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【耐震住宅コラム vol.07】ラーメン構造とはなにかを解説!

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ラーメン構造という言葉をご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉だと思います。今回はこの「ラーメン構造」についてわかりやすく解説していきます。

 

ラーメン構造とは

ラーメン構造は本来、「鉄筋コンクリート造」や「重量鉄骨造」などで多く使われてきた構造です。近年では、地震への関心が高まったことなどから、一般の木造住宅にも幅広く使われるようになりました。
もし、これからの家づくりにおいて「開放的な大空間のある家でも耐震性にはこだわりたい」と思っているのであれば、この「ラーメン構造」という言葉は絶対に覚えておいてください。
少しずつ掘り下げて解説していきますので、しっかりと理解を深めていきましょう。

なんで「ラーメン」なの?

実はここで使われる「ラーメン」とは、あの食べ物のラーメンという意味ではありません。ドイツ語で「額(フレーム)」を意味する言葉である「ラーメン」を、建築用語として使っています。
絵を飾るときに使う、あの額縁をイメージしてみてください。
ラーメン構造も絵の額縁のように、がっちりとした構造で家を支えているのです。

ラーメン構造の特徴

柱は縦方向に、梁は横方向に家を支えている構造材のことですが、一般にその接合部がピンで繋がれた状態になっていることを「ピン接合」と言います。
ラーメン構造の場合、柱と梁の接合部をガッチリと固定しており、これを「剛接合」と言います。ラーメン構造の最大の特徴は、この「剛接合」にあります。

 

ピン接合と剛接合

では「剛接合」と「ピン接合」は、それぞれ家にどんな影響を与えるのでしょうか。
順番に解説していきます。

ピン接合

ピン接合とは、柱と梁の接合部がピンで繋がれているだけのものを言います。
これは「ピン構造」とも呼ばれます。接合部は繋がってはいるものの、地震が起きた際には一緒になって揺れてしまいます。そこで必要になってくるのが、「筋交い」と呼ばれる斜めの部材です。

剛接合

先ほども触れましたが、剛接合とは柱と梁の接合部がガッチリと固定されていることを言います。
これは「ラーメン構造」とも呼ばれます。接合部がゆるゆるなピン接合とは逆に、ガッチリと固定されているので、地震が来ても揺れの影響をほとんど受けません。

ピン接合の場合は耐震性を上げるために筋交いやブレスを入れる必要がありますが、剛接合は耐震性を保ったまま自由な間取りを検討することが可能です。

 

「ラーメン構造」と「ピン構造」の違い

「ラーメン構造」「ピン構造」の最大の違いは、空間の実現力です。
ラーメン構造は柱と梁だけで、ある程度の強度があります。
しかしピン構造は、耐震性を上げるために「筋交い」や「ブレス」を入れなければなりません。柱どうしを繋いでいるものが増えているので、当然空間の自由度は低下してしまいます。
広々とした吹き抜けやビルトインガレージも、ラーメン構造だからこそ実現できる空間なのです。
ラーメン構造のデメリットをあげるなら、コストが少々上がってしまうこと。なぜなら柱と梁だけで強度を保つため、ある程度の太さの木材が必要になってしまうからです。

 

動画で解説

 
どうでしょうか。ラーメン構造について、少し理解を深めていただけたかと思います。
ラーメン構造は「開放的な大空間のある家でも耐震性にはこだわりたい」と思っている方へのおすすめです。
次回は、「ラーメン構造」と「間取りの自由度」の関係についてお話ししていきます。
さらに理想な家の実現へと進めていきましょう。

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