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地震と住宅の新常識
ハウスメーカーと工務店の違いとは?後悔しない家づくりの選び方を解説のインデックス
住宅を建てる際、「ハウスメーカーに頼むべきか、工務店に相談すべきか」で悩む方は多いでしょう。それぞれに異なるメリットや特徴があるため、違いを理解し、希望や条件に合うパートナーを選ぶことが重要です。
この記事では、ハウスメーカーと工務店の違いを多角的に比較し、選び方のポイントやおすすめの工法「SE構法」についても詳しく紹介します。
ハウスメーカーと工務店はともに住宅建設のプロですが、企業の規模や提供サービス、住宅の自由度、価格帯などに大きな違いがあります。
まずは、それぞれの特徴について基本的な違いを整理してみましょう。
ハウスメーカーとは、全国規模で展開している住宅会社のことです。
あらかじめ用意された住宅プランや構造・仕様をベースに、効率的な住宅を提供しているのが特徴です。工場で加工した部材を現場で組み立てる手法をとるため、品質が安定しやすく、施工期間も比較的短めに設定されています。
加えて、メディアを通じたコマーシャルや展示場によるプロモーションが充実しており、ブランドとしての信頼性が高いのも魅力のひとつです。住宅購入が初めての方でも選びやすい商品ラインナップが安心感を与えてくれるでしょう。
工務店は、地域に根ざして建物や住宅の新築やリフォームなどを請け負う建設会社です。
施主の細かな要望や暮らし方に合わせた自由設計にも対応しやすいため、一から住まいを作りたい人に向いています。地域の気候や風土、地盤などへの理解が深いことから、土地ごとに最適な住宅を提案してもらえる点も強みです。
また、顔の見える距離感で打ち合わせができるため、細かな要望にも柔軟に応じてもらえることが期待できます。
どちらも住宅の建設を手がける専門業者である点は共通していますが、提供するサービスや設計の自由度、価格帯、体制などが異なります。
次の章では、具体的な8つの視点から、違いやそれぞれの強みを整理していきます。
ここからは、ハウスメーカーと工務店の違いを8つの視点で比較しながら、それぞれの特徴を深く掘り下げてみましょう。
ハウスメーカーは、全国展開を前提とした大企業が中心です。都心部から地方まで均一なサービスを提供できる体制が整っており、住宅展示場などを通じた営業拠点も広く展開しています。
一方、工務店は地域に本社や営業拠点を持ち、基本的に近隣エリアの住宅建設を手がけています。従業員数も比較的少なめですが、地域密着型ならではの知見や担当者の顔が見える関係性、近距離での迅速な対応が可能な点が魅力です。
ハウスメーカーでは、ある程度の間取りや仕様が事前に用意されており、その中から選択するセミオーダー形式が主流です。ただし、最新設備や洗練されたデザインが手軽に選べる半面、自由度には制限があることも否めません。
それに対して工務店は、設計・プランの自由度が高く、ライフスタイルや将来の暮らし方に合わせた完全オーダーメイドの家づくりも可能です。ただし、家づくりのプロセスも楽しめる半面、細かなところまで自分で選択・決定することが増えます。
同等の仕様で家を建てた場合、ハウスメーカーよりも工務店のほうが建築費用を抑えられる傾向があります。
ハウスメーカーでは、建材の規格化や大量仕入れによってコストを抑える工夫がなされています。ただし、広告費やモデルハウス運営などの経費が住宅価格に影響し、結果的に割高となることも。
一方、工務店では建材の原価コストは高くなりがちですが、広告・宣伝費、人件費はハウスメーカーと比べて抑えられます。その結果、ハウスメーカーよりも価格を低く抑えられる可能性がありますが、オーダーメイドの場合はその限りではありません。
ハウスメーカーは、標準化された工法やマニュアルに基づいて施工されるため、一定の品質を保ちやすい点が強みです。建築現場の品質管理もシステム化されており、品質にばらつきが出にくい体制が整っています。
工務店で建てる場合は、職人による精度の高い施工や現場での柔軟な対応力が強みです。職人の技量や経験によっては施工品質に差が出ることもありますが、優秀な職人が在籍している工務店では丁寧な施工や仕上がりが期待できるでしょう。
ハウスメーカーでは、プレカット材やユニット工法などを駆使し、現場では加工済みの部材を組み立てることが多いため、作業効率が高く工期は比較的短めです。
工務店では、現場での加工や調整が多く発生するため、スケジュールには余裕を持っておく必要があります。丁寧で精度の高い施工が期待できる分、時間がかかることを考慮しておきましょう。
ハウスメーカーでは、アフターサービス専任の部署を設けていることが多く、定期点検や長期保証などが充実しています。トラブルが発生した際の対応もマニュアル化されており、定期点検の連絡もシステム化されているため安心感があります。
地域密着型の工務店は、連絡すればすぐに駆けつけてくれるようなフットワークの軽さが魅力です。中には担当者が一貫して対応してくれるケースもあります。ただし、アフターサービスの程度や品質は会社によって異なるため、事前確認が必要です。口コミや評判もチェックしておくとよいでしょう。
ハウスメーカーでは一般的に、営業担当者が住宅ローンの相談や手続きも一括でサポートします。提携している金融機関も多く、自分に適した提案を受けられる点もメリットです。手続き上の煩雑さも少ないため、多忙な人や申請に慣れていない人も進めやすいでしょう。
工務店では自ら金融機関を自由に選ぶスタイルが一般的です。地域の銀行や信用金庫と強い繋がりを持つ工務店も多く、条件面や金利についても柔軟な提案を受けられる場合もあります。よりよい条件を求めて自ら動ける人には、工務店が向いているといえるでしょう。
多くのハウスメーカーは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準や断熱性能など、省エネに対応した住宅仕様を標準化しています。太陽光発電や高断熱窓などのメーカーの提携先も多く、補助金申請や手続きにも長けているため、スムーズな導入が可能です。
一方の工務店では、地域特有の気候に適した工法や設計、断熱材を柔軟に採用できるという強みがあります。ZEHビルダーとして登録している工務店であれば、補助金申請のサポートも受けやすく、個性的で性能にも優れたエコ住宅を実現できるでしょう。
前章までの比較を踏まえて、ハウスメーカーと工務店のそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
ハウスメーカーは、品質の安定感やブランドへの信頼感、スピーディーな対応が大きな利点です。多くの人にとっては初めての住宅購入となるため、既存のプランから選べることや手続きのサポートが手厚いことも安心材料となるでしょう。
ただし、設計面やデザイン面の自由度には制約もあり、費用面でも割高に感じることがあります。そのため、コストと要望のバランスを見極めることが大事です。
工務店の魅力は、何といっても設計の自由度と、地域に根ざしたきめ細かな対応力です。こだわりを反映した家づくりが可能で、土地や風土に合った住宅を提案してもらえる点も心強いでしょう。
ただし、施工品質や対応力には会社ごとの差が生じやすいため、工務店を選ぶ際は情報を集めて吟味する必要があります。
家づくりで何を重視するかによって、適したパートナーは異なります。
重視したいポイント別に、ハウスメーカーと工務店のどちらが向いているかを見てみましょう。
「子育てや家事を楽しめる家にしたい」「趣味のための部屋が欲しい」など、ライフスタイルに合わせて家づくりをしたい人には、工務店が向いています。設計やデザインの自由度が高く、柔軟な対応力のある工務店を選べば、理想の住まいを形にできるでしょう。
全体コストを安くしたい場合やコストパフォーマンスを重視して家づくりを進めたい場合は、ハウスメーカーと工務店の両方で見積もりを取って比較してみましょう。
それぞれのコストの抑え方が異なるため、同じような仕様でも価格や仕上がりが変わります。そのため、費用と仕上がりのバランスに納得できるかどうかを見極めることが大事です。広告・宣伝費や人件費の程度によっても価格は変動するため、明細も確認しましょう。
アフターサービスに何を望むかによって、施工会社の選び方が変わります。長く住む家だからこそ、安心して長く付き合える施工会社を見極めましょう。
定期点検やトラブル対応の体制が整っていることを重視する場合は、ハウスメーカーに軍配が上がります。
距離感が近く、担当者がすぐに駆けつけてくれる安心感を重視するなら、工務店を選ぶとよいでしょう。
SE構法の工務店であれば、高く安定した構造の品質を実現しながら、地域や工務店の強みを活かした自由度の高い家づくりが可能です。
SE構法の特徴について、具体的に見てみましょう。
SE構法とは、専門の技術研修と認定を受けた工務店だけが施工できる、高耐震住宅を可能にする構法です。SE構法なら、木造建築でありながら鉄骨造に匹敵する高い耐震性と、大開口や吹き抜けといった自由な間取りを両立できます。
SE構法の家は、構造計算を全棟で実施しています。数値に基づいた耐震設計と、構造部材や接合金物の仕様、基礎工事の精度などにも厳しい施工基準を適用することで、木造住宅でも高い耐震性を実現可能です。
このように、SE構法の工務店では地域性や強みを活かしつつ、構造品質の安定性や安心感を得られます。
SE構法では、安心して長く住み続けられるよう、全戸に構造性能保証が発行される「SE住宅性能保証制度」が設けられています。具体的には、基礎と構造躯体、金物が原因で住宅の損傷が起きた場合、登録工務店を通じて保証するという制度です。
完成引き渡しから10年は無償での保証、それ以降は指定された点検・メンテナンスを行うことで、保証を10年間延長できます。
ハウスメーカーと工務店、それぞれに異なる強みと特性があります。そのため、「どんな家を建てたいのか」「どんな暮らしを送りたいのか」といった視点で比較し、希望に合うパートナーを選ぶことが、後悔しない家づくりの第一歩です。
さらに、耐震性能をはじめとする高い品質と設計やデザインの自由度のどちらも重視する人に最適な「SE構法」の工務店もご紹介しました。
この記事でSE構法に興味を持たれた方、安心・安全かつ開放的な間取りを実現したい方は、ぜひSE構法の家づくりを視野に入れてみてください。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)