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耐震住宅コラム
【耐震住宅コラム vol.12】長期優良住宅とは?のインデックス
「長期優良住宅」という言葉を耳にしたことがありますか?
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が、その構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。
また、長期優良住宅として国から認定を受けることは、税金の面でも多くのメリットがあります。
ここでは長期優良住宅のメリットから認定を受けるための条件まで、詳しくご紹介していきます。自宅で長く快適に暮らしていきたい方や税金の優遇をお考え方は、ぜひ参考にしてください。
税金面でのメリットは主に以下の5つになります。
1. 住宅ローン控除が受けられる
2. 不動産取得税の控除が受けられる
3. 登録免許税の控除が受けられる
4. 固定資産税の減額期間が長くなる
5. 補助金が出る
認定を受けることで、一般的な一戸建てより多く控除が受けられるのです。
それでは1つずつ詳しくご紹介していきます。
まず1つ目のメリットは、住宅ローンの控除額が増えることです。
一般住宅の場合、住宅ローン控除の控除対象借り入れ金額の上限は4,000万円となっています。
これが長期優良住宅の認定を受けることで、5,000万円まで増額されるのです。
控除率は1%なので、5,000万円の1%=50万円が毎年の控除として受けられる様になります。
2つ目のメリットは、不動産取得税の控除額が増えることです。
一般住宅の場合、不動産取得税を算出する際の控除額が1,200万円となっています。
これが長期優良住宅の場合は1,300万円となるのです。
3つ目のメリットは、登録免許税の負担が減ることです。
登録免許税とは、新しく住居を所有し役所にその登記を行う際に、不動産の価格に対して発生する税金のことです。
一般住宅の場合、不動産の価格に対して0.15%の税金がかかりますが、長期優良住宅の場合は0.1%に負担が減ります。
4つ目のメリットは、固定資産税の減額期間が長くなることです。
この「減額」というのは、床面積が50㎡以上280㎡以下の場合において、固定資産税が2分の1に減額される仕組みのことを指しています。
一般住宅の場合、固定資産税の減額期間は3年間ですが、長期優良住宅は5年間までと2年間長くなります。
5つ目のメリットは、補助金が出ることです。(2019年度「地域型住宅グリーン化事業」)
国の採択を受けた事業者である工務店が施工し、条件を満たしている場合となりますが、上限110万円までの補助金が支給されます。
これまで税金面に関してのメリットをあげてきましたが、長期優良住宅本来のメリットは、家族が安心して長く暮らせることにあります。家族のライフスタイルに合わせ、形を変えながらも機能する家は資産価値の高い家と言えるでしょう。
長期優良住宅としての認定を受けることで、どの様なメリットがあるのかわかっていただけたかと思います。
次に長期優良住宅の認定を受けるための評価基準をご紹介します。
主な評価項目は以下の8つになります。
1. 耐震性
2. 劣化対策
3. 維持管理、更新の容易性
4. 可変性
5. バリアフリー性
6. 省エネルギー性
7. 居住環境
8. 住戸面積
耐震性は大規模な地震が起きた際でも、建物の変形を一定以下に抑える措置が取られているかを評価されます。
劣化対策は、生活していく上で建物が100年以上使用できるように措置が取られている必要があります。
維持管理は、配管など耐用年数の短い部分のメンテナンスをする際に、建物に影響を与えることなく行える必要があります。
可変性とは、住宅の間取りの変更工事が簡単に行えること。
例えば家族が増えた際に部屋をリフォームして区切るなど、ライフスタイルに合わせて柔軟に間取りを変更できる必要があります。
バリアフリー性は、例えば、家族が加齢などで車椅子になった場合に、出入り口や廊下をあらかじめ広く設計してあるかを判断されます。
省エネルギー性は、住宅に断熱性能がしっかりと備えられているかを判断されます。
住居環境は、その地域の地区計画に配慮し、景観を損なわないデザインになっている必要があります。
住戸面積は、一戸建て住宅では75㎡以上の床面積がある必要があります。
少なくともひとつの階の床面積が40㎡以上はないといけません。
以上が長期優良住宅として認定されるための条件になります。
長期優良住宅は、手続きが大変、認定されるまでに時間がかかってしまうなどのデメリットもあります。
しかし認定された場合のメリットはとても大きいので、今後長く快適に暮らしていくためにも、長期優良住宅にすることを検討してみてはいかがでしょうか。
次回は、家の持ちをよくする方法についてご紹介していきます。
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