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木造住宅は防音性が低い?効果的な防音対策で解決を

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木造住宅は防音性が低い?効果的な防音対策で解決をのインデックス

家を建てるなら木造住宅が希望だけど、防音対策が気になる。そんな不安を抱える方は多いのではないでしょうか。木造住宅は温かみのある素材で快適な環境が作れる一方で、構造上の特性から音漏れしやすいといわれています。特に、周囲との距離が近い土地に家を建てる場合、防音性が大きなポイントに。家づくりの段階で知っておくべき防音の基礎知識や、他の工法との比較など、安心して木造住宅で家づくりを行う対策を紹介します。

木造住宅のメリット・デメリット

木造住宅は、日本において古くから用いられてきた建築方法です。自然素材である木材でできていることから、さまざまなメリットとデメリットがあります。

メリット1:調湿作用がある

自然素材である木材は吸湿性・吸水性が高いのが特徴です。そのため、夏は湿度が高く、冬は乾燥しやすい日本の気候風土と相性抜群。湿度を調整して快適に過ごすことができ、カビや結露を防ぐ効果も期待できます。

メリット2:軽量である

木材は、鉄やコンクリートと比べてはるかに軽量です。軽量な家を建てられるため、地盤への負荷が少なく、地震のときの振動エネルギーも小さくなります。

メリット3:建築コストが安い

住宅が軽量だということは、それだけ現場作業がしやすいということ。作業の手間がかかりにくく、建築コストも抑えられます。設計の自由度が非常に高く、リフォームのしやすさもメリットです。

デメリット1:防音性が低い

木材は通気性の良さがメリットになる一方で、同時にさまざまな音も通してしまいます。特に都市部で隣家が近い場合や、開放的な間取りの場合は、防音対策を重視しなければなりません。また、近年の住宅では高断熱化が進んでおり、外部の音を防ぐ一方で、室内での音がこもりやすく響きが気になる場合もあります。

鉄骨造・RC造の防音性は?

鉄骨造・RC造は、優れた防音性を持つ建築工法として知られています。ただし、建築コストの高さから戸建て住宅ではあまり採用されず、主にマンションやオフィスビルなどの大規模建築物で使用されています。

鉄骨造

鉄骨を柱や梁の骨組みに使用する建築工法です。高層建築物に適しており、工業製品としての安定性も特徴です。

メリット

耐震性に優れ、地震時にしなって揺れを逃がす特性があります。鉄骨の梁の上に敷いた鉄板にコンクリートを流し込んで作られており、防音性に優れています。鉄骨は工業製品のため品質が安定し、強度を一定に保てるのも特徴。後に述べるRC造より建設コストを抑えられ、工期も短縮できます。

デメリット

断熱性の低さが課題で、冷暖房費がかさみやすい傾向にあります。また、木造と比較して、建築コストが高くなることもデメリットです。

RC造

鉄筋コンクリート造とも呼ばれ、鉄筋を組んだ枠型にコンクリートを流し込んで作る工法です。最もコストが高額になりますが、防音性に優れた重厚な建物を実現できます。

メリット

引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを一体化させて建物を支えており、耐震性に優れています。また、コンクリートは密度が高いため、遮音性も兼ね備えています。

デメリット

RC造の建築には材料や人件費がかかるため、建築コストは高額になります。コンクリートを流し固めるには時間がかかり、一般的に工期も長くなります。

木造住宅の音問題は大きく2種類に分けられる

鉄骨造・RC造は防音性に優れ、高い耐久性を持ちますが、建築コストの高さから個人の戸建て住宅ではほとんど採用されません。個人宅で最も採用されるのは、建築コストと性能のバランスが良い木造住宅です。音の伝わり方には2種類あるので、それぞれの特徴を理解して防音対策するとよいでしょう。

空気中を声などが伝わる「空気伝搬音」

空気伝播音とは、空気中に発生し、空気の振動として伝わっていく音。具体的には話し声・音楽・外部騒音(道路騒音、工場の機械音など)のように、主に耳で直接聞こえる音です。音源から距離が離れるほど小さくなり、壁や窓で遮断することもできます

床などの衝撃が響く「固体伝搬音」

固体伝搬音とは、床や壁などに与えられた衝撃による振動が建物内を伝わり、最終的に音として放出されるものです。具体的には、足音・ドアの開閉音・設備機器の振動音などがあります。構造体を通して伝わるため、簡単に遮断することは難しい場合が多いです。

木造住宅で音が伝わりやすい場所とは

木造住宅において、実際に音が伝わりやすい場所も抑えておきましょう。

天井

上の階の生活音が下の階によく聞こえてくる経験はありませんか。これは天井の構造に原因があります。木造住宅の天井には十分な遮音材が入っていないことが多く、上階の人が歩く音や、物を落とした時の振動が響きやすくなっています。また、上階の床を支える梁が音の伝達経路となり、音が響きやすくなる場合もあります。

床を通して伝わってくるのは、空気伝搬音と固体伝搬音の両方です。木造住宅の床には通気などのため隙間が設けられることが多く、テレビの音や話し声が階下に聞こえてきます。また、木は軽く弾力性があり振動しやすいため、子供が走り回る足音や、椅子を引きずる音などが梁や柱を伝って建物中に広がりやすいのです。

隣の部屋の話し声や音楽が聞こえてくるのは、壁の構造が関係しています。木造住宅の壁は木の骨組みに薄い壁材を張った構造のため、コンクリートの壁と比べて音を通しやすくなっています。特に壁の中に隙間があると、会話や生活音が隣室に漏れやすくなります。

木造住宅を建てる際に防音対策をすべき場所

音が伝わりやすい性質をもつ木造住宅ですが、防音対策によってカバーすることは可能です。家の中で、防音対策をすべき場所を見てみましょう。

家の出入り口

家の出入り口は外部との音の出入りが多い場所です。普通のドアより分厚い防音ドアの設置がおすすめです。防音ドアは内部に特殊な防音材が入っているため、音の伝わりを大幅に抑えられます。加えて気密性が高く、断熱効果も期待できます。

外壁・内壁

グラスウールやロックウールといった断熱材を壁に入れることで、高い防音効果が得られます。これらの素材は繊維が密集した多孔質な構造をしているため、音を効果的に吸収します。また、壁自体が厚くなり気密性も向上するため、外からの騒音を防ぐだけでなく、室内の音が外に漏れるのも防げます。

一般の窓は薄いガラス1枚のため音が通りやすく、防音対策の大きな課題となります。防音ガラスの採用や、2枚のガラスを組み合わせたペアガラスの使用で、この問題を解決できます。特に防音ガラスは、2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟んだ構造で、高い遮音効果を発揮します。また、窓枠の気密性を上げることで、様々な生活音の出入りを効果的に抑えられます。

屋根・天井

屋根材の選択も防音性に大きく影響します。瓦は重みがあり遮音性が高いため、雨音などの外部音を防ぎやすい特徴があります。さらに下地に防音材を使用すれば、効果は一層高まります。スレートなど軽くて音の響きやすい屋根材を使う場合は、屋根裏にグラスウールやロックウールなどの断熱材をしっかり入れることで、ある程度防音性を確保できます。

特に二階建て以上の場合、上階の床からの音は大きな問題になります。床下に断熱材を入れ、その上に防音マットを敷き、さらに防音フローリングを使用するという多層構造にすることで、効果的に音を軽減できます。子供部屋や書斎など、特に防音に気を使いたい部屋は、入念な対策を検討しましょう。

換気口

換気は必要不可欠ですが、換気口は音が通りやすい場所です。防音換気扇や消音チャンバー(換気ダクトの途中に設置する防音装置)を導入することで、換気機能を維持しながら音の出入りを抑制できます。特に寝室や書斎の近くの換気口には、防音性の高い製品を選ぶことをおすすめします。

建てた後の木造住宅の防音対策

建築時に十分な防音対策ができなかった場合、家を建てた後に対策することも可能です。ただし、これらの後付け対策は手軽ですが効果は限定的です。可能な限り、建築時にしっかりとした防音対策を検討することをおすすめします。

手軽にできる対策

防音効果のある特殊な織り方や多重層のカーテンを設置すれば、外部からの音をある程度遮断できます。窓やドアの隙間には防音テープを貼って、隙間からの音漏れを防ぎましょう。また、厚手のカーペットや防音マットを床に敷くことで、歩行音や物を落とした時の音を軽減できます。換気口には専用の防音カバーを取り付けることで、音の伝わりを抑えることができます。

追加工事による対策

予算に余裕がある場合は、二重窓への交換や壁・天井への防音材の後付け、防音性能の高い換気設備への交換など、工事を伴う対策も検討できます。

心地よい生活ができる木造住宅を計画しよう

木造住宅は防音面で課題がありますが、適切な対策と工夫で快適な住まいを実現できます。防音性だけを考えると鉄骨造やRC造が優れていますが、建設コストの高さから一般住宅での採用は限られています。

一方、木造住宅には多くの魅力があります。建築費用が比較的手頃なことはもちろん、木材ならではの特徴も大きな利点です。地震の揺れを吸収する柔軟性、間取りの自由度の高さ、リフォームのしやすさなど、住まいの基本性能が優れています。また、木材自体が持つ自然な調湿効果や断熱性も、快適な室内環境づくりに貢献します。

防音性についても、適切な対策で十分にカバーできます。壁や床、屋根などの各部位に合わせた防音材の使用、高性能な窓の採用など、建築時の工夫で効果的な防音が可能です。また、断熱性能を高めることは、温度管理だけでなく気密性の向上にもつながり、結果として防音効果も高まります。

木造住宅を建てるときのポイントは、防音対策を含めた様々な要素をバランスよく取り入れ、総合的な住みやすさを追求することです。予算と相談しながら、必要な場所に重点的に対策を施すことで、心地よい住まいを実現できるでしょう。

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株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

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