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あらわし梁のある家づくり|メリット・後悔ポイント・施工のコツ

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あらわし梁のある家づくり|メリット・後悔ポイント・施工のコツのインデックス

訪れた人の視線をはっと惹きつける印象的な住まいにするなら、「あらわし梁」のある家づくりがおすすめです。あらわし梁とは、通常は天井の中に隠れている梁をあえて見せる建築手法のこと。デザイン性の高さが魅力的な一方で、むき出しになっている梁の耐久性やお手入れに不安を感じる方も少なくありません。

今回は、印象的な住まいを実現するあらわし梁について、メリットやデメリットをわかりやすく解説します。また、向いている間取りや採用する際の注意点も紹介しますので、あらわし梁を検討中の方はぜひ参考にしてください。

あらわし梁とは?基本の構造と採用される理由

あらわし梁は、他では得られないダイナミックさとオリジナリティのあるデザインを楽しめる手法です。はじめに、あらわし梁の基本的な構造と、採用される理由について見ていきましょう。

天井を見せるか隠すかで空間の印象が変わる

あらわし梁とは、建物の構造部分をあえてむき出しにしたもので、一目でわかる存在感とデザイン性の高さが魅力です。耐久性の高い木材だからこそ実現可能で、古民家リノベーションなどでも建物の歴史と趣きを感じられる手法として人気を集めています。

あらわし梁は通常よりも天井を高くできるため、視線が上に抜けることで心理的な広がりが生まれます。そのため、開放感を高めるのにも効果的です。

木造ならではの素材感が生きる

自然素材を取り入れたインテリアは、くつろぎの空間演出に欠かせません。あらわし梁なら木目や個性的な節の模様など、自然素材ならではの質感を存分に活かせます。どのようなインテリアとも馴染みやすいですが、北欧テイストやナチュラルテイスト、和モダンなど、自然素材のぬくもりと調和するインテリアテイストとは特に相性がよいでしょう。

あらわし梁のメリット

印象的なあらわし梁を家づくりに採用すると、次の3つのメリットが得られます。

空間が広く感じられる

あらわし梁を採用した住まいは、天井部分のスペースが空いて見た目の高さが変わるため、空間が広く感じられます。実際の広さ以上に空間のゆとりを感じられるため、家族が集うリビングにも最適です。

デザインのアクセントになる

木の質感を活かすあらわし梁は、梁の色や太さ、どのような配置で見せるかによって空間のイメージが大きく変わります。さらにあらわし梁があると照明レールやペンダントライトの設置がしやすくなるため、木の質感と照明のぬくもりを活かしたデザインも可能です。

構造美を楽しめる

ダイナミックに構造を見せるあらわし梁は、木の質感や力強さで空間を彩ります。さらに天然の木材を使用しているため、経年変化による味わい深さが感じられるのも魅力です。天然の木を用いたあらわし梁は、住まいに落ち着きと天然素材ならではの存在感を加えてくれます。

あらわし梁のデメリットと後悔しないための対策

デザイン性の高さといったメリットがある一方で、あらわし梁を使った住まいは、従来の住宅とは印象が大きく変わります。日々のメンテナンスや空調面も含めて、後悔しないための対策を見ていきましょう。

掃除が大変

天井付近のあらわし梁は思いのほかホコリが溜まりやすく、掃除が大変と感じる方もいます。木そのものの形状を活かした梁も魅力的ですが、掃除のしやすさを考えるなら、フラットな形状の梁にするのが効果的です。伸縮式のモップやエアダスターなど、高いところにも届きやすい掃除アイテムを使うのがおすすめです。

冷暖房効率が落ちやすい

高い天井で開放感を得られるのはあらわし梁の魅力ですが、あたためられた空気は上に留まるため、冷暖房の効率は下がりやすくなります。空気を対流させるシーリングファンの採用や断熱性能にこだわった家づくりをすることで、室内の寒暖差を抑え、快適な空間づくりを実現できます。

明かりが届きにくい場合がある

日光の入り方や照明の角度によっては、あらわし梁の影によって明かりが届きにくい場所ができるため、明かりの届き方に注意が必要です。その一方で、あらわし梁はダウンライトや間接照明と相性がよいのも特徴です。陰翳を効果的に使い、インテリアとの組み合わせもさらに楽しめるでしょう。

あらわし梁に向いている間取り・空間

あらわし梁は家族がくつろぐスペースにゆとりを持たせ、空間のアクセントにもなります。特におすすめの間取りやスペースについて、詳しく紹介します。

リビング・ダイニング

天井の高さで抜け感を演出するあらわし梁は、家族が集うリビングやダイニングに最適です。天井が低いとどことなく圧迫感が出てしまい、せっかくインテリアにこだわっても、心からくつろぐことは難しいかもしれません。

リビングとダイニングが一続きになった間取りは特に、あらわし梁から得られる開放感の恩恵を受けやすいでしょう。

吹き抜け×あらわし梁

あらわし梁は空間にメリハリをつけるため、吹き抜けなど上下のつながりを意識した間取りにもよく合います。ポイントは、あらわし梁をアクセントとして使うこと。吹き抜けにあらわし梁を加えることで視線を自然と集め、奥行き感のある立体的なデザインになります。

キッチン・ワークスペース

意外と感じられるかもしれませんが、実はあらわし梁はキッチンやワークスペースにもおすすめです。快適なキッチンやワークスペースを作るポイントの1つに、手元の明るさがあげられます。あらわし梁があれば照明レールを取り付けたり、ペンダントライトを下げたりといった照明計画の自由度が上がるため、機能性もさらに高まるでしょう。

どんな家でもできる?あらわし梁を採用するときの注意

デザイン性を高め、自分好みの家づくりを叶えるあらわし梁ですが、どのような家でも採用できるわけではありません。構造躯体をそのまま見せるあらわし梁は、通常の家づくりと異なる注意点があります。あらわし梁を検討する際は、次の3つのポイントに注意しましょう。

耐震性の確保が前提

建物は柱や梁などの構造部分だけでなく、壁や天井でも全体の重みを支えています。そのため、あらわし梁のある住まいのように天井が高く、開放的な吹き抜けも採用する場合は耐震性の確保が欠かせません。

木造住宅の多くは、建物を支えるのに必要な壁の量を数値化する「壁量規定」という方法で、建物の耐久性を確認しています。あらわし梁で魅せる家づくりのためには、壁量だけでなく柱位置や建物全体の強さで見る「構造計算」で耐震性を考えることも重要です。

梁を見せるための構造計画

空間のアクセントになるあらわし梁は、梁の高さをあらわす「梁成(はりせい)」や、どの程度のスパン(距離)で梁を見せるかによっても、印象は大きく変わります。しかし、あらわし梁も建物を支える重要な構造躯体の一部ですので、見た目と構造のバランスが重要です。見た目の美しさと耐震性・耐久性のどちらも叶えるために、緻密な計算に基づく構造計画が求められます。

仕上げ材を減らすことでコストが変わる場合も

あらわし梁を採用すると、壁に貼るクロスなどの仕上げ材の使用量は減るのが一般的です。ただし、梁に合わせてクロスを切り欠いたり、寸法を調節したりといった手間が増えるため、施工コストが増える場合もあります。

あらわし梁に専用の塗装を施す場合は、業者を手配する必要があるため、デザインの希望と予算との兼ね合いにも十分注意しましょう。

SE構法ならあらわし梁のデザイン自由度が大きく広がる

構造躯体の重厚感と木目の美しさの両方を活かせるあらわし梁は、緻密な構造計算に基づいて設計された強固な構造躯体があってこそ魅力と安心感がさらに高まります。あらわし梁を取り入れた家づくりでは、木造住宅の自由度の高さと頑丈な構造躯体のどちらも実現できる「SE構法」がおすすめです。

あらわし梁を取り入れて、デザインの自由度が高い家づくりを進めたい方に最適なSE構法の魅力と特徴を、詳しく見ていきましょう。

構造計算で梁を見せても強い家を実現

高い耐震性を誇るSE構法の大きな特徴は、「許容応力度計算」を用いた緻密な構造計算です。木造でありながら、SE構法ではビルやマンションなどの鉄骨造やRC造の建物で行われている構造計算を、手掛けるすべての建物で実施しています。

構造計算では、地盤から基礎、さらに基礎と建物をつなぐ土台や梁と柱の接合部に至るまで、すべての部分を数値で検証しています。それにより、壁を減らしても耐震性の高い住まいを実現し、あらわし梁のある住まいも可能にしているのです。

高強度集成材×SE金物で強度UP

木造住宅は、使用する木材によって耐久性や強度に差が出やすい建物です。SE構法は品質のばらつきを防ぐために、集成材を構成する板1枚の強度までも検査した、精度の高い構造用集成材を採用。さらに柱と梁の接合部には、独自開発の「SE金物」を使用しています。

柱と梁を組み合わせる木造在来工法は、地震などで強い力が加わったときに接合部から損傷するケースが多いです。接合部に強度の高い金物を使用し、木と金物の特性を組み合わせることで強度をさらに高めています。

吹き抜け・大空間を作りやすい

SE構法で取り入れているのは、設計の自由度を高め、開放的な大空間を可能にする「ラーメン構造」です。従来の「在来工法」は、補強として斜めに入れる「筋交い」が不可欠で柱や壁が増えてしまうため、吹き抜けや大空間を作るのが難しくなっていました。

一方、柱と梁を強固に接合する「ラーメン構造」を用いたSE構法は、筋交いがなくても十分な耐震性を確保できるため、必須となる壁や柱が少なく、吹き抜けや大空間のある間取りが可能になります。

SE構法で実現したあらわし梁の施工事例

ここからは、実際にSE構法で建てられた、あらわし梁のある住まいの施工事例を見ていきましょう。

素材感にこだわったインダストリアルな13坪の狭小二世帯住宅

まずご紹介するのは、東京都内に建てられた二世帯住宅です。13坪という限られた土地面積と非常に厳しい高さ制限が設けられた地域という難しい条件の中、天井高の確保と広がりを感じる空間演出が課題でした。

そこで採用したのが、天井にアクセントを加えつつ、高さと空間の広がりを演出するあらわし梁です。家族が集うリビング・ダイニングは、少しでも広がりを感じられる空間にしたいというご要望もあって、あらわし梁を使った天井が実現しました。

限られた敷地面積と厳しい高さ制限の中、スペースを有効活用するために廊下のない間取りを採用。上の階に子ども部屋を2つ確保するため、間取りの工夫としてLDKの中央に階段を配置し、抜け感のある鉄骨階段を選んで圧迫感を軽減させました。

インテリアに合わせて塗装したあらわし梁の色味が、鉄骨階段の色合いと見事に調和し、リビング中央への階段の配置も違和感なくまとめ上げています。白い壁やフローリングとのコントラストもメリハリが効き、インテリアを引き締めるアクセントとして空間を印象付ける事例になりました。

【品川区】素材感にこだわったインダストリアルな13坪の狭小二世帯住宅

あらわしの梁でリズムを作る、広々LDK

壁や柱といった遮るものが一切ないこちらの事例は、LDKが一体となった約21帖もの大空間を叶えました。梁下から床面まで開口部を大きくとった掃き出し窓からは明るく日が差し込み、庭につながるように配置したウッドデッキがさらに空間の広がりを感じさせます。

リビング側の天井は、建物の構造上やや大ぶりとなった梁成を活かしてあらわし梁を配置。リビングとダイニングのゾーニングを見る人に自然と意識させ、視覚的な区別を与えています。

リビング・ダイニングだけでなく、吹き抜けを伴うセカンドリビングでもあらわし梁を採用。天井の勾配に沿う斜めのラインが空間を引き締め、デザインにリズムを与えています。

セカンドリビングの階段を上がった先は、アカシアのフローリングが鮮やかなロフトを用意。ロフトの天井部分にもあらわし梁を採用し、天井を高く見せつつ階下のセカンドリビングとの視覚的な繋がりを演出しました。

貫井北町の家

あらわし梁で空間を緩やかに仕切る

一続きの開放的な空間が希望だけれど、緩やかな仕切りは作りたい。このような要望も、あらわし梁なら叶います。ダイニングからリビングまで続くこちらの事例では、空間をわける手法として、フロアの段差とあらわし梁を採用しました。

一続きの大空間のまま、2つのスペースを視覚的に緩やかにわけることに成功しています。

谷戸の家

横方向にも高さ方向にも広がる開放感

天井や壁と色合いを調和させたスタイルでも、あらわし梁によって空間に奥行きが生まれます。こちらの事例では、キッチンの天井高はそのままに、ダイニングとリビングにあらわし梁を採用することで天井の高さに変化をつけました。屋根の傾斜を活かした勾配天井と、あらわし梁の組み合わせがシンプルな色合いに個性を加えています。

照明レールを取り付けることであらわし梁による暗さを防ぐなど、実用性も高めた事例です。

平屋に見える2階建て、中庭を囲むコの字形の家

あらわし梁は“強さ×デザイン性”を両立できる家づくりの選択肢

構造躯体をあえて見せるあらわし梁は、デザイン性の高い住まいを実現し、さらに空間を緩やかに仕切ったり照明計画の自由度も高めたりするなど、機能性にも優れています。一方で、建物を支える柱や壁の数が少なくなるため、構造そのもので十分な耐震性を確保できる構造計画が必要です。

高強度集成材と接合部の強度を高めるSE金物を使い、緻密な構造計算に基づいて設計するSE構法なら、あらわし梁の魅力を活かす理想の家づくりが実現できます。SE構法での家づくりは、ぜひお近くの「SE構法登録工務店」へお気軽にお問い合わせください。

高い耐震性能と自由で大胆な空間デザインを両立する、耐震構法SE構法

SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。

SE構法とは…

株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)

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