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躯体現しとは?住まいに採り入れるポイント・メリット&デメリットを解説

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躯体現しとは?住まいに採り入れるポイント・メリット&デメリットを解説のインデックス

「躯体」とは、天井や梁といった建物の骨組みになる構造部分のこと。本来は上から石膏ボードや壁紙を貼るため外からは見えない部分ですが、あえてむき出しにする「躯体現し」が人気を集めています。

インテリアのアクセントになる躯体現しは、一般的な建て方とは異なるため、メリットやデメリットを正しく理解しておかなければなりません。躯体現しを住まいに採り入れるポイントについて、詳しく解説します。

躯体現しの特徴と魅力

壁や天井を取り払い、建物の骨組みをあえて見せる躯体現しは、RC造(鉄筋コンクリート造)マンションのリノベーションでよく見られる手法です。無機質なコンクリートと、ぬくもりのある木製家具を組み合わせた異素材ミックスのテイストが人気ですが、存在感のある梁を活かした木造の躯体現しも魅力的。

躯体現しの特徴と魅力について、詳しく見ていきましょう。

構造体をそのまま見せる内装

建物の構造体をそのまま見せる躯体現しは、RC造や木造など、どのような素材で構造が作られているかで印象が大きく変わります。たとえば下地材を貼っていないむき出しのコンクリートでは、工業的な無骨さとレトロ感を組み合わせたインダストリアルデザインが人気です。コンクリートの躯体現しは、店舗の内装でも好まれており、ダクトや配管を大胆に見せるデザインも多くあります。

木造住宅は柱や梁を多く使用しているため、躯体現しの魅力を発揮できる場所が十分にあります。コンクリート特有の無機質さとは一味違う、自然素材のぬくもりや木目の美しさを感じられる空間になるでしょう。
木造住宅での躯体現しは、吹き抜けなど高さのある空間の中で、梁を印象的に見せる設計が多いです。開放感のある空間で梁の存在がさらに際立ち、木目の美しさをアクセントとして楽しめます。

躯体現しの魅力

存在感のある梁や柱を見せる躯体現しは、カフェや店舗のようなインテリアに憧れがある方に、特におすすめです。コンクリートの無機質さや木の質感を活かしたデザインなど、素材本来の美しさを引き出す居心地のよい空間を叶えます。

天井の構造を見せる躯体現しなら、通常よりも部屋の高さが増す分空間を広く感じられますし、梁の見せ方にこだわった個性的な空間づくりも可能です。

躯体現しのメリットとデメリット

躯体現しは通常の建て方とは異なるため、検討するならメリット・デメリットの両方を十分に把握しておかなければなりません。躯体現しのメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

メリット

躯体現しのメリットは、次の3つです。

 

・デザイン性の高い家が作れる
・空間を広々と感じられる
・個性的な空間を楽しめる

 

躯体現しの一番のメリットは、デザイン性の高い家が作れること。壁紙などの仕上げ材にこだわるのも素敵ですが、むき出しの躯体は見る人にインパクトを与え、スタイリッシュでおしゃれな印象を抱かせます。

本来天井にあたる部分を取り払って構造を見せているため、通常よりも天井が高くなり、空間を広々と感じられるのも特徴の1つ。部屋を仕切る壁もなくせば、さらに開口部の広い開放的な空間になるでしょう。

躯体現しは、構造の素材によって印象が大きく変わります。たとえばコンクリートの構造やダクトなどの配管がむき出しになっているなら、美容サロンやカフェなどで人気のインダストリアルインテリアや、重厚感のあるヴィンテージスタイルの家づくりも可能です。木目の美しさを感じさせる構造なら、和モダンやナチュラルテイスト、北欧テイストなどがよく合います。

構造の素材や見せ方で印象を変える躯体現しは、好みのテイストがある程度定まっていて、その中で空間づくりを楽しみたい方に特におすすめです。

デメリット

メリットに続いて、躯体現しのデメリットを解説します。デメリットとしてあげられるのは、次の4点です。

 

・断熱性・気密性が低い場合がある
・結露が発生しやすい場合がある
・ホコリが溜まりやすい
・コストが高い場合がある

 

躯体現しは、壁や天井を取り払って構造をむき出しにするため、断熱材を入れるスペースがありません。特にコンクリートは木材に比べて断熱性が低い素材ですので、RC造で躯体現しを採用した住まいだと、夏は暑く、冬は寒く感じやすいです。外気温の影響を受けやすいため、冷暖房の効きが悪いと感じることもあるでしょう。配管がむき出しのため建物の気密性を保つのが難しく、特に冬場は隙間風や冷え込みも感じやすくなります。

さらに室内外の温度差が大きくなれば、窓や構造の内部に結露が発生し、カビが生える原因にもなります。むき出しの配管は、静電気の影響でホコリも溜まりやすくなるでしょう。結露の発生やホコリによる衛生環境の悪化を防ぐためにも、小まめな換気や清掃が欠かせません。

躯体現しは、工事内容によっては石膏ボードや壁紙が不要になるため、建築コストが抑えられるケースもあります。しかし電気系統の配線がむき出しになるときは、安全のために配線を専用レールや鉄管に収める工事が必要です。思いがけず追加費用が発生するケースもありますので、ある程度余裕をもって予算を検討しておくとよいでしょう。

躯体現し住宅を建てる際の注意点

これから建てる住まいに躯体現しを採り入れたいときに、注意すべき3つのポイントを解説します。

設計段階の打ち合わせを念入りに行う

躯体現しを採り入れたければ、設計段階から担当者との打ち合わせは念入りに行いましょう。特に以下の項目については、忘れずに確認することをおすすめします。

 

・希望に沿った内容の躯体現しができるか
・断熱性への対策
・仕上がりのイメージや素材について

 

躯体現しは建物の構造を見せる手法のため、必ずしも希望通りのデザインが叶うとは限りません。天井をすべて躯体現しにしたい、リビングの梁を躯体現しにしてデザイン性を高めたいなど、叶えたいこだわりがあるときは早めに設計担当者に相談してください。

躯体現しは断熱材を入れるスペースがないため、住まいの断熱性をどのように確保するかについて確認が必要です。断熱性の低下は、結露の発生や冷暖房の効率低下といったさまざまな影響を及ぼします。住み心地の良さを重視するためにも、どのように対策するかを必ず打ち合わせておきましょう。

また躯体現しは、どの程度構造を見せるかで印象が大きく変わります。躯体現しの施工事例をもとに、希望の仕上がりイメージを具体的に伝えられるようにしておきましょう。

躯体現しの実績がある業者を選ぶ

躯体現しは、建築業者のデザインセンスに見た目が大きく左右されます。建築業者を選ぶときは、施工事例を参考に躯体現しの実績があるかどうかをチェックしてください。実際に依頼した人からの評価を知るために、インターネットの口コミサイトを確認するのもよいでしょう。

躯体現しには、詳細な打ち合わせが欠かせません。提案プランの豊富さはもちろんですが、対応がスムーズでレスポンスも早い業者の方が、安心して工事を依頼できるのでおすすめです。

素材によってはメンテナンスが必要なこともある

躯体現しは壁紙を使用しないため、一般的な住宅のように壁紙の張り替えといったメンテナンスをする必要がありません。しかしむき出しのダクトや配管にはホコリが溜まりやすくなるため、定期的に清掃した方がよいでしょう。

またRC造で躯体現しをするときは、コンクリートの風化を防ぎ、落ちてくるホコリやコンクリートの劣化による粉を抑えるために防塵塗装をするのが一般的。万が一のひび割れや剥落に備え、適宜目視による点検や補修も必要です。

このようにメンテナンスフリーだと思われやすい躯体現しですが、経年劣化による影響を防ぐために素材によっては塗り直しや補修などが必要になります。住まいを長く快適に保つためにも、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

躯体現し×SE構法の魅力

木造で躯体現しの住宅を建てたい方におすすめなのが、木造住宅に「ラーメン構造」を採り入れたSE構法です。SE構法には、次の3つの特徴があります。

 

・広々とした空間を叶える「ラーメン構法」
・独自開発の金物による強固な接合
・構造計算に基づいた設計

 

構造を見せる躯体現しは、木造よりもRC造の建物で多く採用されています。これは日本の木造建築で使用されている在来工法(木造軸組工法)よりも、RC造に多い「ラーメン構造」の方が、躯体現しに有利とされているからです。

ラーメン構造とは、柱と梁を溶接などで剛接合し、一体化させた枠組みで作る構造のこと。耐震性の高さと重い構造を支えられる素材の強さから、主にRC造のマンションやビルなどでよく使われています。

在来工法では、柱と梁の接合部に「筋交い」と呼ばれる斜めの補強材を入れるため、開口を広くとれる場所が制限されます。一方で柱と梁を一体化させた「ラーメン構造」なら、筋交いがなくても十分な強度が保てるため、希望に合わせたプランを組みやすく、躯体現しの魅力を活かした家づくりが可能です。

また、SE構法は独自開発の「SE金物」で強固な接合部を実現し、耐震性の高さと構造計算に基づいた設計で地震に強い家づくりを叶えます。
SE構法は筋交いのないラーメン構造を採用しているので、開口部を広くとりやすく、躯体現しとの相性も抜群。高い耐震性とデザイン性を両立し、長年にわたって安心して暮らせる住まいを実現します。

意匠性と耐震性に優れた躯体現しはSE構法におまかせください

インパクトのある空間を叶える躯体現しは、無骨さが魅力のインダストリアルデザインや木の風合いを活かしたぬくもりのあるテイストなど、オリジナリティ溢れる空間づくりが可能です。

木造で躯体現し住宅を建てるなら、耐震性と間取りの自由度が高く、構造の魅力を存分に引き出すSE構法がおすすめ。構造材をあえて見せることで、天井を高くし、開放的で広さの感じられる居室を叶えます。

SE構法を取り扱う提携工務店は、躯体現しの施工事例も豊富です。ぜひ各工務店の施工事例を参考に、希望のスタイルを探してみてください。

高い耐震性能と自由で大胆な空間デザインを両立する、耐震構法SE構法

SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。

SE構法とは…

株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)

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