耐震住宅にしたいと考えていても、どの工務店に依頼をすれば良いのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
これからどんな災害が起こるかわからないですし、安心して暮らせる家を建てたいですよね。
そこで今回は、耐震住宅を建てられる工務店の３つの見極め方をご紹介します。

家を建てようと考えた時、依頼先の選択肢は大きく分けて「大手ハウスメーカー」「地元の工務店」「設計事務所」の3種類かと思います。
大手ハウスメーカーは省エネ性能や耐震といった部分は安心だが、プランの融通がきかなくて割高感がある。
設計事務所はデザイン重視で耐震性がないがしろになってしまう。
地元の工務店はハウスメーカーや設計事務所から依頼を受けて建てるケースもあるので、技術があり融通も効いて安価だが、耐震性には不安が残るというイメージでしょうか。

こういったイメージはおおよそ間違ってはいませんが、最近は工務店でもデザイン性に優れ、耐震性、断熱性能などにも力をいれている工務店があることも事実です。
そういった、真摯に取り組む工務店か否かを見極めるポイントがわかれば、安心して家づくりが進められますよね。

耐震住宅を建てられる工務店の３つの見極め方

耐震住宅を建てられる工務店を見極めるポイントは、主に以下の３つです。
•ホームページで耐震について解説しているか？
•耐震について論理的に解説してくれるか？
•建築中の現場を見学できるのか？
ここで最も重要なことは、耐震性について解説されていることではなく、論理的に耐震性が解説されているかという事です。
それでは、１つずつ詳しく見ていきましょう。

１．ホームページで耐震性について解説しているか？

工務店を調べるとき、多くの方がまずはホームページを見るかと思います。
その際に、耐震性についての解説が載っているかを確認するようにしてください。解説されていない＝耐震性が低い、ということではありませんが、ホームページで自社の耐震性をアピールしていない工務店は不安ですよね。まず、依頼先を検討し始めたら、ホームページでしっかりと耐震性をアピールしているかは、最低限確認しておくようにしましょう。

２．耐震について論理的に解説してくれるか？

２つ目のポイントは1つ目と少々矛盾しますが、ホームページに「耐震住宅」と記載されていたとしても、曖昧な内容であれば信用してはいけないということです。
書かれていることが本当なのか、またどのように実際取り組んでいるのかを確認しなければなりません。確認の方法ですが、工務店の営業担当者や社長さんと話した時に、「◯◯さんでは、どの様な耐震が行われていますか？」と率直に質問をぶつけてみてください。
その返答が、「うちには長年の経験ある腕の良い大工がいるんです」や「耐震性を一番に考え施工しています」など曖昧なものだった場合は、選択肢から外すべきでしょう。
選ぶ際の返答としては、「当社は耐震等級３のレベルの住宅を標準で提案しています」や「当社は全て構造計算によって安全性の裏付けを持てる設計を行っています」など具体的かつ論理的に説明してくれる工務店を選ぶべきです。

３．建築中の現場を見学できるのか？

３つ目のポイントは、「建築中の現場を見学できるのか？」という事です。
完成見学会では見た目を見学することしかできませんが、建築中の現場では構造に当たる部分を見学することができます。
そこで実物を見ながら、構造にかかわる話をきいてみましょう。
最初に受けた説明どおりの施工がされており、納得のできるものであれば安心して任せられる工務店である可能性が高いです。
当然、ご自身の家が建築されている段階で確認しても手遅れですので、事前にその工務店の施工がどう進められているかを確認することは、とても重要なことです。

あくまで自分の目で見極めることが重要

営業担当の方は常日頃から自社の製品をアピールしているため、お客様に良いイメージを与えるのが上手です。
そのため見極め方を知らないでいると、一方的な会話となり話に頷くことしかできなくなります。
しかしご自身の中である程度の知識を持っておくことで、耐震性について聞きたいことを聞き出すことができるようになります。
工務店で耐震住宅を建てたいと思っているのでしたら、ここで解説した項目をぜひ実践してみてください。

次回のコラムでは、「耐震住宅専用の建材はなにか」を解説していきます。
耐震住宅に最適な建て材を理解しておくことで、コストパフォーマンスをあげることができるのでこちらもぜひ参考にしてください。