耐震住宅コラム

【耐震住宅コラム vol.03】木造住宅の強さ(耐久性)とそのメリットとは?

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地震が多いといわれている日本。東日本大震災や熊本地震など、大規模な災害が相次ぎ、今後の地震への対策として家の補強や建て替えなどを検討している方もいるのではないでしょうか?
住宅の耐震性を理解することはとても重要なことですが、その前に多くの一般の住宅がどのように作られているのかをご紹介していきます。

 

日本で最も多い木造住宅とは

日本での一般住宅といえば木造住宅のことを指しますが、木造住宅がどのようなものかをご存知でしょうか?
木造住宅とは、建物の土台・壁・柱・梁などの構造部分が木で作られている住宅を指します。では、木造住宅にはどんなメリット・デメリットがあるのか、その特徴をご紹介します。

木造住宅のメリット

木造住宅は一般住宅に最も多く取り入れられている事からも分かるように、良い面がたくさんあるのです。

・建築費用が安い
第一にあげられる木造住宅のメリットは、他と比べて費用が安いことです。さらに木造は素材が軽いため、基礎工事の費用も他と比べて安価となっています。

・精神的に安心感がある
人間は木の匂いやその見た目に触れることで、本能的に安心感を得る事ができます。過ごしているだけで、リラックス効果があるのは木造ならではですね。

・自由度が高い
木造住宅は計画するにあたってデザイン面に自由度が高く、プランの幅もとても広いです。さらに、間取りの変更やリフォームといった改築が行えるというメリットもあります。

木造住宅のデメリット

次に木造住宅のデメリットについてご紹介します。

・品質にばらつきが出る
木造住宅は天然の素材を使用しているため、素材によって強度にばらつきが出てしまいます。さらに職人の腕によっても住宅の品質が変わってしまいます。
これらを回避するには、構造計算を徹底した施工会社に依頼することが大切です。

・害虫による被害を受ける
木材はシロアリなど害虫の標的となってしまうことがあります。しかしこれらは定期的な点検によって対策を行うことができます。

 

木造住宅の強さ

木造住宅の強さ、耐久性についてはご存知でしょうか?
木造は鉄骨造などに比べて地震に弱いイメージがありますが、実はそれは大きな誤解をしています。
『木造』は他の構造に比べ柔軟性があるため、地震の揺れにも粘り強いとされています。また、建物は重ければ重いほど地震の揺れの影響を多く受けます。しかしその点、木造は丈夫でありながら、軽さも兼ね備えています。
地震の揺れの影響も少なく、かつ粘り強い特性を持つのが木造住宅です。
『鉄骨造』は倒壊しにくいと言われていますが、重量があるため地震が起きた時に感じる揺れは大きくなり、また鉄骨は高温で急激に強度を失う特性があるため、地震の火災時には注意が必要です。
最も強いイメージのある、『コンクリート造』ですが、こちらも重量があるため、揺れの影響は大きくなります。土台となる一階部分の設計によっては、非常に重い建物全体が支えきれず、地震により倒壊することも。素材に重量があることで、万が一、巨大地震で崩れてきた場合には、非常に危険とも言えます。
木造が長年、日本の住宅として使われ続ける理由も理解していただけるかと思います。

 

木造住宅のほとんどが構造計算されていない理由

しかし、木造住宅のほとんどは建物の強さを検証する構造計算が行われていません。
なぜ最も多く普及している木造住宅に、構造計算が行われていないのでしょうか。
その理由について解説していきます。

1、必要な手間が増える
1つ目の理由は、構造計算を取り入れることで必要な手間が増えてしまうからです。
構造計算を行うとなれば専門の業者に依頼しなければいけません。

2、構造計算に適していない
2つ目の理由は、木造住宅自体が構造計算をするのに適していないからです。
同じ木造住宅でも木材の種類が違ったり、同じ木材を使っていても自然物のため、1つ1つの強度にばらつきがあったりします。特に無垢材は強度が不明であるため、構造計算には向いていません。
しかし木造住宅でも構造計算を可能にするための方法があります。それは、構造用集成材や構造用合板を取り入れることです。これらは強度が一定になっており、その強度がすべて示されています。
そのため、信頼性の高い構造計算を行う事ができるようになっています。

3、法律で義務化されていない
3つ目の理由は、構造計算書の提出が法的に義務化されていないからです。
住宅を建てるには建築確認申請を行う必要があります。「鉄骨造」や「RC造」、「木造3階建て」では実際に構造計算を行う義務が発生します。
しかし、全ての木造住宅にこの義務が発生するわけではありません。
これが構造計算を行わない最大の理由と言えます。
前回でも少し書いたように2階建以下の住宅には建築確認申請時に構造計算書の提出が義務付けられていません。
これを「4号特例」と言います。

少し不安にも思える4号特例、その実態はどうなっているのでしょうか?
次回では、構造計算の重要性と4号特例についてさらに掘り下げて行こうと思います。

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SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。

SE構法とは…

株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、

  • 木造でありながら地震に対する安全性
  • 壁や柱が少ない室内での「大空間」
  • 大きな窓を採用し光を取り入れる「大開口」

を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)

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