木造建築.jpは移転しました。

このメッセージは木造建築.jpにアクセスいただいた方に向けて表示しています。

耐震構法SE構法で建てる大規模木造建築のサイトをご覧いただきありがとうございます。木造建築.jpは、2017年4月のリニューアに際して現在表示中のURLに移動しました。旧サイトをブックマークされている方は、お手数ですが新しいURLをご登録いただきますようお願いします。

株式会社エヌ・シー・エヌ

このメッセージを閉じる

WOODEN STRUCTURE中大規模木造

【助成金情報】令和5年度JAS構造材実証支援事業まとめ

  • 【助成金情報】令和5年度JAS構造材実証支援事業まとめ -

令和5年度JAS構造材実証支援事業は、JAS構造材を活用する実証的取り組みに対し、その木材の調達費の一部が助成される仕組みです。

株式会社エヌ・シー・エヌ(以下NCN)では、建築実務者向けに向けて、通常の構造設計や構造躯体供給に加えて、助成金情報の発信や申請のアドバイス、サポートを提供しています。

このコラムでは、大規模木造で活用できる助成金について、木構造躯体供給メーカーの立場で伝えたいポイントを紹介します。(この記事は2023年8月時点の情報ですのでご注意ください。)

※令和5年度のJAS構造材実証支援事業については、1次募集、2次募集共に締め切られました。

 

<このコラムでわかること>

JAS構造材実証支援事業が注目される理由

JAS構造材実証支援事業の概要

JAS構造材実証支援事業の利用条件

JAS構造材実証支援事業の助成額

JAS構造材実証支援事業の申請スケジュール

JAS構造材実証支援事業へのNCNのサービス

SE構法へのお問合せ、ご相談について

・まとめ

 

 

JAS構造材実証支援事業が注目される理由

大規模木造に関する助成金が注目される理由

木造化・木質化の流れは、建築界に大きな影響を及ぼしています。

建築分野における「脱炭素化」の柱の1つが、木材利用の促進です。

「持続可能な開発目標(SDGs)」への対応、「環境や社会、企業統治を重視する(ESG投資)」の拡大などを背景に、環境や社会への貢献度が企業価値を左右する時代が訪れています。

関連記事:木造建築は「SDGs」や「ESG投資」でも企業価値を高められる理由

 

木材は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較すると工期や材料の納期が短いことから、建設会社にとっては木造化は現実的な手段となり得ます。

資材高騰局面の中、建設会社においては発注者や設計者の理解を得ながら、現実的に「建物を建てる」手段を構築することが求められています。

関連記事:【直撃】資材価格高騰局面での大規模木造におけるコストダウン対策

関連記事:【解説】大規模木造のリアルなコストの考え方(前編)

関連記事:【解説】大規模木造のリアルなコストの考え方(後編)

上記のような状況の中で、大規模木造で利用できる助成金として注目されているのが「JAS構造材実証支援事業」です。

 

 

JAS構造材個別実証支援事業の概要

JAS構造材個別実証支援事業の概要

大規模木造で利用できる助成金として注目されているのが「JAS構造材実証支援事業」です。

JAS構造材実証支援事業とは、JAS構造材を活用する実証的な取り組みに対し、その木材の調達費の一部を助成する仕組みです。

関連リンク:JASとは「日本農林規格」。JAS構造材の基礎知識

JAS構造材実証支援事業を利用するには、建築事業者等が低層の戸建て住宅を除く建築物(施主が国以外)において、構造部分にJAS構造材を利用することを通じて、設計、調達、施工時等におけるJAS構造材の利用に関する課題の抽出、改善策の提案などを行う必要があります。

全国木材組合連合会より令和5年度の【JAS構造材実証支援事業】の公募が開始されています。詳しくは下記リンクをご確認ください。

関連リンク:全国木材組合連合会のウェブサイト

JAS構造材実証支援事業に取り組む場合には、必ずご自身で公募要領のご確認をお願いします。

 

 

JAS構造材実証支援事業の利用条件

JAS構造材実証支援事業の利用条件

大規模木造の構造躯体には、製材品質の確実性が重要であり、それにはJAS規格が大きな役割を果たしており、JAS構造材は品質が担保されていることが大きなメリットです。

JAS構造材実証支援事業の利用条件は下記です。

<対象物件>

・確認申請を提出済の物件(本受付の受付印であることが必要)

3階以下の建築物で居住専用住宅又は事業用併用住宅でないもの

(上記以外でも神社、寺院、教会その他これらに類するものも適用外となるため、対象用途については要確認)

・建築主が国でないこと

・基礎より上部部分で国からの助成を受けていないこと。

10㎡以上新築または増改築物件

JAS構造材を活用する建築

・実証事業の成果を林野庁又は全木連が無償で活用し公表できることを建築主が同意したもの。

・林野庁が作成した「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関する

ガイドライン」により実証事業者が炭素貯蔵量を算出するものであること。

JAS構造材実証支援事業の利用条件

「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」は、木造建築に利用した木材の炭素貯蔵量を計算し、国民や企業にとって分かりやすく表示する方法を示したものです。

日本は2050年のカーボンニュートラル(温暖化ガスの実質排出ゼロ)の達成を目指しており、このガイドラインには建築物における木材の利用を進め、炭素貯蔵効果を高める狙いがあります。

 

 

 

JAS構造材実証支援事業の助成対象となる木材製品

JAS構造材実証支援事業の助成対象となる木材製品

大規模木造を建てることになると、木造でも構造計算が必須となります。

構造計算の必要な大規模木造においては、品質が明示されたJAS構造材は有利です。

JAS構造材実証支援事業の助成対象となる木材製品は下記です。

<助成対象となるJAS構造材>

・構造用製材(JAS機械等級区分)→目視等級区分のみの利用は不可

・2×4工法構造用製材

・構造用集成材

・構造用LVL

・構造用CLT

・JAS構造用合板・構造用パネルの調達費(材料代・加工費・運搬費)

関連リンク:中大規模木造の構造材の特性やメリット・デメリット

 

 

JAS構造材実証支援事業の助成額

JAS構造材実証支援事業の助成額

JAS構造材実証支援事業の助成額は下記です。

助成金額は以下の1~3までの区分のうち、最も低い金額が助成額となります。

<助成額>

助成金額上限額

15,000,000円

(1,000㎡以上または4階建て以上は30,000,000円)

 

1.事業申請時:(JAS構造材使用量(㎥)×66,000円)+(JAS構造用合板調達費×1/2)

※CLTの場合:JAS構造材使用量(㎥)×140,000円

 

2 交付申請時:(JAS構造材使用量(㎥)×66,000円)+(JAS構造用合板調達費×1/2)

※CLTの場合:JAS構造材使用量(㎥)×140,000円

 

3 交付申請時:JAS構造材調達費+(JAS構造用合板調達費×1/2)

 

 

JAS構造材実証支援事業の助成金獲得のポイント

JAS構造材実証支援事業の助成金獲得のポイント

NCNでは、建築実務者向けに向けて、通常の構造設計や構造躯体供給に加えて、助成金情報の発信や申請のアドバイス、サポートを提供しています。

<NCNからのご提案>

・SE構法は、特に仕様変更することなく利用が可能

・構造設計と材料積算をワンストップでスピード対応が可能

・SE構法採用物件であれば、助成金申請サポートが可能(有償)

非住宅木造でお悩みの方は、まずは無料での構造の簡易チェック、構造体概算見積にてお手伝いさせていただいておりますので、下記よりお気軽にお問合せ下さい。

検討案件がある場合は、NCNまでお問い合わせください。

関連リンク:「ご依頼から施工まで(大規模建築におけるSE構法導入)」

 

 

SE構法へのお問合せ、ご相談について

SE構法へのお問合せ、ご相談について

大規模木造をSE構法で実現するための流れは下記となります。

1.構造設計

SE構法を活用した構造提案を行います。企画段階の無料の構造提案・見積りから、実施設計での伏図・計算書作成、確認申請の指摘対応等を行っております。また、BIMにも対応可能です。

 

2.概算見積り

SE構法は構造設計と同時に積算・見積りが可能です。そのため躯体費用をリアルタイムで確認可能で、大規模木造の設計において気になる躯体予算を押さえつつ設計を進めることが可能です。

 

3.調達

物件規模、用途、使用材料を適切に判断して、条件に応じた最短納期で現場にお届けします。また、地域産材の手配にも対応しております。

 

4.加工

構造設計と直結したCAD/CAMシステムにより、高精度なプレカットが可能です。また、多角形状、曲面形状などの複雑な加工形状にも対応可能です。

 

5.施工

SE構法の登録施工店ネットワークを活用し、計画に最適な施工店を紹介します。(元請け・建方施工等)

 

6.非住宅版SE構法構造性能保証

業界初の非住宅木造建築に対応した構造性能保証により安心安全を担保し、中大規模木造建築の計画の実現を後押しします。

 

↓SE構法へのお問合せ、ご相談は下記よりお願いします。

https://www.ncn-se.co.jp/large/contact/

 

 

まとめ

JAS構造材実証支援事業に取り組む場合には、必ずご自身で公募要領のご確認をお願いします。

NCNでは、SE構法で独自に構築したシステムを活用しながら木造住宅に用いられる材料を利用することで、大規模木造の建設にかかるコストと時間軸を抑える取り組みを行なっています。

それに加えて、大規模木造に関する助成金をうまく利用していただくことで、より厳しいコスト管理が要求される仕事においても、木造化が可能になります。

大規模木造に関する、基本的な質問・相談や、具体的な案件の相談等、経験豊富な専門スタッフが直接対応します。

NCNは構造設計から生産設計(プレカット)までのワンストップサービスが強みです。

計画段階からご相談いただくことで、NCNの木造建築に関する知見をうまく利用していただき、ファーストプランの段階から構造計画を相談いただくことで、合理的に設計を進めていただければと考えております。

 

集成材構法として実力・実績のある工法の一つが「耐震構法SE構法」です。

SE構法は「木造の構造設計」から「構造躯体材料のプレカット」に至るプロセスを合理化することでワンストップサービスとして実現した木造の工法です。

関連:「耐震構法SE構法」へのご相談はこちらです。

 

また構法を問わず、木造の構造設計から構造躯体材料のプレカットに至るスキームづくりに取り組む目的で「株式会社木構造デザイン」が設立されました。

構造設計事務所として、「⾮住宅⽊造専⾨の構造設計」、「構造設計と連動したプレカットCADデータの提供」をメイン事業とし、構造設計と⽣産設計を同時に提供することで、設計から加工までのワンストップサービスで木造建築物の普及に貢献する会社です。

関連:「木構造デザイン」へのご相談はこちらです。

 

株式会社エヌ・シー・エヌ、株式会社木構造デザインへのご相談は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。