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【大規模木造】SE構法で建設された事務所の外観デザイン解説

  • 【大規模木造】SE構法で建設された事務所の外観デザイン解説 -

低層の非住宅用途の建築物は木造での提案が求められる時代を迎えています。現在、低層の非住宅用途は鉄骨造の割合が多いですが、規制緩和や技術力、コストパフォーマンスの向上等の理由により、より多くの建築が木造化できるようになっています。

そこで重要となるのが、木造の強みを活かした建築デザインです。木造のメリットを活かすことで、各用途で魅力的な建築が生まれます。SE構法では大空間、大開口、中層等の構造計画が可能になりますので、多様な事務所の外観デザインが実現できます。

このコラムではSE構法を採用した事務所の外観デザインについて解説します。

 

<このコラムでわかること>

SE構法の事務所外観デザイン事例(木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(平屋+屋上

SE構法の事務所外観デザイン事例(耐火建築物木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(混構造木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(木造4階建木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(大開口木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(木造3階建木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(事務所兼倉庫木造ビル

SE構法の事務所外観デザイン事例(太陽光パネル設置木造ビル

・大規模木造SE構法で実現するポイント

・まとめ

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造ビル)

上の写真は、運輸会社様の新社屋の事例です。

外観の特徴的なガラスのファサードを通じて、開放的な木質空間の雰囲気が伝わる建築デザインとなっています。

ダイアゴナル・グリッドのガラス・ファサードが特徴的な外観デザインです。

発注者のアイデアで海外の建築物の外装デザインにインスピレーションを得た設計となっています。

関連記事:SE構法の事務所の事例紹介「くみあい運輸新社屋」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(平屋+屋上)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(平屋+屋上)

上の写真は、土木系建設会社様の新社屋の事例です。

民間建築への事業拡大を意図して、SE構法を用いた木造平屋大スパン架構のオフィスが実現されました。

外壁には、木板が貼られており、黒いボリュームとの対比が美しい外観デザインです。

フラットルーフの屋上空間があり、ペントハウスがデザインのアクセントにもなっています。

関連記事:SE構法の事務所の事例紹介「the workspace」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(耐火建築物の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(耐火建築物の木造ビル)

上の写真は、工務店様の新社屋の事例です。

外壁材には木板を採用しています。

木造の耐火建築物でも、外壁に木を貼ることのできる仕様もあります。

メインのファサードでは、カーテンウォールによる大開口を実現しています。

カーテンウォールは、建物上部から下部に向かって斜めにセットバックさせることで南西からの直射光を防ぎ、同時に遮熱性の高いガラスを採用して環境性能を高めています。

関連記事:SE構法の事務所の事例紹介「ハウステックス東京本社ビル」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(混構造の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(混構造の木造ビル)

上の写真は、建築設計事務所様の新社屋の事例です。

RC造と木造の混構造で、外観は屋根形状を切妻屋根とした端正なデザインの建築です。

外壁は1階部分はコンクリート打放し仕上げで、2階部分の横長の連窓がデザインのアクセントになっています。

切妻屋根には軒樋を設けず、雨水はベランダ端部の砂利敷きの雨落としで処理しています。

関連記事:SE構法(混構造)の事務所の事例紹介「日新設計社屋」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造4階建の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造4階建の木造ビル)

上の写真は、木造4階建て事務所ビルの事例です。

耐火建築物の木造ビルです。

平面計画は、L字型の事務所スペースと、共用部(ロビー、エレベーター、PS)で構成されており、鉄骨造の部分に避難階段を鉄骨階段として設置しています。

外壁は木造耐火の告示に準じた仕様で、サイディングとガルバリウム鋼板の張り分けにより、モダンな外観デザインを実現しています。

関連記事:木造4階建てのSE構法の事務所ビルの事例紹介「ヤマサ製菓ビルハピア豊橋」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(大開口の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(大開口の木造ビル)

上の写真は、木造2階建て事務所ビルの事例です。

光沢のある黒いサイディングの外壁に、大開口のガラス面がアクセントになっている外観デザインです。

スキップフロアの構成となっており、ガラスの大開口から内部の大空間と吹き抜けを見ることができます。

関連記事:アクシスホールディングス新社屋

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造3階建の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(木造3階建の木造ビル)

上の写真は、木造3階建て事務所ビルの事例です。

門型のファサードに片面の外壁が大胆に斜めにカットされており、より立体感を感じられる外観デザインとなっています。

三層のカーテンウォールが、外観デザインに斬新さを加えています。

軒天や斜めの外壁には同じ木板を貼り、シャープな造形でありながら無機質な印象を与えず、温かみも感じさせる外観デザインです。

関連記事:建匠新社屋

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(事務所兼倉庫の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(事務所兼倉庫の木造ビル)

上の写真は、木造2階建て事務所ビルの事例です。

事務所と共に大空間の倉庫が併設されています。

外壁は黒のガルバリウム鋼板、サッシュは白でコントラストをつけています。

屋根の軒の出は1,500mmで、搬出入口の上部には幅5,580mmで出が3,500mmの大庇が取り付いています。

庇の持ち出し寸法が大きく片持ちでは構造的に難しいため、頂部の柱梁の結節点から約45度となるように鋼製の吊り材を入れて支えています。

関連記事:SE構法の事務所兼倉庫の事例紹介「DAI3福島営業所」

 

 

SE構法の事務所の外観デザイン事例(太陽光パネル設置の木造ビル)

SE構法の事務所の外観デザイン事例(太陽光パネル設置の木造ビル)

上の写真は、木造2階建て事務所ビルの事例です。

屋根形状はシンプルな切妻形状で、太陽光パネルが設置されています。

アルミパネルと組み合わせられた連窓のアルミサッシの大開口が、外観デザインのポイントになっています。

関連記事:(株)環境システムズ本社ビル

 

 

大規模木造に最適なSE構法の実務ポイントまとめ

大規模木造(SE構法)の耐久性に関するまとめ

大規模木造に最適なSE構法の実務ポイントは主に下記です。

 

<システム>

耐震構法SE構法は大規模な木造建築物の技術を基に開発された技術です。耐震構法SE構法は耐震性の高さ、設計の自由度、コストパフォーマンスの良さ、ワンストップサービス等で高い評価を受けており、さまざまな木造建築の実績が増えています。

関連記事:大規模木造から生まれたSE構法を徹底解説(システム編)

 

<事例>

SE構法は特に低層建築物である店舗、事務所、倉庫、幼児施設、高齢者施設等の非住宅建築を中心に、さまざまな木造建築の実績が増えています。耐火建築物や準耐火建築物への対応も可能です。

関連記事:【解説】大規模木造の可能性が大きく広がるSE構法の事例紹介

 

<構造設計>

SE構法の構造設計プロセスは、「構造計画」「構造設計」「構造計算」の3ステップで進めていきます。

関連記事:【解説】SE構法の構造設計が大規模木造で評価される理由

 

<プレカット>

SE構法は大スパン・大空間が求められる大規模木造において、構造設計、材料加工、施工、コストパフォーマンスの良さを高い次元で成立している工法です。SE構法は徹底した品質管理と、構造計算から部材加工まで一貫したCADシステムにより高精度のプレカット加工を実現しています。

関連記事:【解説】大規模木造で構造設計とプレカット加工が連動するSE構法

 

<施工>

SE構法は、基礎構造から構造体施工に至るまで厳しい品質を追求しています。SE構法は独自の施工管理技術が必要なため、どの建設会社でも施工できるわけではありません。試験に合格したSE構法施工管理技士が在籍し、一定の技術水準を有すると認められた「SE構法登録施工店」がSE構法の建物を施工します。

関連記事:【解説】大規模木造で使いやすいSE構法の施工ポイント

 

<構造用集成材>

構造用集成材は「科学された木材」と言われ、製造過程でひき板一枚一枚の節の大きさや曲げヤング係数を計測・選別して集成材化しており、表示通りの性能が発揮されるので構造材として安定しています。構造の安全性を保証するSE構法は部材の信頼性を重視し、全て構造用集成材を使用しています。

関連記事:【解説】大規模木造に適した構造用集成材をSE構法が採用する理由

 

<SE金物>

SE構法は独自のSE金物により、集成材、耐力壁、床合板それぞれの強さを活かしています。一般的な木造は、接合部に柱や梁をホゾ継ぎするため、地震時に断面欠損をまねき、構造材本来の強度を低下させてしまいます。そこでSE構法は、大きな揺れに対して接合部が破損しない技術を追求し、独自にSE金物を開発しています。

関連記事:【解説】大規模木造で様々な設計に対応できるSE構法の強さの理由はSE金物

 

 

まとめ

都市部を中心に、大規模木造の計画が活性化しています。

木造はもはや都市建築の選択肢の一つとなっています。発注者は環境重視の姿勢を強めています。

設計者には、木の材料特性を引き出し、流通する製材を活用して、都市部の建築の木造・木質化の実現が求められています。

SE構法の構造スペックをうまく活用すると、木造では実現が難しい高層化、木造耐火などを実現することができます。

都市部の厳しい敷地条件の中、鉄骨造ではコストや施工に問題がある場合においても、木造(SE構法)が有効な選択肢となります。

 

NCNは構造設計から生産設計(プレカット)までのワンストップサービスが強みです。

計画段階からご相談いただくことで、構造設計から材料調達までを考慮した合理的な計画が可能です。

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。

SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

関連:「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。

構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

関連:「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、ウッドショックでお困りの方もお気軽にお問い合わせください。