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地震と住宅の新常識

なぜ平屋は地震に強い?その理由・耐震性を高めるためのポイントを解説

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なぜ平屋は地震に強い?その理由・耐震性を高めるためのポイントを解説のインデックス

かつて平屋は広い土地を必要とすることから、都心部では実現しにくいイメージがありました。しかし、単身世帯や夫婦向けに広さをあまり必要としない平屋の需要が高まってきています。家を建てるにあたって、平屋にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

平屋にはさまざまな魅力がありますが、何より地震に強いというメリットがあるのをご存じでしょうか。今回は平屋が地震に強いと言われる理由や、耐震性を高めるポイントを解説します。

平屋の人気が高まっている理由

平屋は昔から人気がありますが、具体的な理由は何なのでしょうか。ここでは6つの魅力を紹介します。

バリアフリー

平屋は階段がないため、フラットなバリアフリーの家を実現できます。2階建ての場合は室内をすべてバリアフリーにするのは難しく、足腰が弱くなってくると1階だけで生活することになりがちです。

平屋であれば家全体をフラットにできるのはもちろん、階段の上り下りの負担や危険性がなくなるので、高齢者や小さな子どもでも安心して移動できるようになります。将来的に足腰が弱くなったり車椅子が必要になっても、大がかりなリフォームをしなくても快適に住めるのが平屋の魅力です。

安全性

平屋は2階建てのように高さがない分、家全体の重さが軽く、耐震性が高いというメリットがあります。構造もシンプルなので、地震時の振動を均一に分散させることが可能です。

万が一地震や台風などの災害が起きても揺れが大きくなることはなく、倒壊のリスクも低いので、2階建てよりも安全性が高いといえるでしょう。

コミュニケーションのしやすさ

平屋は上下に階が分かれていないワンフロアのため、家族みんなが同じ空間で過ごします。家族と顔をあわせることが増えると自然と声かけが生まれて、コミュニケーションが円滑になります。

家族がどこで何をしているのかも把握しやすくなるので、小さな子どもや介護が必要な方がいる家庭では安心感を得られる間取りであるのも魅力です。コミュニケーションのしやすい住まいにしたいと考えている方にこそ、平屋はぴったりでしょう。

メンテナンスのしやすさ

2階建てに比べて、メンテナンスがしやすいという点もメリットです。平屋に限らず、建物を長持ちさせるためには外壁や屋根のメンテナンスが欠かせません。しかし外壁や屋根をメンテナンスする際には、作業員の安全を確保するために足場を設置する必要があります。

足場設置にかかる費用も決して安くはありません。その点平屋なら足場を組まなくても屋根や外壁のメンテナンスができるので、足場費用をカットできるでしょう。

デザインの自由度が高い

平屋は構造が安定しているので、自由にデザインすることが可能です。耐震性を確保しながら、吹き抜けや大きな開口部などを作ることができます。

また屋根裏を有効活用することもできるので、ロフトやスキップフロアを作って趣味や収納に使えるスペースを確保するのもよいでしょう。自分好みの空間を実現するなら、2階建てよりも平屋のほうが叶えられる可能性が高くなります。

将来を見据えた設計が可能

平屋はリフォームやリノベーションがしやすいのも選ばれている理由の一つです。1階で支えているのは屋根だけなので、柱や壁などの取り外しや移設などが容易にできます。

そのため、将来的に親と同居したり子供が独立したりするときに間取りの変更を検討する際、スムーズにリフォームやリノベーションができるでしょう。

なぜ平屋が地震に強いと言われるのか?

ここでは、平屋の構造的な特徴と地震に対する強みを解説します。

高さと重心が低いことによる安定性

地震に強い家に欠かせないのが、安定性です。平屋の場合は高さと重心が低い建物のため、地震の影響を受けてもあまり揺れ動くことはありません。

一方で建物に高さがあって重心が上にあると、激しく揺れる危険性があります。高層マンションをイメージするとわかりやすいかもしれません。建物の揺れは地面から離れているほど感じやすくなるため、高層階にいくほど揺れを感じるものです。耐震性を高めている建物であれば倒壊するリスクを軽減できますが、構造的に平屋は地震に強い傾向にあります。

変形しにくいシンプルな構造

2階建て以上の建物と比べると、平屋は正方形や長方形などシンプルな構造を採用しているケースがほとんどです。構造がシンプルなほど振動は分散されるため、変形するリスクが軽減します。

対照的に複雑な形をした建物は、振動をうまく分散できず、一箇所に力が加わって変形することも少なくありません。すると倒壊リスクが高まったり、即倒壊しなくても今後の災害で倒壊してしまったりする危険性があります。

地震の揺れに対する抵抗性

構造がシンプルな平屋は、地震の揺れに対する抵抗性が高い傾向にあります。複雑な構造では力をバランスよく分散させることが苦手のため、地震に耐えられたとしても小さな揺れで徐々に負荷がかかってしまいかねません。

平屋のように構造が正方形であるほど建物にかかる力を効率的に分散できるので、結果として建物の倒壊リスクを減らせます。

地盤が支える重量の軽さ

土地の一箇所に重量がかかると地盤の負荷は大きくなり、軟弱地盤の場合は地盤沈下を起こすかもしれません。平屋は1階部分だけの構造のため、地盤が支える重力を軽くできるメリットがあります。

単位面積あたりの重量が軽いほど地盤の負荷は少なくなるので、2階建よりも平屋のほうが地盤にやさしいといえるでしょう。地震時に不同沈下を起こす恐れも少なくなるので、地盤になるべく負荷をかけたくない場合や軟弱地盤のうえに家を建てる場合は平屋も選択肢の一つとして考えると良いでしょう。

平屋の耐震性を高めるためのポイント

ここでは、平屋の耐震性を高めるポイントを3つ紹介します。

耐震等級3を選ぶ

地震に強い平屋にするなら、耐震等級3の家づくりをしましょう。耐震等級とは、地震による建物の倒壊・損壊のしにくさを等級1〜3の3段階で表したもの。建築基準法で耐震等級1を満たす必要があるため、どの住宅も最低限の耐震性能を備えています。

 

耐震等級1 震度6~7の地震で即倒壊はしないものの修繕が必要になるレベル
耐震等級2 等級1の1.25倍の耐震性能
耐震等級3 等級1の1.5倍の耐震性能

 

耐震等級3であれば震度6〜7の地震でも大きな損害が起きないため、地震後も住み続けられる可能性が高くなります。

壁を増やす

平屋の木造住宅の耐震性を高めるなら、耐力壁や筋交いを増やすのが有効です。これらは地震や強風によって発生する揺れに抵抗して安定性を高めてくれます。リフォームで耐力壁や筋交いを構造そのものに追加するのは難しいですが、新築時であれば増やすことが可能です。

また間仕切り壁や居室を増やすと自然と壁が増えるため、地震に強くなりやすくなります。ただし、吹き抜けや大開口窓など開放感を演出するデザインを取り入れるのは難しくなるかもしれません。

屋根の軽量化

屋根を軽量化するのも耐震性を高める要素の一つです。基本的に、建物の上部が重いほど揺れやすくなるため、瓦屋根など重たい屋根材を使用すると地震の影響を受けやすくなります。

屋根の軽量化を目指すなら、瓦屋根よりも軽い屋根材を選ぶのがポイント。スレートやガルバリウム鋼板は比較的軽い屋根材のため、地震の影響を受けにくくなります。また建物への負担も軽減され、構造の寿命がのびるのにも活かされるでしょう。

平屋を建てるなら地震に強い地盤を選ぶことも大切

平屋の構造を強化しても、地盤が弱い土地に建てると地震の被害を受ける可能性があります。なるべく地震による被害を避けるためにも、地震に強い地盤を選ぶことも大切です。硬質地盤と呼ばれる地盤が固い土地に家を建てれば、建物の安定性や基礎の強度、家の長寿命などにつながります。

地震に強い土地かどうかは地盤調査で判明します。過去の地盤情報を調べたり周辺の環境を見たりして、地震に強い地盤か見極めましょう。建築業者に依頼すると専門業者が調査してくれるため、あらかじめ依頼しておくことをおすすめします。

もし希望する土地の地盤が弱い場合は、地盤改良を検討しましょう。地盤は、緩いほど地震による振動を増幅させてしまいます。地盤改良を行えば、建物の振動を減らしたり傾きを抑えられたりするので、地震に強い平屋を建てるなら地盤改良は必要でしょう。

SE構法なら地震に強い平屋が実現できる

耐震性を確保しながら壁を減らして天井を高くし、平屋でも抜け感のある開放的な建物ができるとして、SE構法の平屋が全国各地で人気を集めています。

壁を減らせるラーメン構造の仕組み

SE構法では、強い耐力壁と強固な接合部によるラーメン構造の躯体との組み合わせにより、少ない壁数でも耐震性を確保しつつ自由に間取りを設計できます。接合部にはSE構法独自開発の「SE金物」と「Sボルト」を使用し、木造によりラーメン構造を実現しています。専用の金物とボルトを使うことで強度が増し、地震に強く経年劣化しにくい躯体が作れるようになるのが魅力です。

長期優良住宅認定の取得が可能

長期優良住宅認定を取得すると、将来的にリフォームがしやすくなり、資産価値を保ちやすくなります。取得するには国が定める長期優良住宅認定制度の基準をクリアする必要があり、耐震性については等級2以上でなければなりません。SE構法なら耐震等級3を実現するだけではなく、省エネルギー計算の実施や変更しやすい間取りの提案などを実施しています。緻密な構造計算によって耐震性を証明しているため、安心して家を建てられます。

地震に強い平屋づくりで快適に暮らそう

平屋は2階建ての家に比べて地震に強い構造をしていますが、耐震性をより高めるには、壁を増やしたり耐震等級3を取得したりする必要があります。ただしこれらをすべて実現するためには、間取りの自由度が制限されてしまうかもしれません。

一方でSE構法の平屋なら、木造ラーメン構造により少ない壁数でも耐震性を確保することが可能です。「高い耐震性」と「空間の自由度」の両立を求めるなら、SE構法の平屋をぜひご検討ください。

高い耐震性能と自由で大胆な空間デザインを両立する、耐震構法SE構法

SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。

SE構法とは…

株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)

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