当ウェブサイトは、サービス向上の目的のためCookieを利用しています。
Cookieの利用に同意していただける場合は、同意ボタンをクリックしてください。
閲覧を続ける場合には、同意していただいたものといたします。
耐震住宅コラム
【耐震住宅コラム vol.13】家の持ちをよくする方法、家の耐久性について その1のインデックス
家の寿命について考えたことはありますか?マイホームを購入する際には、その寿命も気になるかと思います。
自分たちの世代だけでなく、できれば子供たちの世代まで受け継げるような立派な家にしたいですよね。
今回は、家の耐久性についてお伝えします。
家の寿命とはつまり、家の耐久性のことを指します。しかし、その耐久性にも2種類あるのをご存知ですか?
それは「物理的な耐久性」と「機能的な耐久性」の2つです。
物理的な耐久性で特に重要なのが、柱や梁といった構造の部分の耐久性です。
お風呂やキッチンといった設備は後からでも比較的容易に交換可能ですが、構造部は後から変更することができません。
そのため、家の核となる構造部がどれだけの耐久性を持っているのかが、家の寿命の長さに直結しているのです。
構造の耐久性つまり、構造部の素材の耐久性が大切になります。では、耐久性の高い素材とはどのようなものでしょうか。
日本最古とされる建造物「法隆寺」は、実に1300年もの間、倒れることなく現存しており、世界的にみても最古の木造建造物です。
常に修復は繰り返しているものの、地震の多い日本において、「木材」で作られた建造物が非常に高い耐久性を持つということがわかります。
なぜここまで耐久性が高い建物となっているのか、研究が進んでいますが全てが解明されているわけではありません。ただ、木材の柔軟性や軽量であることは、他の素材にはないメリットでしょう。
世界的にみれば、耐久性の高い素材は他にもありそうですが、地震が多い日本では「木材」が優秀と言えそうです。
しかし、耐久性に優れた「木」にも劣化に繋がる弱点は存在します。
「腐り」と「シロアリ」は木を著しく劣化させ、家全体の耐久性を落とす原因となります。
建物の耐久性を保つにはこの「腐り」と「シロアリ」から家を守る必要があります。
ではこの2つは何が原因で起こるのでしょうか?
その答えは「湿気」にあります。木材に腐りが起こる原因は「腐食菌」によるものです。
腐食菌は湿気の多いところに発生するため、木材に水分があることで腐食菌が増殖してしまいます。
また、木材のもう1つの大敵であるシロアリは、ゴキブリの仲間で木の細胞壁を食べて生きています。そして、湿気のある場所を好むため、湿気のこもった木造住宅はシロアリにとって最高の環境となるのです。
つまり、この2つの被害を防ぐには、「湿気」から家を守る必要があります。
あなたの家が「どのように湿気から守れているか」という点こそが、家の寿命に直結する重要なポイントとなるでしょう。
例えば、
• 構造内部に湿気がこもらないように壁の外側に通気が施されているか
• 床下に湿気がこもらないように設計されているか
• 金属部分に結露が起きないよう対策はされているか
• シロアリ対策としての設備や処理は施されているか
が重要です。
また最近の家では少ないですが、雨漏りも湿気の原因になります。
これらの対策をどう実施しているのか、依頼される工務店の方に聞いてみるのもおすすめです。
本来非常に耐久性の高い素材である木材ですが、湿気による「腐り」と「シロアリ」への対策が、いかに重要かわかっていただけたのではないでしょうか。
次回は、家の「機能的な耐久性」についてのお話です。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)