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耐震住宅コラム

【耐震住宅コラム Vol.9】耐震住宅を建てたいけれど費用はどのくらい?

今回お話するテーマは「耐震住宅を建てるための費用」についてです。
これから家を建てるなら、地震や災害に耐える強い家にしたいと考えますよね。そこで気になるのが、費用面についてかと思います。
素材や規模によっても異なるので一概には言えませんが、費用面のイメージを掴んでいただけるよう、わかりやすく説明していきます。

 

「構造計算」にかかる費用

はじめに、こちらのコラムでも(https://www.ncn-se.co.jp/se/column/1958)解説した構造計算の費用についてお話しします。
構造計算は、専門家が計算用ソフトなどを用いて行っています。
規模によっても費用は変わりますが、一般的に100㎡前後の木造住宅であれば、基礎と建物を含めて20万円程度となります。
もちろん建物の面積が大きくなれば、それに応じて費用は増していきます。
また建物の形が複雑な場合も、その費用は増していきます。
スキップフロアや極端に斜めになっている屋根はもう少し高くなるかもしれません。
多少の費用はかかりますが、耐震住宅を建てるための必要な投資だと考えて、しっかりと取り入れていきましょう。

 

「基礎にかかる費用」

次に、家自体にかかってくる費用の解説をしていきます。
まずは基礎についてですが、基礎は地盤の強度や建物からの重力などを計算した上で決定されます。
基礎は主に鉄筋とコンクリートから構成されるのですが、その太さも建てる物によって異なりますし、本数も様々です。
太い鉄筋を多く使った方が費用はかかりますが、基礎自体の強度は高くなっていきます。

 

「構造躯体にかかる費用」

次は構造躯体の費用についてです。
構造躯体とは、建築構造を支える骨組みにあたる部分のことで、ここでは柱や梁などの木材のことを指します。
ここでも、どんな木材を使っているかで費用は変わりますし、家の強度も大きく変わります。
では具体的に、どのような木材があるのか見ていきましょう。

木材の種類

木材は主に以下の3種類に分かれます。
1.グリーン材(未乾燥材)
2.乾燥材
3.構造用集成材
「グリーン材」などあまり馴染みのない単語が出てきましたが、それほど難しくはありません。
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1.「グリーン材(未乾燥材)」

自然の木を製材しただけで乾燥していない木材。
乾燥されていないので、強度は不明。
建てた後にねじれなどが起きやすい。

2.「乾燥材」

自然の木を一旦そのまま乾燥した木材。乾燥しているため、ねじれなどは起きにくいが、強度は不明。

3.「構造用集成材」

自然の木を乾燥した後に強度を計算し、さらに加工した木材。
しっかりと乾燥し、強度も安定し数値化されているので、構造計算する上でも最適。

 

耐震住宅を建てるなら「構造用集成材」

「グリーン材(未乾燥材)」「乾燥材」「構造用集成材」それぞれの特徴をご紹介しました。
これらの特徴からもわかるかと思いますが、耐震住宅では「構造用集成材」が最適です。
一般的には柱が3.5寸角(105mm)または、4寸角(120㎜)となるのですが、4寸角の方が表面積は1.3倍大きくなります。
これも同じくコストは増えますが、その分強度も増します。

木材については他にも、床や耐力壁に使う「構造用合板」というものがあります。
合板に重要なのは、その厚さではなく「国の機関に認定された」という品質の証明ですので、JAS規格で「1級合板」と認定された合板をおすすめします。

 

金物による接合方法

次に接合金物の費用についての解説となります。
木造住宅は、ほとんどが何らかの金物を使って構造躯体を接合しています。
接合方法は主に2通りあります。

1.仕口加工で接合された木材を補助的に金物で接合する

仕口加工とは木材それぞれに凹凸をつけ、はめ込んで接合できるようにする加工のこと。
木材同士を繋げ、補助的に金物を使用します。
金物はあくまで補助なので、あまり強度は期待できません。
また仕口加工により木材に穴を開けることになるので、強度が落ちてしまいます。

2.木材どうしを接合金物で強固にする

こちらは木材に取り付けられた金物を基本として接合します。
金物どうしをがっちりと接合するため、木材には大きな穴を開ける必要もありません。
木材の欠損を最小限に抑えているため、強度のある構造が出来上がります。

2の接合金物を使用する方が1棟当たりのコストが30万円~40万円程度増してしまいますが、こちらの方がより耐震性に優れている接合方法なのです。

 

5%の費用で安心は手に入る

最後に費用のイメージを掴んで頂くため比較しながら解説します。
例えば、以下の2つの建物を比較したとします。

・構造計算をせずに、105㎜の寸法の未乾燥の木材とグレードの低い合板、最低限度の補助金物を使った建物

・構造計算をしっかり行い、120㎜の寸法の構造用集成材と1級合板、強度の高い接合金物を使った建物

この2つの家を比較するならば、100m2程度の建物で100万円~150万円くらい費用が変わってきます。
建築の総額が2500万円とした場合、総額の5%程度の差で家族の命を守る安心な家が建てられます。
いかがでしょうか。
それを高いと思うかどうかは価値観によって異なるかもしれませんね。
構造躯体というものは、後からリフォームで替えられるものではありません。
建物の一生を決めてしまう部分ですので、しっかりと吟味して安心なものを使ってほしいと思います。

次回は耐震住宅を建てる際にとても重要な、「工務店の見分け方」についてのお話です。

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