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地震と住宅の新常識
木造住宅のデメリットとは?後悔しない家づくりのために知っておきたいことのインデックス
調湿効果に優れた木材を使用し、高温多湿な日本の気温に適しているとして古くから人気のある木造住宅。これから家を建てるにあたって木造住宅にしようと考えている人も多くいるでしょう。
木造住宅は鉄骨住宅や鉄筋コンクリート住宅に比べて材料費を抑えられるため、費用を抑えたマイホームづくりが叶います。一方で耐久性や耐震性、防音性など、他の建築工法と比べて不安を感じることも。そこで今回は、木造住宅のデメリットと解決策について見ていきましょう。
ここでは、木造住宅のデメリットを5つの視点から解説します。
木材は経年劣化によってひび割れや腐朽が起きるため、鉄骨住宅や鉄筋コンクリート住宅に比べると耐久性が低い点には注意しましょう。
また白アリなどの害虫被害に遭いやすいのもデメリットです。新築時は建築業者が薬剤処理などを施してくれますが、経年で効果が薄れてしまうため定期的に点検・薬剤散布など対策していく必要があります。
また、国税局が定める木造住宅の法定耐用年数は22年とされています。22年を過ぎても住み続けることは可能ですが、定期的にメンテナンスが必要となるでしょう。
木造の場合、鉄骨造やRC造に比べると火に弱い欠点がありますが、厚みがじゅうぶんにある木材なら芯まで燃えるのに時間がかかるため、長時間の火にさらされても崩れ落ちる可能性は低いと言われています。
構造的な面で比較すると、木造住宅は鉄骨造や鉄筋コンクリート造より地震による損傷を受けやすいイメージがあります。ただし建築基準法の新耐震基準により、構造や工法に関係なく建築物には一定の耐震性を備えることが義務付けられています。
木造住宅でも、新築であれば震度6強〜7程度の地震で倒壊・崩壊しない構造となっており、日常生活に大きな影響はありません。
木造住宅は構造材の軽さや壁の中の空洞が大きいなどの理由から、音が伝わりやすく防音性が低い傾向にあります。そのため、雨の音・通行人の声・車の音など、外の音が聞こえやすいです。また、楽器やテレビの音、笑い声など室内の声や音が外に漏れる恐れもあります。
せっかく家を建てたにもかかわらず、防音性が低いことで快適性が下がることがあるかもしれません。隣家と距離が近かったり子どもやペットを飼っていたりする場合は、注意が必要です。
木造住宅は通気性がよい構造になっている一方で、気密性が低いのがデメリット。気密性が低いと、夏場の暑さや冬場の寒さを感じやすくなります。
気密性の低さは冷暖房の効率にも影響するため、空気を暖めたり冷やしたりしても隙間から逃げていき、電気代が無駄にかかってしまう可能性もあるでしょう。
また気密性が低いと、温度差による結露が発生しやすくなるというデメリットも。結露はカビの繁殖を促し、家全体の劣化を早めてしまう危険性もあるので注意が必要です。
木造住宅に限らず、建築物は定期的にメンテナンスを行う必要があります。塗装の剥がれや腐朽部分などを放置すると劣化が進んで、雨漏りや白アリなどの被害に発展しかねません。
木造住宅はコンクリートよりも修理しやすい反面、早めに対処しないと劣化が進みやすいデメリットがあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
職人の技量や木材の管理体制によって品質が左右されるのも、木造住宅を建てるうえでの注意点です。使用するのは天然木材のため、湿度や日当たりなど管理が行き届いていないと、品質が落ちた状態で使うことになりかねません。
他の建築工法に比べて職人が現場で木材を加工して組み立てる場面が多いため、職人の技量で仕上がりに影響がでます。建築会社を選ぶときは、材料の管理体制や職人の技量にも目を向ける必要があるでしょう。
ここでは、木造住宅のデメリットを解消する対策方法を解説します。
木造住宅は白アリ被害を受けやすいため、防蟻処理された木材を使用するのがおすすめです。住み始めてからも定期的に防蟻薬剤を施すことで、白アリ被害のリスクを抑えられるでしょう。
さらに耐久性の低下を防ぐには、屋根や外壁、床下などの定期的な点検とメンテナンスも大切です。木造住宅は修理がしやすい構造のため、劣化が見られる箇所は早めに修理して、耐久性を維持していきましょう。
木造住宅の耐震性を高めるには、壁や接合部などの強度が欠かせません。そのためにも、
まずは構造計算を行う建築業者を選ぶようにしましょう。
構造計算とは、建物における構造の安全性をさまざまな角度から科学的に検証・確認する計算のこと。地震や台風などの自然災害が発生しても倒壊しない安全な建物を建てるために行われます。
しかし、小規模な木造住宅の場合、構造計算を行っていない業者がほとんど。法律上、簡易的な壁量計算のみで問題ないため、法的義務のない構造計算を実施しない業者が少なくないのです。
構造計算を行って数値を共有してくれる建築業者であれば、安心して建築を任せられます。そして新耐震基準・耐震等級の高い木造住宅を建てるメーカーや工務店を選ぶことで、地震後も住み続けられる木造住宅が実現するでしょう。
木造住宅は音を伝えやすい特性がありますが、床・壁・天井などの防音性を高めると音が伝わりにくくなります。高性能の断熱材や複層ガラスなど、断熱性の高い素材は防音性も高いため、外からの音が気になりにくく、室内の音が外に漏れる心配もなくなるでしょう。
また遮音カーテンを取り付けたり、防音・防振効果のあるマットを敷いたりと対策すれば、さらに防音性が高まるでしょう。
木造住宅は隙間が多い傾向にありますが、工夫次第で気密性を高めることができます。気密性の高い窓や建具を採用し、気密測定を行って大きな弱点がないか確認しましょう。
気密性を高めるには職人の技術力も必要なので、十分な知識と経験豊富な建築業者に依頼することも重要です。
木造住宅を長持ちさせるには、住み始めてからのメンテナンスが欠かせません。外壁にコケやカビが発生している場合は、見つけた段階で高圧洗浄機などを使って清掃しましょう。水回りや結露が発生しやすい箇所は、日頃から劣化の兆候がないか点検が必要です。
ご自身でできるメンテナンスには限界があるため、定期的にプロによるメンテナンスを実施することも大切です。まずは点検を受け、必要に応じてメンテナンスを行うとよいでしょう。
木造住宅の品質を高めるためには、職人の技量や資材の管理体制がどのようになっているか確認することが大切です。職人の技量は言葉で表すことはできませんが、ホームページに掲載されている施工実績や現場の様子を見学することで、安心して任せられるかどうかを判断できます。
実際に建築した住宅が見られるモデルハウスや構造見学会などに足を運ぶのもおすすめです。品質を間近でチェックできるので、建築業者選びの参考にもなるでしょう。
木造住宅はデメリットをカバーすれば、長く住み続けられる住まいになります。そのためにも、木造住宅を選ぶにあたって知っておきたい3つのコツについて押さえておきましょう。
木造住宅に使われる木は天然素材です。湿度によって膨張・収縮するため、適切に扱える建築業者を選ぶ必要があります。
木について熟知しているかを見極めるポイントは、木造住宅の建築実績を数多く残しているかどうか。経験豊富な建築業者であれば安心して任せられるので、建築実績を確認するようにしましょう。
長く保てる木造住宅を建てるためには、木の性質を知り、適切なメンテナンス方法を施すことが大切です。基礎や柱などに使われている木材をこまめにメンテナンスするのは難しいですが、室内の清掃はいつでもできます。清掃を進めながら室内を定期的に確認するようにしましょう。
高温多湿な日本では、木材の膨張や収縮で隙間や割れが発生することも少なくありません。カビが生えやすい環境でもあるので、こまめに清掃や換気をするようにしましょう。数年ごとに点検を行い、必要に応じて補修することも長持ちさせるコツです。
在来工法の木造住宅では、耐震性を確保するために多くの壁や柱が必要です。そのため、安全性を保つには、間取りを自由に設計するのが難しいというデメリットがありました。
そこでおすすめしたいのがSE構法。在来工法の3.5倍もの強度を持つ耐力壁を使用することで、木造によるコストパフォーマンスと耐震性を両立した「頑丈で壁が少なく開放的な家」を実現できます。強度のある耐力壁は壁の量を減らすことができ、結果デザインの自由度を高め、大開口窓や吹き抜けなど多彩な空間を実現できるのです。
地震が起こった際に損傷が発生するのが接合部付近です。在来工法では柱に「ほぞ」と呼ばれる穴加工を施し、梁を差し込むピン接合が一般的。地震などの力で接合部が抜けて、建物が崩れてしまう可能性があります。
SE構法では、独自開発のSE金物を接合部に使用。柱と梁を剛接合することで、変形しにくい強い木造建物が完成します。
木造住宅を建てる場合、耐久性や耐震性、メンテナンスの必要性など、木造住宅ならではのメリットとデメリットがあることを知り、それぞれの特性を考慮した家づくりを選択することが大切です。
SE構法は、在来工法では難しかったさまざまな空間を実現できます。耐震性を確保しつつ、自由度の高い設計ができるので、木造住宅でも自分好みの家を建てられるでしょう。SE構法なら木造ならではの魅力を最大限引き出しつつ、暮らしの安全も確保できます。
耐震性に優れた木造住宅を建てるなら、ぜひSE構法の認定工務店にご相談ください。高い耐震性能を実現しながら、開放感あふれる空間を生み出しましょう。
SE構法は、木造住宅の構造技術です。丈夫な材料とラーメン構法による強い構造躯体と、一棟一棟に対する基礎から上部までの厳密な構造計算を行う点が最大の特長です。私たちの特長を是非ご覧ください。
株式会社エヌ・シー・エヌが開発した構法で、集成材とSE金物による堅牢な構造媒体を持ちすべての建造物に対してひとつひとつ構造計算(許容応力度等計算)を行うことで、
を同時に実現できる構法です。
(施工は全国の登録工務店でしか行うことができません。)