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地震と住宅の新常識
工務店だからできる!平屋のデメリットを解消して理想の住まいを実現する方法のインデックス
近年、若い世代からも注目を集めている「平屋住宅」。家事のしやすさや家族とのつながり、ミニマルな暮らしへの憧れなどから、幅広い世代に選ばれています。しかし、平屋には広い土地が必要なことや、防犯やプライバシーに関する課題もつきものです。
本記事では、平屋のデメリットを踏まえたうえで、それらを工務店ならではの強みと工法でどのように解消できるのかを解説します。工務店とSE構法で叶えた選りすぐりの平屋も実例で紹介しますので、理想の平屋づくりにぜひお役立てください。
国交省の統計によると、住宅着工棟数は全体的に減少傾向にある中、平屋の着工数は2014年には3万2,827棟だったのに対し、2024年には6万1,338棟と10年で1.8倍に増加しました。
かつては高齢者向けのイメージが強かった平屋ですが、リクルートの調査によると20代を含む幅広い世代に選ばれています。単身〜2人世帯向けのコンパクトなタイプも増えており、「家事のしやすさ」や「家族とのつながり」、「建築費の抑制」といった多様な理由で支持されています。
背景にはウッドショックなどによる建築費の高騰や、ミニマル志向の高まり、ライフスタイルの多様化といった時代の変化があるといえるでしょう。
幅広い世代から注目を集める平屋ですが、建てて後悔しないためには平屋住宅でありがちなデメリットを押さえておくことが大事です。
平屋住宅でよくある5つのデメリットについて、具体的に見てみましょう。
平屋はすべての生活空間を1階に収めるため、2階建てに比べて広い土地が必要です。特に都市部では土地価格が高いため、理想の間取りを実現するには、郊外の土地を検討したり、間取りを工夫したりする必要があります。
同じ延べ床面積でも、平屋は基礎や屋根の面積が広くなる分、単位面積あたりの建築コストが高くなる傾向があります。
ただし、階段や廊下、バルコニーが不要なため延べ床面積を抑えられ、結果的に総建築費が安くなる場合もあります。配管がシンプルで、メンテナンスコストを抑えやすい点も、長期的な視点でコストを考えてみましょう。
1階建ての平屋は外部からの視線にさらされやすいため、プライバシーの確保が課題です。また、2階建て以上の建物が隣接する場合は、上から室内が見える可能性もあります。
そのため、フェンスや植栽による目隠しや開口部の位置や大きさの工夫など、視線対策が必要です。
すべての部屋が1階にある平屋は侵入されやすいため、防犯対策が欠かせません。防犯砂利や照明、フェンスの設置、窓の配置など、トータルな対策が求められます。
平屋では重量のある屋根を支え耐震性を確保するために柱や壁が多くなりやすく、間取りの自由度が制限されがちです。
しかし、勾配天井や高窓の採用、中庭の設置などの工夫によって、明るく開放的な空間づくりは可能です。
平屋のデメリットは、事前に把握して対策することで解消可能です。ここでは、工務店ならではの解決アプローチを紹介します。
広い土地が必要となる平屋を土地探しから始める場合、地域密着型の工務店は力強い味方となります。
地域に精通した工務店であれば、土地価格と建築費のバランスを考慮した提案が可能です。
また、建物の完成イメージを視野に入れながら土地を選べる点も大きな強みでしょう。
工務店はハウスメーカーと比べると設計プランの自由度が高い点がメリットです。そのため、限られた敷地を活かした効率的な平屋プランや、ライフスタイルに合った間取りを提案してもらえます。
設計士や現場監督との距離も近く、細かな要望に対応してもらえる点も安心です。
工務店は規格プランによる縛りがないため、予算内で優先順位を整理しながら、理想とコストのバランスを両立する提案が可能です。そのため、限られた予算でも満足度の高い平屋を実現できます。
理想の平屋を実現するには、信頼できる工務店選びが欠かせません。以下の3つのポイントを押さえて選びましょう。
経験豊富な工務店であれば、平屋特有の課題や悩みにも対応可能です。公式サイトなどで施工実績を確認し、外注ではなく自社で施工しているかどうかもチェックしましょう。
ライフスタイルや要望を的確にくみ取るヒアリング力と、現実的な設計提案力があるかどうかも重要なポイントです。要望を踏まえたうえで代替案の提案や柔軟な対応ができる工務店であれば、安心して任せられるでしょう。
在来工法による木造建築の場合、開口部を大きくしたり天井を高くしたりすることで耐震性能が落ちてしまうことがあります。耐震性をはじめとする性能と理想のデザインを両立させたい場合は、構造や工法にこだわりがあり、技術力の高い工務店を選びましょう。
SE構法は、高い耐震性と設計自由度を両立できる木造建築方法です。SE構法に対応する工務店なら、前述のデメリットにも柔軟に対応し、理想の平屋に近づけることができます。
SE構法は軸組が強く広い開口部や吹き抜け空間も安全に設計できるため、開放感のある大空間の平屋も実現可能です。
緻密な構造計算と木造ラーメン構造による強い躯体により、耐震性能を高く保ちながら大空間のある平屋を作れます。
SE構法は大量の柱や壁で耐震性能を確保する在来工法の家と比べて間取りの制限が少ないため、メリハリのある自由な間取りが可能です。
外部に面した側は開口部を減らし、中庭側に大きな開口部を設ける中庭方式は、採光や通風、開放感を確保しながら防犯性を高められます。
勾配屋根の高窓を設けることも、外部からの視線を避けつつ明るさを確保する手段として有効です。
スキップフロアや小上がり・ロフトなどの複雑な立体空間も、SE構法なら安全性を保ちながら実現可能です。
LDKとの一体感を保ちつつ、スキップフロアで平屋の大空間を機能的に仕切ったり、高低差でデザインに変化をつけたりすることができるでしょう。
SE構法では耐力壁の強度が在来工法の約3.5倍あるため、壁の量を減らして自由度の高い空間設計が可能です。そのため、将来的な間取り変更やバリアフリー改修にも、耐震性を確保したうえで柔軟に対応できます。
SE構法の工務店で建てた、性能の高さとデザイン性を兼ね備えた平屋の施工事例を紹介します。SE構法の工務店だからこそ実現できるポイントにも注目してご覧ください。
出典:重量木骨の家「L字の平屋+1部屋で叶えた 充実のフラットライフ」
道路側は開口部を極力設けず視線や西日をカット、庭側に大開口窓を確保したL字型の平屋です。玄関を中心に左右をプライベートスペースとパブリックスペースに分け、2階のフリースペースは将来2部屋に仕切れるように設計されています。
プライベートスペースは物干しスペースのあるテラスにつながっており、水廻りとウォークインクローゼットを一列に配置することで効率的な家事動線を実現。
LDKはSE構法ならではの大開口窓を通して、プライベート感あふれる庭から光が注ぎます。床のナラ材や階段のアイアンなど、開放的な空間の随所に本物素材を使用することで、上質な大空間に仕上がりました。
間取り・デザイン・性能にこだわり、外から見ても中から見てもセンスが光る高いリビング天井が特徴的な平屋です。デザインはもちろん断熱性能にもこだわり、ZEH基準をクリアしています。
LDKは一体感を保ちながらも、天井の高低差やデザインを活かして機能的に仕切られています。
リビング部分は天井を高くし、上部から明り取りや通風が行える機能的で開放感のあるパッシブデザインを採用。キッチンとダイニング部分はレッドシダーの天井で落ち着きと暖かみが感じられる空間に仕上がっています。
家事の時短や効率化につながるキッチン・水廻り・ウォークインクローゼットの配置にも注目です。
中庭と道路に面した部分にインナーガレージを設けることで、周囲の視線を気にせずくつろげる住宅地に建つ平屋です。SE構法であれば、大開口の中庭やインナーガレージ付きの平屋も、十分な強度を保ちながら設計できます。
ガレージには片流れ屋根の和モダンな外観としっくりなじむシンプルなデザインを採用。子ども部屋には、秘密基地のように楽しめるロフトが設置されています。
LDKやそれぞれの部屋からアクセス可能な中庭からは室内に明るい光が差し込み、ウッドデッキを設けることで家族が集える憩いの空間に仕上がりました。
出典:重量木骨の家「「好き」を詰め込んだ開放感あふれる平屋」
西側の道路面は閉じ、雑木林のある東側に開口窓や12帖ものウッドデッキを設けた開放的な平屋です。SE構法を採用し、耐震等級3の長期優良住宅の認定も受けた安心かつ快適な平屋には、お施主様の「好き」が詰まっています。
あきのこない切妻屋根、グレーと木目で仕上げた西側の外観は、周囲の景観になじみつつ目を惹くデザインです。
LDKのリビング部分は高い勾配天井で縦方向にも広がりが感じられ、大開口窓を開ければ子ども部屋ともつながるウッドデッキや周囲の緑と一体感のある大空間に。
壁面を活かしたセンスのよい収納やカウンターで横方向に広がりを感じさせるキッチン部分のデザインは、SNSでも注目を集めています。
南側には約6mの大開口窓、北側には木製格子窓で囲まれた中庭を臨む、開放的なLDKが特徴的な平屋です。
キッチンからも見えるスキップフロアには段差を設け、スタディスペースと書斎を配置しています。家族の気配を近くに感じながらも、それぞれが家事や仕事・勉強に集中できるレイアウトです。
キッチンの奥にはウォークインクローゼットを設け、家事ラク動線を実現。大空間とコンパクトで機能的な家事動線を同時に叶えた、メリハリのあるレイアウトも参考になります。
平屋でありがちなデメリットの多くは、地域に根差し、設計の自由度が高い工務店に依頼することで解消できます。ただし、予算内で理想の平屋を実現するには、実績や技術力があり、要望を踏まえて具体的な提案をしてくれる工務店選びが重要です。
さらに、SE構法の工務店を選ぶことで、耐震性をはじめとする高い性能を確保しながら、在来工法では難しい開放感のある平屋を建てられます。
5つの事例でデザインと性能を兼ね備えた平屋に興味を持たれた方は、ぜひSE構法で建てることを検討してみてください。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)