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地震と住宅の新常識
平屋を建てる前に知っておくべきこと | 意外とあるデメリットを解説のインデックス
マイホームを検討されている方のなかには、平屋に憧れる方も多いのではないでしょうか?階段がない平屋はシニア世代を中心に支持されていましたが、最近は家族のコミュニケーションのとりやすさや無駄のない家事動線から、若い方や子育て世帯からも人気を集めています。しかし、平屋を建てるためには、知っておくべきデメリットも。この記事では、平屋の家づくりで後悔しないために、具体的なデメリットを解説します。平屋の家づくりを検討されている方はぜひ参考にしてください。
平屋のデメリットを掘り下げていきましょう。
平屋は同じ広さの二階建てと比較してより広い土地が必要になります。これは、全ての部屋を1階に配置するため、建物を水平方向に広げる必要があるからです。
平屋のための広い土地を探す場合、以下のデメリットが考えられます。
・土地価格が高い都市部などでは、土地取得費用が高額になりがち
・庭や駐車場を確保したい場合はさらに広い土地が必要
狭小地に平屋を建てる場合は希望の間取りを実現できない可能性があるため、平屋を建てる際の土地の広さについてはよく検討する必要があるでしょう。
固定資産税とは、土地や住宅の所有者に自治体が課す税金のことです。土地の面積が広くなると、固定資産税の金額も高くなるため、平屋の土地にかかる固定資産税は高い傾向にあります。
また、平屋は同じ床面積の二階建てに比べて、屋根や壁の面積が広くなります。建築に使用する資材の量も固定資産税の算定の要素のひとつとなるため、建物の固定資産税も高くなる可能性があります。
平屋は全ての部屋が1階に配置されるため、周囲の建物や地形によっては日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。例えば以下のようなデメリットが考えられます。
・北側に建物が並んでいると、日当たりが悪くなり、室内が暗くなる
・高い建物に囲まれていると、風通しが悪く湿気がこもりやすい環境になる
周囲の環境に日当たりや風通しが左右される土地の場合は、平屋以外の家づくりも検討したほうが良いでしょう。
平屋は、同じ延床面積の二階建てと比較して、建築コストが高くなる傾向があります。なぜなら、コストがかかる基礎や屋根の面積が大きくなるからです。
ただし、建築コストは建材や設備のグレードによっても大きく左右されます。二階建てでは階段も必要になり、トイレも二ヶ所設けることが多いため、一概にどちらが高くなると断言することはできません。
住む人のライフスタイルの変化に対応しにくいところも、平屋のデメリットと言えます。家族構成の変化や趣味の変化に合わせて間取り変更がしたいとき、追加のスペースを確保するのが難しくなるかもしれません。
また、平屋は住民全員が同じフロアで生活するため、プライバシーを確保するのが難しい場合もあるでしょう。特に子どもが成長し自分だけの部屋をほしがる時期には問題となることがあります。
家族の誰かが高齢になり介護が必要になった場合、平屋はバリアフリーであるというメリットがある一方で、介護する側やされる側、それぞれのプライバシーが確保しにくいというデメリットもあります。
平屋のデメリットを克服し快適な暮らしを実現するためには、さまざまな工夫や対策を考えてみましょう。平屋のデメリットを克服するアイデアをご紹介します。
平屋のための広い土地を確保できない場合、寝室をロフトにする、収納を工夫するなど、コンパクトな間取りにすることで限られた土地でも快適な生活を送ることができます。
また、地域の規制範囲内で建物の高さを出すことで、より開放的な空間をつくることも可能です。さらに中庭を取り入れることで、周辺環境による日当たりや風通しの悪さが解消され、開放感も演出できるでしょう。
建材や設備のグレードを抑えることで、コストを削減することが可能です。また部屋数を減らすことやリビングとダイニングを兼用するなど、間取りを工夫することも設計費用や工事費削減につながります。
高機能な内装は費用がかさむため、本当に必要なものを厳選しましょう。ただし、初期費用を抑えようと安い建材を選んだり設備を省いたりすると、将来的な維持費がかかる可能性も。コストと品質のバランスをしっかりと考え、ご自身にとって快適に暮らせる平屋づくりを目指しましょう。
平屋の日当たりや風通しを改善するためには、建物の設計段階からしっかりと計画することが大切です。克服するためのアイデアをいくつかご紹介します。
・窓の配置の工夫:南側の窓を大きくして太陽光を取り込む、高さを調整して日差しをさえぎらないようにする
・トップライト設置:天井にトップライトを設置して室内を明るくする
・対角線上に窓を配置:風を通り抜けやすくする
・換気システムを導入:室内の空気を効率的に換気する
日当たりや風通しの良い平屋を建てる際は、建築家や設計士と相談しながら進めていきましょう。
家族構成の変化や趣味の変化など、将来起こりうることを想定した間取りを考えましょう。 例えば、子ども部屋を将来ほかの用途として使える間取りにするなど、柔軟に対応できる設計がおすすめです。
個室にドアを付ける、間仕切りを設置するなど、プライバシーを確保するための工夫もできます。狭くても一人になれるスペースを設けてみるのも良いでしょう。
また、将来介護が必要になった場合に備えて、手すりを設置したり、段差をなくしたりするなどのバリアフリー設計の検討もしてみてください。
これまで平屋のデメリットに焦点をあててご紹介してきましたが、平屋には魅力もいろいろあります。
平屋は階段がないため、高齢者や小さな子どもがいる場合も安心して暮らせます。さらにバリアフリー設計をすれば、将来的に介護が必要になった際にも介護する側・される側がストレスなく生活できるでしょう。
ひとつの空間に家族が集まりやすく、コミュニケーションが取りやすいのも平屋のメリットです。子どもが小さいうちは見守れるような間取りにしたい、家族との距離を感じながら過ごしたいと考えている方に平屋が受け入れられています。
平屋は生活の中にある動線を無駄なくコンパクトに作れるのがメリット。家事動線を優先させたい場合、キッチンと並べてランドリースペースを作ることで、移動の負担を減らして家事をスムーズに行えます。また、動線に沿って収納を作れば管理しやすくなるでしょう。
今回ご紹介した克服方法だけでは、平屋に対する全てのデメリットを完全に解決できないケースもあります。そこで注目したいのが「SE構法」です。
ここからは、SE構法で平屋を建てる魅力をご紹介します。
SE構法は、鉄骨造やRC造で採用される「ラーメン構造」を木造住宅に採り入れた方法です。柱と梁を剛接合することで大空間を実現できるため、従来の木造住宅では難しかった吹き抜けや、広々としたリビングルームを作ることができるのです。平屋の建物であってもラーメン構造による大空間が叶います。
月日の経過と共に変化する家族の形にあわせて住まいの形も変えられたら…というのは家を建てるうえでの理想のひとつではないでしょうか。しかし、在来工法では、耐震性を確保するために多くの壁や柱を必要とするため、将来的なリフォームでの間取り変更に制限が生まれてしまうのがデメリットです。SE構法では、構造躯体の強さと厳密な構造計算のもと、自由度の高い空間設計が可能です。
また、SE構法の強固な構造躯体により、「スケルトン&インフィル」という設計手法を実現しています。「スケルトン=構造躯体」と「インフィル=内装・設備」が分かれた構造により、将来的なインフィルの変更がしやすいのが特徴です。「子ども部屋をなくしてワンルームにする」「空間にゆとりを持たせて車椅子で出入りできるようにする」などのリフォームがしやすくなります。
家の耐震性能を確保するために欠かせないのが構造計算(許容応力度計算)です。建物は、自重・積載荷重・地震力・風力などさまざまな力を受けます。構造計算では、これらの力を数値的に解析し、建物が安全にこれらの力に耐えられるかどうかを検証します。
SE構法ではすべての建物に対して構造計算が行われます。SE構法の構造計算では建物を立体的なモデルとして捉え、地震力や風力など、さまざまな力を加えた際の建物の動きを解析します。構造計算には専用のソフトウェアを用いており、複雑な構造の建物でも正確な解析を行うことができます。
構造計算によって建物の安全性は数値的に裏付けられ、地震や風などさまざまな自然災害から住まいを守ることにつながります。
ご紹介した3つの特徴により、SE構法は平屋の持つ魅力を最大限に引き出しつつ、デメリットを解消する可能性も持っています。
平屋は多くのメリットがある一方でデメリットもあります。しかし事前にしっかりと計画を立て、将来を見据えた設計をすることで、これらのデメリットを解消することができます。平屋を建てることを検討している方は、メリットだけでなく、デメリットについてもよく理解し、自分たちのライフスタイルに合った家づくりを進めていきましょう。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)