IT系やベンジャー企業のようにフリーアドレス制を導入し、それに合わせて多様な作業環境を用意した株式会社コプロスのオフィス。コプロスは建設業であるため、オフィス業務が中心の社員のほかに、現場に常駐して下水道工事や土木工事、建築工事を行う社員もいる。このオフィスは現場にいた社員が会社へ戻ったとき、その経験をほかの社員たちに共有してもらうため、会話のきっかけが生まれやすくなることを目指してゾーニングされた。
オフィスの建物は長方形で、トイレや給湯室、倉庫のほか、WEB会議がしやすい個室、セミナールーム、幅が約7メートルで奥行が約20メートルもある大空間のメインオフィスから成っており、メインオフィスには柱がないため部屋全体を見渡すことができる。当初より「モデルオフィス」と名付けられたこともあり、内覧に訪れた企業は「木造でこうした空間をつくることができるとは思わなかった」と驚くという。
デスクとシートの形態もさまざまあり、ついたてのあるワークスペース、カウンターやテーブル席、大きなダイニングテーブルを囲む席、さらに立ったまま打ち合わせができる天板面の高いデスクも用意されている。セミナールームは、3段の階段状になっていて段差を利用してベンチとしており、視線の先の白い壁は映像を映し出すスクリーンにもなる。
コミュニケーションを活性化させる環境は、目に見えにくくてもきっと企業の成長を後押ししていくことだろう。
施工
株式会社コプロス / https://copros.co.jp/