オーナーであるTさんご夫妻は緑豊かな仙台のまちが好きで、二軒目となるこの住まいも仙台市「泉パークタウン」の一角建てることを選んだ。「泉パークタウン」は三菱地所が開発する国内最大規模のニュータウンで、敷地によっては建蔽率40%、最低敷地面積500㎡など独自のルールが設けられている。
SE構法の得意とする大空間を発揮しているT邸。家の中心には、約9mm×10mの広々とした吹き抜けのLDKが位置し、天井は最も高い部分で7.3m。リビングの南側には、奥行き5m以上のデッキテラスが接していて、視覚的にも広大さを感じる演出だ。
間取りは広さを生かして、回遊できるようになっている。玄関の隣にあるシューズクローク、物置を経てビルトインガレージへ。LDK内では、キッチン横に東西に伸びる通路があり、ここを境に北側に洗面室、ユーティリティ、浴室があり、洗面室とユーティリティからは屋外のサウナへ行ける。キッチン裏にはパントリーと家事スペースがつながり、ぐるりとリビングへと通じている。
さらに、将来のことを考えて、夫妻の生活空間は1階で完結できるよう寝室は1階に。2階には、子ども部屋が2つ、来客用和室、フリースペースがある。
この邸宅にはTさんが経営している会社の社員や子どもたちの友人が日常的に訪れて、食事をしたり、くつろいだりしていくそう。Tさん夫妻の人柄と同じく家全体がオープンで、家族と訪れる人がともに縦横のつながりを醸成している。