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家、三匹の子ぶたが間違っていたこと

【三匹の子ぶた vol.06】〜構造計算されていない家で亡くなった罪なき人々〜

あなたの家は「構造計算」されていますか?

構造計算されていない家で亡くなった罪なき人々

「構造計算」は、マンションや三階建て住宅などに対しては法的に義務づけられているが、二階建てまでの木造住宅には義務づけられていない。

正確にいうと、二階建てで延べ床面積が五〇〇平方メートル以下の木造住宅には構造計算の義務がない。

義務づけられていないので、コストのかかる構造計算はほとんどされることなく家が建てられている。

したがって、日本に現存する数千万戸の二階建て木造住宅のほとんどすべては構造計算されていないのが実態である。

木造住宅では、強度を保証する網の目さえないまま放っておかれていることは、建築業界にいる人なら誰もが知っているが、一般の人はほとんど誰も知らない。

中越沖地震の死亡者は一一人と書いたが、うち一〇人は建物の倒壊による圧死が原因であったと報道された。

しかも全員が七〇歳以上である。あえていうが、姉歯元建築士の犯罪によって亡くなった人は今日現在一人もいないが、木造住宅で亡くなった人は後述するように地震のたびに増えている。

亡くなった方々の家を建てた大工さんは、おそらく手抜きもなければ違法建築を行なったわけでもない。

罪の意識のない誠実な人によって建てられた耐震性能を満たしていない住宅が、人を殺している。

法に則り建てられたはずなのにもかかわらず、家は倒壊し、命を奪ってしまったのである。

日本では毎年約五〇万戸もの木造住宅が建設されている。これはマンションの年間新築戸数をはるかに上回る。罪なき人によって建てられた家によって罪なき人が次々に亡くなっている。

これが木造住宅に起こっている現実なのだ。 なぜこんなことが起こっているのか。そして、その事実をなぜこれまで誰もいわなかったのか。そこには日本の住宅業界の大きな問題が隠されている。

 

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このコラムは、2007年に発刊された「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」【ダイヤモンド社】の内容から、
弊社代表取締役田鎖郁男の記事を抜粋して掲載しています。詳細については、書籍をご覧下さい。

「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」

「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」 田鎖郁男・金谷年展(共著)

大地震のたびに繰り返される悲劇の本当の原因は何か?本書に、その答えのすべてがある。
「日本の二階建て木造住宅の97%以上が構造計算されていない」という事実を知っていますか?“家”の考え方が180°変わる目からウロコの書。
単行本 213ページ 発刊:2007年11月 発行:ダイヤモンド社 →書籍のご購入はこちらから

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