸建てより多く控除が受けられるのです。
それでは1つずつ詳しくご紹介していきます。

長期優良住宅のメリット① 住宅ローンの控除額が増える

まず1つ目のメリットは、住宅ローンの控除額が増えることです。
一般住宅の場合、住宅ローン控除の控除対象借り入れ金額の上限は4,000万円となっています。
これが長期優良住宅の認定を受けることで、5,000万円まで増額されるのです。
控除率は1%なので、5,000万円の1%=50万円が毎年の控除として受けられる様になります。

長期優良住宅のメリット② 不動産取得税の控除額が増える

2つ目のメリットは、不動産取得税の控除額が増えることです。
一般住宅の場合、不動産取得税を算出する際の控除額が1,200万円となっています。
これが長期優良住宅の場合は1,300万円となるのです。

長期優良住宅のメリット③ 登録免許税の負担が減る

3つ目のメリットは、登録免許税の負担が減ることです。
登録免許税とは、新しく住居を所有し役所にその登記を行う際に、不動産の価格に対して発生する税金のことです。
一般住宅の場合、不動産の価格に対して0.15%の税金がかかりますが、長期優良住宅の場合は0.1%に負担が減ります。

長期優良住宅のメリット④ 固定資産税の減額期間が長くなる

4つ目のメリットは、固定資産税の減額期間が長くなることです。
この「減額」というのは、床面積が50㎡以上280㎡以下の場合において、固定資産税が2分の1に減額される仕組みのことを指しています。
一般住宅の場合、固定資産税の減額期間は3年間ですが、長期優良住宅は5年間までと2年間長くなります。

長期優良住宅のメリット⑤ 補助金が出る

5つ目のメリットは、補助金が出ることです。(2019年度「地域型住宅グリーン化事業」)
国の採択を受けた事業者である工務店が施工し、条件を満たしている場合となりますが、上限110万円までの補助金が支給されます。

 

家族の安心のためにも長期優良住宅を

これまで税金面に関してのメリットをあげてきましたが、長期優良住宅本来のメリットは、家族が安心して長く暮らせることにあります。家族のライフスタイルに合わせ、形を変えながらも機能する家は資産価値の高い家と言えるでしょう。

 

長期優良住宅の認定条件

長期優良住宅としての認定を受けることで、どの様なメリットがあるのかわかっていただけたかと思います。
次に長期優良住宅の認定を受けるための評価基準をご紹介します。
主な評価項目は以下の8つになります。

1. 耐震性
2. 劣化対策
3. 維持管理、更新の容易性
4. 可変性
5. バリアフリー性
6. 省エネルギー性
7. 居住環境
8. 住戸面積

条件① 耐震性

耐震性は大規模な地震が起きた際でも、建物の変形を一定以下に抑える措置が取られているかを評価されます。

条件② 劣化対策

劣化対策は、生活していく上で建物が100年以上使用できるように措置が取られている必要があります。

条件③ 維持管理・更新の容易性

維持管理は、配管など耐用年数の短い部分のメンテナンスをする際に、建物に影響を与えることなく行える必要があります。

条件④ 可変性

可変性とは、住宅の間取りの変更工事が簡単に行えること。
例えば家族が増えた際に部屋をリフォームして区切るなど、ライフスタイルに合わせて柔軟に間取りを変更できる必要があります。

条件⑤ バリアフリー性

バリアフリー性は、例えば、家族が加齢などで車椅子になった場合に、出入り口や廊下をあらかじめ広く設計してあるかを判断されます。

条件⑥ 省エネルギー性

省エネルギー性は、住宅に断熱性能がしっかりと備えられているかを判断されます。

条件⑦ 住居環境

住居環境は、その地域の地区計画に配慮し、景観を損なわないデザインになっている必要があります。

条件⑧ 住戸面積

住戸面積は、一戸建て住宅では75㎡以上の床面積がある必要があります。
少なくともひとつの階の床面積が40㎡以上はないといけません。

 
以上が長期優良住宅として認定されるための条件になります。
長期優良住宅は、手続きが大変、認定されるまでに時間がかかってしまうなどのデメリットもあります。
しかし認定された場合のメリットはとても大きいので、今後長く快適に暮らしていくためにも、長期優良住宅にすることを検討してみてはいかがでしょうか。

次回は、家の持ちをよくする方法についてご紹介していきます。

高い耐震性能と自由で大胆な空間デザインを両立する、耐震構法SE構法

SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。

SE構法とは…

株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)

SE構法について
もっと詳しく知る

新着記事

SE構法で家を建てたい方は
お近くの登録施工店でご相談ください

SE構法の家を実際に体感したい方は
全国のモデルハウスへご来場ください

SE構法の導入を検討されている
工務店の方へ

SE構法導入について
Page Top